対象ユーザー:中級/上級
初期費用 | 月額費用 | プラン | ストレージ |
無料 | 880円~* | ベーシック | SSD 300GB |
こんな方におすすめ
- コアウェブバイタル対策などで高速サーバーを利用したい
- KUSANAGIを利用したい、新しい技術を随時導入したい
- WordPress以外のCMSも活用したい
シン・レンタルサーバーとは?
エックスサーバーの新サービス「シン・レンタルサーバー」は、2021年5月31日にwpXブランドとしてサービスを開始、そして2022年2月1日にはwpXブランドを外し心機一転して再スタートしました。高速性と新技術の迅速な導入を主な目的とした野心的な高速レンタルサーバーサービスです。


シン・レンタルサーバーの位置づけ
「エックスサーバー」ブランドは安定性重視、「wpX Speed」はWordPressに特化、「シン・レンタルサーバー」は革新的&WordPress以外のCMSの利用も可能という違いがあります。
WordPress専用レンタルサーバー | |
wpX レンタルサーバー → (新規受付2019/10/24終了) |
wpX Speed![]() 2019/9/24~ |
wpX クラウド → (新規受付2019/10/24終了) |
|
汎用レンタルサーバー | |
- | シン・レンタルサーバー![]() 2021/5/31~ |
エックスサーバー![]() |
エックスサーバー![]() |
2020年代に入りレンタルサーバー高速化の流れが加速化しており、「シン・レンタルサーバー」ではより積極的に新技術などを取り入れるなど、WordPressなどのCMSで運用するサイトの大きな武器になる可能性を持っています。「シン・レンタルサーバー」のポイントは下記の4点です。
主なチェックポイントは?
- 最新技術によるサーバー高速化
- リソースの確保など運用に役立つ機能
- 安定の管理ツール
- セキュリティ体制も万全
1:最新技術によるサーバー高速化
WEB技術を豊富に持つエックスサーバーが、新技術を盛り込んだレンタルサーバー「シン・レンタルサーバー」で様々な要素をプラスして国内最高クラスの高速化を実現しました。
<ハードウェア環境>
従来のハードディスクから、高速に書き込み・読み取りができるオールフラッシュ化したうえで、さらにフラッシュ向けに開発された通信プロトコル/インターフェースであるNVMe(エヌブイエムイー)を採用して、エックスサーバー調べでピュアSSDの約16倍の読み込み速度を実現しました。
さらにサーバーの心臓部でもあるCPUとメモリを大幅に増強している点にも注目です。
- 48コアCPU&512GBメモリ
- 第2世代「AMD EPYCTM」採用
CPUは80のベンチマーク(製品発表時点)で世界記録を達成した、第2世代「AMD EPYC™」を採用、システム・スループットやパフォーマンス・効率が大幅に向上しています。
<サーバー環境>
高負荷でも高いパフォーマンスを発揮するWEBサーバー「nginx」の採用、画像などを並列して複数のリクエスト(たとえば複数の画像を読み込みなど)を送信でき、通信が渋滞することなくスムーズにレスポンスを返すことができる「HTTP/2」への対応、そしてWordPress用にPHPをチューニングし、キャッシュなしで10倍以上の高速化を達成するなど、様々な技術を駆使して高速化を行っています。
nginxについて詳しく
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【nginx】超高速Webサーバーのメインストリーム
超高速表示を実現するWebサーバーとは? nginx(エンジンエックス)は、いまや世界シェア2位を誇り数多くのレンタルサーバーで採用されている軽量・高速Webサーバーです。 高速表示が求められる背景 ...
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高速化に対応するため、新技術の導入とネットワーク環境の強化にも注力しています。
- KUSANAGIを導入しさらなる高速化に対応
- Xアクセラレータ Ver.2導入
- 国内最大級のバックボーン回線に10Gbpsで直結
また、Xアクセラレータ Ver.2は、エックスサーバーで対応しているPHPの大幅な高速・安定化でサイトのパフォーマンスを向上させる機能で、シン・レンタルサーバーでももちろん適用されています。様々な高速化技術を取り入れて表示速度の向上に取り組んでいるんですね。

2:運用に役立つ機能
安定稼働に求められる機能「リソース確保」
共用型のレンタルサーバーの問題は、同居するユーザーとリソースを共有するため、表示が不安定になったり、突発的なアクセスなどでサイトが表示されない場合があること。
とくに、イベントやここ一番のときに商機を逃すのは、ビジネスとしてもブランドとしても避けたいところです。
「シン・レンタルサーバー」は、厳格なリソース管理を行うことでビジネス機会のロスを避けるサーバー運用が可能となっています。

