【比較】月1000円前後のWordPressが使えるSSD高速レンタルサーバー4社

2022年8月14日

【比較】月1000円前後のSSD高速レンタルサーバー徹底比較
レンタルサーバー月1000円前後の企業ロゴ

高速SSDレンタルサーバーとは?ホームページの表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率が90%も上昇するといわれており、サイトの表示速度はSEOにおいてもマーケティングにおいてとても大切なポイントです。
このページでは、個人や企業の中心的利用に向くと思われるレンタルサーバーの比較を行い、契約に向けて最適な高速レンタルサーバーを検討していただけます。 対象のレンタルサーバー会社およびブランドは、ConoHa WING、エックスサーバー、mixhost、ヘテムルの4ブランド。
各項目ごとに比較します。(2023年2月1日更新)

4社選定の基準はこれ

  1. 月額1000円前後の手ごろな料金
  2. ストレージにSSDを採用した高速サーバー
  3. SSLやバックアップなど運用に最適
  4. 市場やユーザーの評価が高い・話題性あり

レンタルサーバー 高速サーバーの用途は

SSDを採用した高速レンタルサーバー4ブランドをわかりやすく用途別などで以下の分類をしてみました。

  • 最新技術の高速表示でのサイト作成・初心者でも使いやすい管理画面ConoHa WING
  • 老舗会社の安定さ、運営実績を大事にしたいXserver
  • 新技術が好き、ある程度サーバーに知識があるmixhost
  • ある程度の速さで十分なビジネスやクリエイティブ系で使いたいヘテムル

1:契約・運用に必要な機能比較

月額1000円高速レンタルサーバー 契約・運用比較
レンタルサーバー月1000円前後の企業ロゴ

サーバー各社 ConoHa WING Xserver mixhost ヘテムル
初期費用 0円 0円 0円 0円
お試し期間 なし 10日 (30日間返金保証) なし
月額料金*1 1,089円 1,100円 1,650円 1,925円
最低利用期間 無し 3か月 3ケ月 3か月
ストレージ SSD 300GB SSD 300GB SSD 300GB SSD 500GB
データベース 無制限 無制限 無制限 無制限
無料独自SSL
Let's Encrypt
アルファSSL

Let's Encrypt

COMODO社

Let's Encrypt
転送量目安 無制限 無制限 無制限 40TB/月
転送量課金*2 無し 無し 無し 制限あり
自動バックアップ
バックアップ復元 無料 無料 無料 5,500円/回
プラン変更 上位下位とも可 上位下位とも可 上位下位とも可 1プランのみ

2023年2月1日現在の情報 税込表記 色つき個所は高評価ポイント

*1 月額料金は税込み、契約期間12カ月の比較
ConoHa WING:ベーシック WINGパック12か月契約の月額換算。ベーシックプラン 1カ月契約の場合は月額1,452円(税込み)
X server(エックスサーバー) :スタンダードプラン 3カ月契約の場合は月額1,320円(税込み)
mixhost:スタンダードプラン 3カ月契約の場合は2,200円(税込み)
ヘテムル:プラスプラン 3カ月契約の場合は2,530円(税込み)

*2 転送量課金
ConoHa WING:超過し他の顧客に迷惑になる場合は連絡する場合あり
X servser:課金無しですが負荷が過大な場合は制限を行う場合あり
mixhost:転送量が極端に多く他のユーザーの迷惑となる場合、上位サービスへの移転や制限・分散を依頼する場合あり
ヘテムル:課金の明記はなく負荷が過大な場合は制限を行う場合あり

料金・最低利用期間などについて

意外と心理的なハードルになる初期費用について、すべてのサービスが0円とお得です。
月額料金については、ConoHa WING(WING パック)X servermixhostヘテムルは4社とも長期契約になれば月額が下がる同一の料金体系です。ConoHa WING(WINGパック以外は最低利用期間がなく1時間単位の課金ですので、いつでも始めて辞められる独特な料金体系となっています。

12か月以上の長期契約では2社が1,000円台前半(税込み)と、mixhostが1,600円台、ヘテムルが1,900円台と2023年に入り物価高などの影響で各社の価格差が拡大する傾向があります。

ConoHa WINGが独自ドメインとセットにした「WING パック」で長期契約割引に対応していますので、比較的価格が低く抑えられています。
注目です

基本的機能について

ストレージやデータベースについては、通常の利用には4社とも過不足ない量で運用には問題ないでしょう。
アクセス集中などの転送量について超過した場合、ヘテムルがやや厳しめのスタンスでしょうか、ConoHa WINGmixhostエックスサーバーは高速を前面に出しておりやや緩めの対応です。
バックアップについては、全社基本として含まれており復元時の料金に違いがあります。mixhost、ConoHa WING、X serverは無料で、ヘテムルは有料。

月額1,000円台の高速サーバーでは、ConoHa WING、エックスサーバー、mixhostともに上位プランへはもちろん、下位プランへの変更も行えます。なお、ヘテムルは1プランしかありません。
もっと詳しく

SSLについて

月額1,000円前後のレンタルサーバーでは、無料SSLの「Let's Encrypt」を始め同等以上のSSLを利用することができます。なかでも、通常は有料サービスですがレンタルサーバーを契約中は無料で利用できるものとして、ConoHa WINGの「アルファSSL」、mixhostの「COMODO」があります。
コストを抑えながらより信頼性の高いSSLを利用するメリットもありますので、検討材料の一つではあります。

