「SWELL」は、HTMLやCSSなど技術的な知識を持っていなくても、直感的にサイトを制作できるブロックエディターに完全対応したWordPressテーマです。SWELL独自のブロックもあり表現力が旧エディターと比較して格段にアップ、さらに高速化機能や目次・構造化データ自動生成をプラグインをインストールすることなく実現でき、軽くて簡単にサイト運用ができることで、ブロガーやアフィリエイターの利用者も急増しています。
商品名 | 料金 | ライセンス形態 |
SWELL | 17,600円 | 1ライセンス購入で サイト利用数無制限 |
こんな方におすすめ
- ブロックエディターで効率よくサイトを作成したい
- 簡単にサイトを始めたい、高速表示でSEO対策も実施したい
- ブログなどでしっかりと収益を上げたい
「SWELL」は、2019年3月10日に株式会社LOOSがリリースしたシンプルながら高機能性を有している新しいワードプレステンプレートです。それでは詳しく見てみましょう。
SWELL(スウェル)とは?
誰もがインストールするだけで簡単に、シンプルながらも高機能なサイトを世界に発信できるというコンセプトで開発・リリースされたのがWordPressテンプレートが「SWELL」です。
「SWELL」は、開発者である了氏がしっかりしたコンセプトを基に設計し、そして随時アップデートに対応していることから高機能ながらも非常に使いやすくわかりやすい管理画面になっていること、そしてブログ利用を中心に洗練されたデザイン性を持っているため「機能・デザインバランス型」に分類しています。

SWELLで構築したサンプルサイト
ストリームレンタルドットコムは、基本的にAFFINGER6でサイトを構築していますが、ブロックエディターへの移行や高速表示・SEO検証のためSWELLで「ストリームレンタルドットコム ワークスタイル版」を構築してみました。
将来の制作方法移行に備えてブロックエディターでの制作に慣れておくことに加えて、1つの記事を厚く紹介したい、他のサイトやブランドとは目線を変えて表現したいときなどは、一部サイトのみSWELLを導入し集客・アピール等で検証を兼ねて運用することもできます。
なおSWELLからリリースされている、他のテンプレートからの乗り換えサポート用プラグインは下記の通りで、購入後にマイページからダウンロードができます。
- Cocoonからの乗り換えサポート用プラグイン
- AFFINGER5からの乗り換えサポート用プラグイン
- JINからの乗り換えサポート用プラグイン
- SANGOからの乗り換えサポート用プラグイン
- STORKからの乗り換えサポート用プラグイン
- THE THORからの乗り換えサポート用プラグイン
ココがポイント
20ページ前後のサイトをAFFINGER6からSWELLに移行するのに1両日かかりました。テーマ移行を楽にする乗り換えサポート用プラグインもSWELLからリリースはされていますが、いずれ旧テーマに依存することなく運用するようになりますので、コードの書き換えに時間がかかることは事前に考えておく必要があります。
数百ページに及ぶ大規模サイトの移行は作業的に手間がかかりますので、小規模の移行や新規サイトの立ち上げなど小さく始めてSWELLに慣れておくことが重要なポイントです。
1:ブロックエディターに完全対応したテンプレート
WordPress5.0から導入されているブロックエディター「Gutenberg(グーテンベルク)」に完全対応しているWordPressテーマが「SWELL」です。
「ブロックエディターに興味がある」、「WordPressがクラシックエディターに対応しなくなる前に切り替えなければならない」というサイト制作者・管理者の方が多い一方で、クラシックエディターに慣れているのでやめにくい、テンプレートで完全対応している商品が少ないといった課題もあります。

ブロックエディター完全対応・旧エディターも切り替えで使える
ブロックエディターには、技術的なスキルが無くてもリッチなサイトを制作できる、ソースコードのエラーを大幅に削減できSEO効果を高める、などのメリットも多くあります。SWELLでは、直感的に誰でも簡単にサイトが制作できるブロックエディターに完全対応しています。
また旧エディターを使いたいという方は、WordPressの「設定」→「投稿設定」画面で「ユーザーにエディターの切り替えを許可」を「はい」に事前に設定しておけば、各投稿画面などでエディターの切り替えを行えます。
当初はデフォルトのエディターを旧エディターとして、ブロックエディターで作成・編集したいページに限ってブロックエディターに切り替えます。
次第にブロックエディターに慣れたら、今度は逆にデフォルトをブロックエディターに変更して、どうしても旧エディターで編集しなければならないときに旧エディターを利用するなど、徐々にブロックエディターに移行することができます。
公式サイトの動画では、SWELLでブロックエディターを利用するデモもありますので速度が速い場合は、設定から「再生速度」を落としてゆっくりとご覧になってください。
引用:SWELL公式サイト
2:コードを書かずにマウスで設定できる簡単さ

