ブログがオワコンじゃない理由とは?副業など個人ブログを始める前に知りたいこと

2023年2月28日

ブログがオワコンとはならない理由

文章さえ書ければ誰でも簡単に始められる「ブログ」は、趣味や自己表現のメディアとして2023年に入っても多く公開されていますが、メインビジネスや特に個人では副業としてのブログの数も増えています。
ところが、SNSなどの台頭で「ブログをまだやってるの?」「つまらないブログはオワコンなのでは?」「ブログではもう稼げない!」「今後、個人ブログの衰退は不可避!」という声もSNSや2chなどネット上で聞こえてきます。果たしてブログはオワコンなのか?このページで考えてみます。

ブログがオワコンなのか

SNSにユーザーが流れている?「ブログ」とは、無料の広告付きサーバーもしくは、月額100円~1,000円程度のレンタルサーバー、そしてドメインさえあれば、だれでも簡単に始めることができるテキストや画像などを掲載できる個人サイト媒体であり、広告を貼り付けて収益を上げることができる広告メディアでもあります。
ブログがオワコンであるかどうか検証しているサイトのうち、検索エンジン上位に表示されているサイトを調べたところ、概ね下記のような理由が示されていました。

ココがダメ

競合激化の要因

・個人ブログなどライバルが多い・大手企業が参入する

技術的な要因

・SEO対策が難しい、作業量が多く大変
・アルゴリズムのアップデートが頻繁にあり順位が落ちる
・ペラサイトなどページ数が少ないブログが上位表示困難
・雑記ブログなどE-E-A-Tに沿わず上位表示困難
・生成AIの出現でSEOアフィリエイトが難しくなる

環境変化の要因

・SNSを利用するユーザーが増えている
・テキストより写真・動画が配信しやすく受け入れられやすい
・情報を検索するのが手間・時間がかかる
・Amazonなど特定のサイト内での検索で十分
・自分の見たい、知りたい情報を受け取れる・楽できる

コンテンツの品質や飽き

・旅行ブログ・アフィリエイトブログに飽きた
・趣味ブログ・日記ブログ・主婦ブログなど品質の劣化
・つまらないブログが上位表示される
・まとめブログ・まとめサイトの著作権問題に敏感に

運営者側の要因

・収益化に時間がかかる・継続できない・タイパが悪い
・ブログを情報商材を売るための手段として使うリスク

ざっとまとめると、「ライバルがとても多く、検索エンジンのルールが頻繁に変わり不安定、ブログ以外のメディアが増えたうえにSNSが好まれブログへの関心が低くなり、しかも面白くないブログばかりがgoogle検索で上位を占めてしまい、収益化までに時間がかかって諦めてしまう、ブログ収入が現実に減っている・・・」といったところでしょう。

現実に、ブログや文章を提供するWEBライターも飽和状態で、競争も激しく単価も落ち、収益化が困難となっったのでやめたほうがいい、あるいはやめたという声が大きくなってはきています。

これら数々の要因を複数並べてみますと、なるほどブログで収益化するビジネスはちょっと難しいかも、オワコンという意見が多く出るのも理解できます。
一方で、ブログはまだ続くという意見も多くありますので、こちらも詳しく見てみましょう。

ブログがオワコンじゃない理由

同じく上位表示されているサイトで「ブログはオワコンではない」、「ブログはこれからも続く」と考えている要因をピックアップしてみました。

ココがポイント

環境変化の要因
・ネット利用者が増えている
・インターネット広告費が増え続けている
・コロナで副業ブームが到来している

参入障壁の低さの要因
・ブログは初期費用やランニングコストが安い
・顔や名前を出すリスクがない
・文字・活字で始められる、活字の需要はある

運営者側の要因
・個人の強みを活かせる(企業が書けない意見・実体験)
・集客方法が多様化している(SNSを活用)