2:主な仕様について比較

月額1000円高速レンタルサーバー 基本的な仕様比較
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サーバー各社 ConoHa WING Xserver mixhost ヘテムル
マルチドメイン 無制限 無制限 無制限 無制限
サブドメイン 無制限 無制限 無制限 無制限
メールアドレス数 無制限 無制限 無制限 無制限
FTPアカウント 無制限 無制限 無制限 50個
簡単インストール
アクセス解析
WordPress簡単移行 ×
WAF
ウィルスチェック/スパムフィルター ○/○ ○/○ ○/○ ○/○
メール/チャット/電話サポート ○/○/○ ○/○/○ ○/×/× *1 ○/×/○

*1 チャットサポートはありませんが、プレミアムプラン以上でZoomサポートが受けられます。(回数制限あり)

サーバー移行とサポートに違いあり

レンタルサーバーの電話サポート高速サーバー4社は、競争相手として相互チェックしているためか、WEBサーバーやメールの運用に必要な基本的機能には違いはあまり見られません。
サーバー移行に使用する「WordPress簡単移行ツール」は、ConoHa WINGX servermixhostに装備されていますが、会社ごとの相性もありツールを使ってスムーズに移行できる場合と、プラグインなどを使用しなければならない場合があります。
「WordPress簡単移行ツール」の利用を検討している場合は、自分が契約している元サーバーとの相性などもチェックポイントです。
チャットサポートはConoHa WINGX serverで対応、電話サポートはmixhostのみ未対応です。

3:サーバー仕様・高速化技術比較

月額1000円高速レンタルサーバー 高速化技術比較
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サーバー各社 ConoHa WING Xserver mixhost ヘテムル
WEBサーバー Apache+nginx *1 Apache2.4+nginx *1 LiteSpeed 6.x.x *2 Apache2.4
HTTP/2
HTTP/3 × × ×
QUIC *3 × × ×
RAID構成 RAID10 *4
(オール SSD)
RAID10 *4
(NVMe SSD)
RAID10 *4
(ピュア SSD)
RAID構成
(オール SSD)
OPcashe *5
PHP5/7/8 ○/○/○ ○/○/○ ○/○/○ ×/○/〇
採用技術 Lite Speed LSAPI
コンテンツキャッシュ
ブラウザキャッシュ
WEXAL® Page Speed Technology®
Xアクセラレータ
XPageSpeed
Fast CGI
ブラウザキャッシュ
MariaDB(一部)
LIteSpeed Cashe
Lite Speed LSAPI
MariaDB
モジュール版PHP
コンテンツキャッシュ

*1 大量の同時アクセスの処理に最適化された静的コンテンツの配信に特化したWebサーバー
*2 Apacheと完全な互換性があり静的コンテンツ配信を高速化した次世代のWebサーバー
*3 Googleが開発する実験的なプロトコルでHTTP/2より高速
*4 RAID1のミラーリング&RAID0のストライピングによる高速で高い障害耐性を兼備する構成
*5 PHPの初回実行時の内容を最適化しキャッシュするPHPの高速化拡張モジュール

高速化についての取り組み

レンタルサーバー 高速サーバーの高速化対応

クリエイター向けにサービスを開始したヘテムルは、利用者に快適なスピードを提供することを目指しているのに対し、ConoHa WINGXservermixhost「高速」自体をサービスの中心に据えた技術開発・採用を積極的に進めています。

ConoHa WINGXservermixhostはネット上の速度調査・リサーチや評判では甲乙つけがたく、自身のクライアントPCの性能、ネットワーク環境、配信するサイト・コンテンツの種類でスピードは変わってきますので、無料期間を利用しての検証は必須です。

困ったなあ
ConoHa WINGは国内最速をサイトで掲示していますがその根拠は?
日本国内で90%以上のシェアを占めたトップ10サービスのうち、各サービスの最下位プランをh2loadとApache Benchで5回計測した平均値で、サーバー処理速度の計測。その結果をもって表示しているんですね
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困ったなあ
なるほど・・高速化の競争が激しくてどのサーバーを選べばよいか悩んでます。
高速化に絞れば「mixhost」は、HTTP/3やQUIC、LiteSpeedに加え、並列処理で最適化されたデータベースMariaDBなど最新技術を積極的に導入していますので試してみるのもいいでしょう
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4:サイト内記事で詳しく

レンタルサーバー エックスサーバー
エックスサーバー~Xserverとは低料金で高速と評判のレンタルサーバー

“高速サーバー”と言えばエックスサーバーの代名詞です。XアクセラレータVer.2などPHP高速化対応、Webサーバーにnginxを導入しさらなる高速化・多機能を追求しています。 自動バックアップと復元 ...

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レンタルサーバーmixhost
mixhost ~LiteSpeed採用・HTTP/3に対応した高速レンタルサーバー

2016年にサービス開始、時代に対応した最新技術など多くの機能を導入しています。プランの増減が出来、柔軟な拡張に対応。HTTP/3、WebサーバーにLiteSpeed採用で高速化、自動バックアップ標準 ...

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レンタルサーバーヘテムル
ヘテムル~オールSSDの高速共用レンタルサーバー

当初はクリエイター向けサービスとして提供されていた「ヘテムル」は、オールSSD化とHTTP/2、モジュール版PHPなど高速化対応しており企業ユースに適しています。シンプルなプランや機能で、コストを抑え ...

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5:まとめ

レンタルサーバーサービスが大幅に進化しましたので、予算を月額1,000円~1,900円程度と可能な限り抑え、高速なサーバーをレンタルできる環境となりました。各社間の競争も激しくなり「ドメイン永年無料」など、価格競争も起きていますのでユーザー側にはメリットも大きくなっています。自分や自社に合うサーバーを探して移行し、スピード表示でさらなる売上げアップを目指しましょう。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステンプレートを比較評価し、始める・切り替える方の視点で情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)