「SWELL」の2つ目の特徴は、「テーマカスタマイザー」を活用しマウスのみの簡単な操作で、美しく洗練されたサイトやページが作成できることです。
WordPress管理画面の「外観」→「カスタマイズ」で「テーマカスタマイザー」を開き、トップページの「メインビジュアル」「記事スライダー」と設定を進めます。
表示する画像選択やフィルター処理、画像の上に表示するテキストなどを設定します。
このようにトップページのほかにも、サイト全体の設定、ヘッダーやフッター、ボタン・メニューなど細かく設定・編集ができますので表現したい世界観に近づくように写真・動画・色彩をちりばめながらサイト構築を進めてみましょう。
3:SEO対策を深く考えた対応
ワードプレステンプレートを選ぶときに、重視する点として検索エンジン上位表示対策、いわゆるSEO対策があります。しかし、テンプレート開発競争が激しくなっていくにつれて「テンプレートによるSEO対策機能の差がほとんどなくなっている」とSWELL開発者の了氏は述べています。
そこで、SWELLは下記の3点についてSEO対策として取り組んでいます。
- HTML構造を機械に分かりやすく
- 高速化機能・構造化マークアップ機能はテーマに内蔵
- メタタグなどSEO機能はあえてプラグインを“働かせる”
1については、SWELLに限らずワードプレステーマでは基本的なことですが、インターネット上でサイト情報を集めるクローラーにとって読みやすく理解しやすい、明快なHTML構造にすることで、検索エンジンに早く掲載されること、少しでも上位に表示されることを目指しています。
高速化機能・構造化マークアップ機能はテーマに内蔵
高速化機能、そして、各ページの要素を検索エンジンに正しく認識させやすくする構造化マークアップも対応、テーマに内蔵させることで軽量化し検索エンジン対策の一環としています。
WordPress管理画面の「SWELL設定」を開き、「高速化」「構造化データ」でそれぞれ必要に応じた設定を行いましょう。

メタタグなどSEO機能はあえてプラグインを“働かせる”
検索エンジンに検索結果として表示される、タイトルやメタディスクリプションなどのメタタグは、一般的なWordPressテンプレートですと機能が内蔵されています。
ところがメタタグ機能の機能実装には大量のコードが必要で、テーマ・サイトの表示速度の低下の原因となって結果として表示順位に悪影響を及ぼす可能性があるというマイナス面があります。
そこでSWELLでは、サイト本来の仕事をSWELLが行い、SEO機能はSWELL開発者が作成したSEOプラグイン「SEO SIMPLE PACK」に任せて、検索結果のベストを目指すというアプローチをとっています。
SWELLはテーマとプラグインの役割をしっかり分けて検索結果に反映させる、という対策を取っている数少ないテーマでもあります。

4:サポート体制
サポートについては、ユーザーがサイトの初期設定などが行えるよう「設定マニュアル」が公開されているほか、テーマ購入後に会員登録することで利用できる「マイページ」内の、「よくある質問」や「フォーラム」で疑問を解消することができます。
さらに、アップデートは無料で随時行えますし、WordPress管理画面でワンクリックで簡単にアップデートを行うことができます。
サポート詳細 | 内容・回数など |
サポート方法 | 購入前:「設定マニュアル」 購入後:「フォーラム・よくある質問」 |
サポート期限 | 無期限 |
テーマアップデート回数 | 無制限 |
利用料 | 無料 |

開発者tweetも参考に
SWELL公式Twitterアカウントのほか、開発者の了氏もTwitterで開発状況や近況をまめに配信されていますので、今後のテーマ更新やサイト運用に活用できます。ご参考までにご紹介します。
SWELLでブロックエディターを使っている様子です🙋♂️
- ブロック装飾
- テキスト装飾
- リストブロック
- ボタンブロック
- グループブロック#wpswell pic.twitter.com/GXBGqOtoeC— 了🌊SWELL開発者 (@ddryo_loos) May 31, 2020
気になるポイントは?
- ブロックエディター完全対応
- SWELL専用の独自ブロックもあり表現力がアップ
- 100%GPLで、制限は一切なく複数サイトの利用もOK
- アップデートはワンクリックで簡単に無料で実施できる
- 他のテーマから乗り換えるサポート用プラグインあり
- より洗練されたデザインが必要な場合デザイン系テーマ選択もあり
まとめ
「SWELL」は、機能数では「AFFINGER6」よりは少ないものの、必要十分な機能は備わっている上にプラグインにさほど依存することなく活用できる点は大きなメリットです。
デザイン面では、個人ブログとしては十分で、企業サイトとしてもランディングページ(LP)やテーマを絞ったサイト運用などには活用できる内容になっています。
ここ数年で個人を中心にシェアを伸ばしていることが物語っているように、ニーズを吸い上げて細かくアップデートに対応する開発者の姿勢が強く支持されているのが「SWELL」です。サイトのデザインや方向性を変えてみたい、サブサイトやブランドで試してみたい、ブロックエディターに切り替えたい方にはおすすめで注目のWordPressテーマです。
記事作成者プロフィール

- ITサポート/コンテンツプロデュース
-
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやドメイン販売サービス・WordPressテンプレートの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・比較情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)