そもそも、インターネットを利用するユーザー、ショッピングをするユーザーが増えているのでインターネット広告も増える、ブログに貼る広告も増えるのでブログ市場は拡大するという、成長産業であることが最も大きい理由の一つでした。
また、競合が増えることの逆の面ですが、無料や低価格で始められるのでブログでビジネスを始める個人や企業の増加が見込まれること、副業ブームなのでサイドビジネスで収入を増やしたいサラリーマンがいることなど、参加者の増加もブログが無くならない、終わらないと見る要因の一つです。

さらにブログの特徴として、個人ブログはすぐ書けて公開できるなど小回りが利くこと、企業が書きづらいレビュー記事や比較などができること、SNSでコストをかけない集客を並行して活用できることなどもあります。
つまり、大企業のサイト・記事だけでは面白くないと思うネットユーザーも多く、個人ブログや記事がより多く、よりニッチなニーズを満たすことから、ブログはオワコンではないという考えに至っているようです。

新しい状況の出現

さらに、2023年に入って新しい現象で2つのポイントを確認しておきましょう。
有名アナウンサーの退職に伴う既存メディアの不確実性と、生成AIによる文章作成のハードルが低くなっていることです。

1:既存メディアの将来性に陰りが

人気アナ次々退社「テレビ局から若手が消える訳」

年度が変わる4月を前に、多くのテレビ局員の退社がニュースになっている。そこでは50代のNHKの武田アナウンサーの退局や、30代~40代のすでに名を上げた制作スタッフの他社への転職なども十把一絡げにして語られる。だが、その中でもこと事情が異なるのは、20代半ば~30代前半の若手アナウンサーの退職の連鎖である。

東洋経済オンライン 2023/2/28

数十倍から数百倍という競争率を勝ち抜いて、ようやくたどり着いたアナウンサーという仕事は、注目を浴びる花形ポストの上、高給であることから数年前までは退職者が相次いで出てくるようなことは考えられませんでした。

ところが、TBSの国山ハセン氏やテレビ東京の森香澄さんなど有望な20代の若手が次々と退社し、インフルエンサーやインターネットメディアの仕事へ着くという2重の驚きを世間に与えました。
記事中にもあるように、テレビは場を提供してもらわないと発信することすら出来ない反面、SNSは自分一人でも企画・出演・配信までできる自由さ、そして数多くの成功者を輩出するという事実を横で見ていた若手アナウンサーが、SNSやITメディアの将来性を見越して転職するのはもはや時代の流れなのでしょう。

テレビ局の将来性は?一方で「テレビ」はといえば、コンプライアンスの強化で情報の内容に一定の縛りがかかる上、視聴者の高齢化と若手の視聴者の減少、視聴率の低下に伴う広告費の減少で、必ずしも将来の見通しが明るいとは言い切れません。購読者が激減している「新聞」「雑誌」とともに既存メディアにも地殻変動・地盤沈下が起きており、このことがますますブログ・SNSをはじめとするネットメディアの隆盛に影響を与えています。

ココがポイント

紙媒体で新聞や雑誌を読まなくなることで活字文化がゼロになるわけではなく、ユーザーはブログやSNS、電子書籍などデジタルコンテンツで活字を読み情報を得ています。ブログがオワコンではないと考える方は、この活字を求めるユーザーが一定程度ブログで吸収できるのでは、と見ていることも考慮しておきたい点です。

2:誰も専門性のある文章が書ける

次に挙げるのは、産業革命以上の衝撃とも言われるCahtGPTPerplexity AIなど、自動的に文章を作成できる生成AI(AIチャットボット)の登場で、ブログなどの文章を超短時間で作成することで、インターネットビジネスのみならず経済全体に変革をもたらす可能性が出てきたことです。

グーグルも「後追い」、ChatGPT騒動はGAFAM時代の終わりの始まりか

「AI(人工知能)は我々が現在取り組んでいる中で最も本質的なテクノロジーだ」。米Google(グーグル)のスンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)は2023年2月7日、新たな対話型AI「Bard」を試験公開する声明でこう宣言した。Bardは質問文を入力すると、人間のように自然な文章で回答するAIだ。

