仮想専用サーバー「Xserver for Windows」を契約したあとは、早速リモートデスクトップで接続して各種設定などを行います。サーバーへの接続方法とWindows Serverへのサービスインストール、リモートデスクトップとしてして利用する時のMT4/MT5インストールなどを解説します。
Xserver管理画面を確認
「Xserver for Windows」の申し込みは前回で終了しています(始め方ページへ)。Xserverアカウント管理画面の「VPS管理」でVPS情報を確認しましょう。
「Xserver for Windows」へのリモートデスクトップ接続には、申し込み時に設定した「Administratorパスワード」と、Xserverアカウント管理画面で表示されている「IPアドレス」が必要になります。クリップボードでコピーをしておきましょう。
ココがポイント
Administratorパスワードを忘れた場合は、変更や再設定ができません。もう一度、OSを再インストールする時に再設定することになりますので、忘れないようにしておきましょう。
1:リモートデスクトップ接続
それでは早速、「Xserver for Windows」(VPS)にリモートデスクトップ接続しましょう。VPS利用については下記の2ステップになります。
- リモートデスクトップ接続でVPSにログオン
- VPS内で利用するサービスを設定する
クライアントPCがWindows 11として作業を進めます。
タスクバーの検索窓に「RDP」と入力すると、「リモートデスクトップ接続」が表示されますのでクリックします。
「リモートデスクトップ接続」画面が立ち上がりますので、先ほどクリップボードにコピーした「IPアドレス」をコンピューター(c)欄に貼り付けます。そして「接続」をクリックします。
次に、「資格情報入力」画面が表示されますので、ユーザー名に「Administrator」、パスワード欄に申し込み時に設定したAdministrator「パスワード」を入力します。
そしてログイン時にこの手続きを省略したい場合は、「このアカウントを記憶する」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
証明書の警告メッセージが表示されますが問題ありませんので、「はい」をクリックします。なお、次回からこのメッセージを表示したくないときは「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れておきましょう。
デスクトップPC画面上に、リモートデスクトップ接続された「Xserver for Windows」(VPS)の画面が表示され、ログインができました。
初期画面では、Windows Serverのサーバーマネージャが立ち上がっています。
ココがポイント
リモートデスクトップ接続時に、サーバーマネージャを立ち上げたくないときは、次の設定を行います。
画面右上の「管理」→「サーバーマネージャーのプロパティ」をクリックします。
サーバーマネージャーのプロパティが開きますので、「ログオン時にサーバーマネージャーを自動的に起動しない」にチェックを入れて「OK」をクリックし、サーバーマネージャーをシャットダウンします。
それでは作業が終了したと仮定して、リモートデスクトップ接続を終了します。
画面右上の「×」をクリックすると、「リモートセッションは切断されます」が表示されますので「OK」をクリックすると画面が終了します。
もう一つの方法は「電源」→「切断」をクリックするとすぐに画面が終了します。
ココがポイント
どちらのリモートデスクトップ接続終了方法にしても、クライアントPCとVPSの接続が切断されるだけで、VPS上のプログラムはそのまま稼働しています。
2:VPS内で利用するサービスを設定
「Xserver for Windows」(VPS)に接続した後は、利用したいサービスやアプリのインストール・設定を行います。まずはサーバーマネージャーを立ち上げるために、メニューの中から「サーバーマネージャー」を選んでクリックします。
ローカルサーバーのスペックやOSなど情報を確認するために、「ローカルサーバー」をクリックして「プロパティ」でサーバー情報などをチェックしておきましょう。当デモでは、OSはWindows Server 2022 Datacenter Editionを利用しています。
サーバーマネージャーで「役割と機能の追加」を選択し、クリックします。
開始する前にウィザードが表示されますので、確認して問題なければ「次へ」をクリックします。
インストールの種類の選択が表示されますので確認し、該当する項目を選んで「次へ」をクリックします。
対象サーバーの選択が表示されますので確認し、該当するサーバーを選んで「次へ」をクリックします。
サーバーの役割の選択が表示されますので確認し、利用したい役割(サービス)を選んで「次へ」をクリックし、各役割毎の流れに沿ってインストールと設定作業を進めてください。
社内ユーザー管理用サーバーとしてActive Directory、WEBサーバーとしてIIS、仮想サーバーとしてHyper-Vなど必要に応じて設定し活用してください。
MT4/MT5を設定する
「Xserver for Windows」(VPS)をWindows Server for Remote Desktopとして利用すれば、FX自動売買を24時間稼働で行えるメリットがあります。自動取引に利用するプログラム「MT4/MT5」をダウンロードしインストールする流れを確認しておきましょう。
VPSにリモートデスクトップ接続し、ブラウザ「Microsoft Edge」を立ち上げて「MT4」を検索します。
Windows用のMT4をダウンロードします。
VPS内にダウンロードしたMT4ファイルをインストールします。
MT4の使用許諾契約確認をし、問題なければ「次へ」をクリックします。
MT4セットアップが完了しました。「完了」をクリックします。
MT4が設定されましたので、状況に応じて設定変更をして活用しましょう。
ココがポイント
MT4/MT5は、MetaQuotes Software社が開発提供している無料のFX取引ツールですが公式サイトからダウンロードした場合、MT5となります。いまだに人気の高いMT4を利用したいときは各証券会社より配信されているMT4をダウンロードしてください。
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まとめ
パワーと時間を有効活用
「Xserver for Windows」は、ハイスペックが大きな特徴ですので、サーバーとしては負荷のかかるサービス、そしてリモートデスクトップとしてはFX自動取引等24時間止めたくない作業を行うのにうってつけです。
クライアントPCでは難しかった運用を「Xserver for Windows」を利用して、電気代を節約して賢く始めましょう。
MicrosoftおよびWindows、Windows Server、Microsoft Office、SQL Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。 Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
記事作成者プロフィール

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株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)