課題解決に役立つよろず支援拠点、そしてミラサポから中小企業119へ

2021年4月2日

ビジネス支援 よろず支援相談 ミラサポとは企業活動を行っていますと、いろんな問題や課題があり誰かに相談したい・・ということはありませんか?
知り合いに自社のビジネスに詳しい人や、経営コンサルタントがいればいいのですが、近くにはなかなかいないもの。そういうときどうすれば・・・
国が設置して、しかも利用者は無料で相談ができる場所があるんです。

それが「よろず支援拠点」。

無料で何度でも相談できるよろず支援拠点と、さらに専門家のアドバイスも無料で受けられる「ミラサポ」、「中小企業119」との関係について解説します。

2024年4月3日更新

ミラサポは2021年3月で終了し、「中小企業119」も2024年3月末で終了しました。

中小企業119

引用:中小企業119

よろず支援拠点とは?

売り上げを増やしたい、人手不足を何とかしたい、事業承継で頭が痛い、IT化が遅れているなど、経営やビジネスには問題が山ほどあります。

そこで、国は中小企業や小規模事業者の経営課題の相談窓口として、全国47か所に相談窓口となる支援拠点を設け、在籍する専門性の高いスタッフが問題解決に向けて提案などを実施する機関、それが「よろず支援拠点」です。

よろず支援拠点公式サイト

ビジネス支援 よろず支援相談サイト

全国の支援拠点はこちらのページ「支援拠点一覧」から確認できます。

対象者:中小企業・小規模事業者、NPO法人・一般社団法人・社会福祉法人等の中小企業・小規模事業者に類する方

相談できる内容は経営全般・IT・営業・雇用など広範囲に及びますので、お近くのよろず支援拠点に連絡を取って、一度相談してみてはいかがでしょう。

ミラサポとは?

よろず支援拠点で相談した後、さらに具体案や施策について進めたいけどどうすれば・・というときは、次の支援策「ミラサポ」が役に立ちます。

ミラサポは、中小企業庁の委託により運営されており、全国の中小企業・小規模事業者を支援すべく補助金申請支援や相談窓口開設などを行っていますが、その中でも、無料で専門家に支援してもらえる「無料派遣専門家」があります。

ミラサポ公式サイト

ビジネス支援 ミラサポサイト

ココがポイント

相談を「よろず支援拠点」で行って、個別具体的には専門家に来てもらって支援を受ける「ミラサポ」という2重の支援になっています。

なお、専門家の誰を派遣するかは支援機関の判断によります。

ミラサポから「中小企業119」へ

中小企業119

引用:中小企業119

経営相談と専門家派遣を行っていた「ミラサポ」は、2021年3月をもって終了し、公式サイトもクローズとなりました。
2021年3月31日より、後継の「中小企業119」公式サイトが公開され、令和3年度の専門家派遣事業は4月下旬から5月上旬開始です。

ミラサポは専門家派遣に加え、中小企業支援ポータルの役割を果たしていましたが、「中小企業119」は専門家派遣に絞って事業を行う予定です。
なお、補助金や給付金情報などの中小企業支援ポータルは「ミラサポPlus」に引き継がれます。
以下にまとめます。

1:今までの「ミラサポ」は終了、専門家派遣は「中小企業119」に。
2:「ミラサポplus」は、支援制度の検索や電子申請サポートに特化。
3:ミラサポの専門家は、「中小企業119」に再度登録しなおす必要あり。

専門家派遣を希望する企業は、ミラサポの流れを踏襲すると思われますので参考までにミラサポでの流れを下記でご確認ください。詳しくは中小企業119公式サイトをご確認ください。

よろず支援拠点の相談からミラサポの流れ

まずはファーストステップとしての「よろず支援拠点」(もしくは地方銀行・信用金庫など金融機関)での相談、セカンドステップとしての「専門家派遣」となりますので、その流れについて次のフロー図で確認してみてください。

ビジネス支援 よろず支援相談 ミラサポまで全体の流れ
出所:ミラサポサイト

中小企業119では、「地域プラットフォーム」のうち認定経営革新等支援機関に認定された機関、そしてよろず支援拠点が支援機関(派遣可能機関)と変更になります。具体的には商工会や商工会議所、金融機関や大学など各種がありますので、公式サイトで最寄りの支援機関を検索しアポイントを取りましょう。

まとめ

要点

  • まずは無料相談を「よろず支援拠点」で受ける
  • さらに専門的な支援は「中小企業119」で専門家派遣を
  • 専門家の派遣は、派遣可能機関への経営相談からスタート

サポートを無料で受けられる

その道に精通した専門家のアドバイスを無料(2022年度は1回目のみ対象)で受けられる「中小企業119」は新しい仕組みでまだまだ知られていないのが実情です。

仕組みとしてありますので、もしビジネスに課題などが出てきたら、一度相談してみてはいかがでしょう。 解決すればベストですし、相談するだけでも何かのヒントになるかもしれません。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
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当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)