日経クロステック 2023/2/28

生成AIの衝撃極めて自然に近い文章を数秒という超短時間で生成出来るCahtGPTが、誰でも使える状態で公開されたことで、1週間で100万人、たった2か月で1億人のアクティブユーザー数を記録し「歴史上もっとも急速に成長する消費者向けアプリ」と評されています。

ビジネスへの応用もすでに始まっており、外国語翻訳・教育、プログラミング、広報などの業務まで幅広く行われています。ブログ記事作成においても、どのように生成AIを活用すればよいか実証実験を行い効果的な利用法を無料で公開するなど、ブログの最大の障壁でもあった効率的・効果的な文章作成を実現する手前まで来ています。

まだ、最新情報収集の弱さ内容の深さ事実誤認の問題などはありますが、人の手で文章をリライトすることで生成された文章を活用する動きもあり、いったん始まったこの流れは止めることはできないでしょう。ブログの文章作成に新時代が到来した、と言っても過言ではありません。

ココがポイント

好むと好まざるとに関わらず、生成AIとどのように向き合うか、利用するか避けるか、についてはすべての個人や企業に目の前に突き付けられた大きな課題です。AI開発の進展状況をチェックしつつ、少しずつAIを利用しながら自分や自社に活かせるよう取り込む術を身に着けることが求められています。

結論!ブログはオワコンじゃないが

競合が多いのはビジネスでは当たり前、ブログはビジネスとして発展性がある環境であり、運用コスト・投資額も極めて低いことから、このページの結論としては「ブログはオワコンではない」と考えています。

生成AIの動向次第で、検索エンジンの仕組みや概念を大きく変える可能性もありますが、今のところは「Googleに評価してもらえるブログを作れるか」がブログをビジネスとして生きのびさせることができるか(オワコンにしない)の重要なポイントです。

技術的には、SEOの基礎と応用を学び、集客のためSNS運営も可能性があれば挑戦する、クリックがあれば収益を得られる比較的容易なアドセンス広告や、稼げないジャンルを捨てて単価の高いアフィリエイト広告を組み合わせてブログで展開する、文章やサイト構成・デザインなど成功しているブロガー・アフィリエイターを参考にするなど、研鑽を重ね継続すればブログは十分ビジネスとして成立する可能性は高いでしょう。

あと忘れてはいけない重要な点は、サイトを訪問してくれるユーザーの役に立つ情報を書き、配信しながら、広告主や、スポンサーと繋いでくれるASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)とも真摯・誠実に対応し、ネットになくてはならないブログにするという姿勢を持ち続けることです。

ココがポイント

ブログ運営で最も求められる資質は「あきらめない」ことです。半年程度で収益0円ではやってられない!という方は、別のビジネスを模索したほうが時間の無駄にならず本人のためにもなります。自分の性格や資質を客観的に分析して、進むべき道を進んでいくよう心がけたいものです。

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まとめ

インターネットでの広告出稿も増えており、「ブログ」に掲載できる商品やサービスも増え、ユーザーの購入金額も右肩上がりですのでビジネス環境としては、ほかの業界より抜きんでて成長産業といえるでしょう。

真摯に取り組み続ければ結果が

参入のしやすさ、始めやすさから「短時間で簡単に売り上げが上がる」と考えるのではなく、逆に個人は誰でも、そして大企業でもいつでもスタートできるので競争はとても激しく「勝ち抜くのは大変」という意識を持つことが最も重要です。

ブログはあきらめず続けることが大切そうすれば、ブログで紹介・販売する商品・サービスの選定、検索エンジン対策、そしてユーザーの気持ちを掴む文章の書き方などコンテンツ作りについて、しっかり研究し試行錯誤することが苦にならなくなり、むしろ楽しい仕事にさえしてしまえばしめたものです。
そしてブログを継続すれば、ほかのビジネスと同様に、競争から抜き出てユーザーに信じてもらえるブログになり、おのずと結果が出るようになるでしょう。

自分のブログをオワコンにしないためには「甘い意識を捨てること」と「なにがなんでも継続する覚悟」がポイントです。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)