【比較】月100円前後の“使える”おすすめの安い超低価格レンタルサーバー4社

2022年8月13日

【比較】月100円前後の“使える”超低価格サーバー4社、おすすめは?
月額100円前後の超低価格レンタルサーバー比較

レンタルサーバー業界の技術革新は目覚ましく、かつては表示が不安定・重いなど何かと課題もあった100円前後の超低価格サーバーも、運用に必要な機能は一通りそろえながら、さらに一部高速化に対応するなど、高コストパフォーマンスを発揮するサービスも増えています。

このページではサービスの見極めに短時間で役立てていただくよう、月100円前後でレンタルができ、WordPressが利用可能、基本機能としてメール・無料SSLなどが含まれている下記項目に当てはまるレンタルサーバー4社の比較を行います。対象のレンタルサーバー会社およびブランドは、リトルサーバーまるっとプランバリューサーバーコアサーバー(V1プラン)の4ブランド。各項目ごとに比較します。(2023年5月24日更新)

■ 4社選定の基準は?

  1. 月額100円前後の個人に負担が軽い低価格
  2. WordPressが利用できる最も安いプランの比較・検証
  3. 無料SSLやメールなど運用に必要な機能は標準装備
  4. 市場やユーザーの評価が高い・話題性あり

月100円前後で利用できる低価格レンタルサーバー4ブランドを用途別などで以下の分類をしてみました。

  • WordPressで高速表示のサイトが欲しい、SSDサーバーを使いたい、自動バックアップ必要→リトルサーバー
  • ドメインの設定がよくわからない、ドメインとまとめて契約したい、自動バックアップ必要→まるっとプラン
  • 高速表示をしたい、Cron・SSHなども利用したい、自動バックアップ必要→バリューサーバー
  • WordPressの表示を速くしたい、自動・遠隔地のバックアップをしたい→コアサーバーV1プラン

1:契約・運用に必要な機能比較

月額100円台超格安レンタルサーバー 契約・運用について比較
月額100円前後の超低価格レンタルサーバー比較

サーバー各社 リトルサーバー まるっとプラン バリューサーバー コアサーバー
初期費用 1,012円
(税込み)
0円 1,100円
(税込み)
0円
お試し期間 20日 なし 10日 30日
月額料金*1 165円
(税込み)
146円
(税込み)
183円
(税込み)
220円
(税込み)
最低利用期間 6か月 12ケ月 *2 1か月 *2 1か月
ストレージ SSD 20GB SSD 25GB SSD 50GB SSD 200GB
データベース 3個 1個 1個 10個
無料独自SSL
Let's Encrypt

記載なし

記載なし

Let's Encrypt
転送量目安 900GB/月 150GB/月 150GB/月 無制限
転送量課金*3 無し
制限あり
無し
制限あり
無し
制限あり
無し
制限あり
リージョン選択
(東/西日本)
× × ×
自動バックアップ
バックアップ復元 無料 × × 無料
プラン変更 上位のみ可 × × ×

価格は税込み表示。2023年3月20日現在の情報 色つき個所は高評価ポイント

*1 月額料金は契約期間12カ月(年一括払い・契約)の比較
リトルサーバー :ミニプラン バックアップ復元は無料
まるっとプラン:当プランは、バリューサーバーのドメインとセットにした最安プラン。契約期間は12カ月のみ。
*2 最低利用期間は規約などに明記はありませんが、返金は途中解約でも無しということから、実質は最短の契約期間が最低利用期間と考えられます。

バリューサーバー:エコプラン *2 同上
コアサーバー:V1プラン「CORE-MINI」、1カ月契約の場合は419円(税込)

*3 転送量課金
リトルサーバー:契約プランのディスク容量の1.5倍を24時間の保証転送量として設定。
(ミニプラン30GB・ワードプラン45GB・リトルプラン90GB・ビッグプラン180GB)
転送量上限超過状態が続く場合、改善まで帯域制御を行う場合あり。ただし明らかな異常転送以外はアクセス遮断はなし。

まるっとプラン:著しく負荷が高く他のユーザーに過大な影響が出る場合は、一時的に制限する場合あり。
バリューサーバー:著しく負荷が高く他のユーザーに過大な影響が出る場合は、一時的に制限する場合あり。
コアサーバー:規定転送量までは無制限で、それ以上はベストエフォート。規定転送量以上で、かつサーバー全体で負荷がかかっている場合は単位時間あたりの量を調整の場合あり

初期費用・月額料金について

超低価格サーバーは月額を抑えている分、初期費用がかかるケースが多いのですがまるっとプラン」「コアサーバー V1プラン」は初期費用が0円です。

月額料金は、WordPressが利用できる最も安いプランの12カ月契約の比較では「まるっとプラン」が146円と最も安いのですが、初期費用や最低契約期間がかかっていますのでどのくらいの期間を契約するかで他のレンタルサーバーと順位が変わってきます。

ココがポイント

超低価格サーバーだけあって価格はいい勝負。必要な機能を絞り込みましょう!!