まさかの時も安心な機能「自動バックアップ」
サイトやデータベースを管理していて、高いリスクの一つが「データの喪失」です。
レンタルサーバーサービスでは、バックアップや復旧機能を提供していますが、有料サービスのところも多く、万が一に備えコストをかけるべきかどうか悩ましいところです。
3:安定の管理ツール
レンタルサーバーの管理画面は、一般的に海外製のものも多く、また使いづらい国内製の管理画面もいまだ使われている状況です。
シン・レンタルサーバーでは、長年の運用で培われノウハウを詰め込んだエックスサーバーと同じUIシステムが導入されていますので、エックスサーバーユーザーにも新規ユーザーにも、簡単かつ高機能なサーバー運用が可能となります。
4:セキュリティ体制も万全
常時SSL化は今や常識、「シン・レンタルサーバー」では無料SSLを利用できますので、セキュアなサイト化をすぐに実施できます。
また、外部からの攻撃などを防ぐためWAF(WEBアプリケーションファイアウォール)設定や、国外IPアドレスからのアクセス制限・ログイン試行回数制限・大量コメントトラックバック制限なども管理画面から簡単に行えます。
機能詳細
シン・レンタルサーバー4プランの機能比較一覧です。
主な違いは、SSDディスク容量やメモリ・コア数など基本的なスペック・リソースが異なっている点です。また、プラン変更は上位・下位いずれも可能です。
項目/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
SSD容量 | 300GB | 400GB | 500GB | 600GB |
メモリ | 8GB | 12GB | 16GB | 20GB |
コア数 | 6 | 8 | 10 | 12 |
転送量課金 | なし | なし | なし | なし |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
SQLite | ○ | ○ | ○ | ○ |
マルチ/サブ ドメイン |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 | RAID10 | RAID10 |
nginx | ○ | ○ | ○ | ○ |
無料SSL | ○ | ○ | ○ | ○ |
設定代行 | オプション | オプション | オプション | オプション |
メール/電話 サポート |
○ | ○ | ○ | ○ |
WP簡単 インストール |
○ | ○ | ○ | ○ |
WP簡単移行 | ○ | ○ | ○ | ○ |
自動 バックアップ |
○ | ○ | ○ | ○ |
バックアップ 復元 |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
WAF | ○ | ○ | ○ | ○ |
HTTP/2 | ○ | ○ | ○ | ○ |
追加FTP アカウント |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メール アカウント |
無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン 永久無料 |
1 | 1 | 1 | 1 |
料金
プラン別の料金表です。
契約期間/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
3か月 | 990円/月 | 1,980円/月 | 3,960円/月 | 7,920円/月 |
6か月 | 990円/月 | 1,980円/月 | 3,960円/月 | 7,920円/月 |
12か月 | 880円/月 | 1,780円/月 | 3,560円/月 | 7,120円/月 |
24か月 | 825円/月 | 1,650円/月 | 3,300円/月 | 6,600円/月 |
36か月 | 770円/月 | 1,540円/月 | 3,080円/月 | 6,160円/月 |
*税込表記
*初回は「合計金額」の一括前払いでの支払い
*月単位での分割支払い・後払いは未対応
気になるポイントは?
- wpX Speedとは違い、WordPress以外のCMSも利用できます。
- どのプランも初期費用は無料です。
- バックアップ復元に費用は掛かりません。
- サポートは、全プランでメール・電話に対応しています。
- 初回の支払いは一括払いのみです。
- 新環境のため、テンプレートの動作を事前検証しましょう。
まとめ
「シン・レンタルサーバー」は、安定の「エックスサーバー」に対して、これからますます進化するレンタルサーバーの最新技術を適宜取り入れた、革新的レンタルサーバーに位置しています。高速表示に対応しながらSEO対策を実施し、さらに他社と差をつけるべく新技術を検証するプラットフォームとしても活用できます。
お試し無料利用は最大10日間、管理画面はエックスサーバーと同一ですので主に機能や技術面を中心に検証してみましょう。
記事作成者プロフィール

- ITサポート/コンテンツプロデュース
-
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
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当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやドメイン販売サービス・WordPressテンプレートの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・比較情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)