基本的機能について

全体的なバランスとしては「リトルサーバー」がストレージ・バックアップ・転送量ともに平均点以上で通常の運用に支障がないレベルです。さらに転送量を気にせず大容量ストレージを利用したい場合は「コアサーバー V1プラン」もお勧めです。

そしてバックアップについては、今まで「まるっとプラン」、「バリューサーバー」(ビジネスプラン除く)は自動バックアップ機能がない、「コアサーバー V1プラン」は有料オプションだったのですが、2023年3月より全プラン「まるっとプラン」「バリューサーバー」「コアサーバー V1プラン」でバックアップ&復元無料化(15世代対応)となり信頼性が大幅に高まりました。

ココがポイント

このほかサービス提供会社の実績や信頼度も加味しましょう。

2:主な仕様について比較

月額100円台超格安レンタルサーバー 基本的な仕様比較
月額100円前後の超低価格レンタルサーバー比較

サーバー各社 リトルサーバー まるっとプラン バリューサーバー コアサーバー
マルチドメイン 無制限 合わせて5 合わせて25 合わせて50
サブドメイン 無制限
メールアドレス数 無制限 3 100 200
FTPアカウント 20
マルチFTP
○ *1 ○ *1 10
簡単インストール
アクセス解析
WordPress簡単移行 × × × ×
WAF × × × ×
ウィルスチェック/スパムフィルター ○/○ ○/○ ○/○ ○/○
メール/チャット/電話サポート ○/×/× ○/○/× ○/○/× *2 ○/○/× *3

*1 公式サイト、サポートなどに数値の明記なし。利用可能。
*2 最上位のビジネスプランのみ電話サポートあり。
*3 上位プランのCORE-B,CORE-Cは電話サポート(コールバック)に対応。

サポートはメールが基本

マルチドメイン、サブドメイン、メールアドレス数は各社でばらつきがありますので、サイトをどのくらい開設したいか、メールをどのくらい使うかを事前に確認しておきましょう。

そして各社共通しているのが、1点はサポートはメールが基本ということ、そしてもう1点はセキュリティについてはメール系は全社ウィルスチェック/スパムフィルターが標準装備ですが、WAFやIPS(不正侵入検知予防)などWEB系がないということです。契約するときは、この点は理解・了承して進めて、顧客データなど蓄積しないサイト運用を心掛けましょう。

ココがポイント

サイトセキュリティのWAFなどはコストがかかりますので、超低価格サーバーでは導入が難しいと思われます。月額500円からの上位プラン検討をお勧めします。

3:サーバー仕様・高速化技術比較

月額100円台超格安レンタルサーバー 高速化技術比較
月額100円前後の超低価格レンタルサーバー比較

サーバー各社 リトルサーバー まるっとプラン バリューサーバー コアサーバー
WEBサーバー Apache *1 Apache2.4 Apache2.4 Apache
HTTP/2 △ *2
QUIC *4 × × × ×
RAID構成 RAID5/6/10 RAID
(ピュアSSD)
RAID
(ピュアSSD)
RAID
(ピュアSSD)
OPcashe *5 掲載なし ○ +APcu
PHP5/7/8 ○/○/× ○/○/○ ○/○/○ ○/○/○
採用技術 高速化設定 *2
モジュール版PHP*3
ディスクがSSD化
FastCGI
PHP高速化キャッシュ
FastCGI
PHP高速化キャッシュ
FastCGI

*1 明記はありませんがSSLの設定説明によりApacheと思われます
*2 ミニプランは非対応、ワードプラン以上で対応。なお高速化設定は具体的な名称記述なし
*3 ミニプラン・ワードプランは非対応。リトルプラン以上で対応
*4 Googleが開発する実験的なプロトコルでHTTP/2より高速
*5 PHPの初回実行時の内容を最適化しキャッシュするPHPの高速化拡張モジュール

高速化についての取り組み

超低価格レンタルサーバーにも高速化の流れは来ており、各社対策を行っています。
まるっとプランバリューサーバーコアサーバーV1プランは、プラン共通の高速化を行っていますが、リトルサーバーのみプランごとに高速化システムを少しずつ変えて導入しています。WordPressが月額165円(税込)で使えるミニプランよりも、すべての高速化システムが使えるリトルプランが、サービスの主力になっています。

ストレージをSSD化しPHP高速化とHTTP/2対応・モジュール版PHPもしくはFastCGIに対応するなど、リトルサーバーのリトルプラン以上コアサーバーV1プランまるっとプランバリューサーバー各サービスとも高速化のレベルアップに取り組んでいます。

ココがポイント

サーバーの性能は表示速度に大きな影響を与えますが、WordPressのテンプレートやプロバイダ、クライアント環境によっても変わってきます。期待通りのスピードが出るか、まずはお試しで検証してください

4:サイト内記事で詳しく

超低価格レンタルサーバーを深堀

月額100円前後の超低価格サーバーは、シンプルながらも高速化や自動バックアップなど多機能化の流れに乗って、日々機能を充実させています。ストリームレンタルドットコム サーバー版ではそれぞれのサービスを個別に1ページで分かりやすく解説しています。

各社サービスの解説ページはこちら

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5:まとめ

提供会社の信頼度の見極めが重要

月額100円程度のレンタルサーバー 確実性と高いコストパフォーマンスを月額100円程度のレンタルサーバーは、サービスレベルや機能が向上したものの、玉石混交でもあります。ここで比較した4社については、超低価格サーバーにありがちな“サイトがよく落ちる”、“独自ドメインでSSLが利用できない”といった評価はほぼなく、しっかり運用・稼働できるサービスとして選択いたしました。
超低価格サーバーとはいえ、ブランドや商品・サービスイメージにかかわる大切なホームページを配信する基礎になるものですので、しっかり検討して選んでみてはいかがでしょう。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステンプレートを比較評価し、始める・切り替える方の視点で情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)