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【nginx】軽量・高速Webサーバーで高い処理能力が特徴

高速WEBサーバー NGINX(エンジンエックス)とは?

サイト表示の高速化が検索エンジン上位表示に影響を与えるなか、高速WEBサーバーの利用が世界で増えています。なかでも、nginx(エンジンエックス)は、2022年Netcraft社のWebサーバー調査では、Apacheを抑えて世界シェア1位を獲得しました。今回は「nginxとはどのようなWEBサーバーなのか?」「どのレンタルサーバーで使えるのか?」を中心に見てみましょう。

超高速Webサーバー「nginx」とは?

NGINXnginx(エンジンエックス)は、フリー・オープンソースのWEBサーバーで、2004年にIgor Sysoevによって公開され、2022年では世界シェア1位を誇り数多くのレンタルサーバーで採用されている軽量・高速Webサーバーです。
現在は、NGINX, Inc.が商用版であるNGINX Plusを管理しています。

NGINX, Inc. は、2019年初旬に東京に事務所を開設、日本語サイトもオープンし営業・サポートを日本国内で展開中。2019年3月14日、NGINX, Ind.を米国のネットワーク・アプライアンス製品開発製造企業 F5 Networksが買収、オープンソースのNGINXに独自機能を追加したエンタープライズ(商用)版 NGINX Plusを販売しています。

NGINX, Inc.公式サイトへ

サイト高速表示が求められる背景

レンタルサーバー ネットワーク渋滞テキスト配信が中心だった2000年代は、Webサーバー「Apache」が市場シェアの50%以上を持ち、レンタルサーバーにおいてもほぼApacheが利用されていたという状況でした。
ところが、スマートフォンなモバイル端末の急拡大SNSの登場、YouTubeなど動画を中心としたリッチコンテンツの増加でWebサーバーのApacheでは、サイトが重くなる表示が遅いなど配信自体に問題が起こりました。

さらに「検索エンジン上位に表示されることがビジネスとして重要」と考えられるようになるにつれて、ますますサイトの高速表示、Webサイトの軽量化ニーズが高まってきました。
これらの問題に対応すべく軽量・高速Webサーバーのnginx(エンジンエックス)が2004年に登場し、2010年代に入り市場シェアを拡大し続けて、2020年代にはついにApacheを逆転し世界シェア1位を獲得しました。

世界のWEBサーバーシェア推移

イギリスのインターネット企業 NetcraftのWebサーバー調査によると、2022年8月は世界シェアは1位 nginx 29%, 2位 Apache 23%, 3位 その他 21%, 4位 OpenResty 8%, 5位 Cloudflare 7%, 6位 LiteSpeed 5% と、高速サーバー系のnginxがシェアトップ、LiteSpeedがシェアを伸ばしており着実にサイト高速化を促進していることが分かります。

WEBサーバーマーケットシェア推移

引用:Netcraftサイトより

1990年代後半~2010年代後半までのApacheとマイクロソフトIISの2強時代から様変わりし、2010年代後半からはCloudflareやGoogleなどCDN系が増え始め、高速サーバー系のnginxがシェアトップをキープ、同じくnginx改良版のOpenRestyやLiteSpeedもシェアを伸ばすなど、特色のある複数のWEBサーバーがシェアを競っています。
解説です

機能の主な特徴は?

NGINXの主な特徴・メリットは下記の3つです。

  1. 静的コンテンツの処理能力が高い
  2. 並列処理性能が高い
  3. メモリ使用を抑えられる

NGINXのメリットNGINXは、サーバー上にある静的コンテンツを高速配信するように設計されたWebサーバーであり、一つのサーバーにアクセスが集中した場合、Apacheは順次リクエストを処理するためリクエスト待ちが起こり、いわゆるサイト表示が遅いという問題が起きましたが、nginxは同時並行して処理ができるためサイトが安定し高速表示をすることが可能となっています。
さらにメモリ消費量が少なく軽量WEBサーバーであることも、大きなメリットです。

またFastCGIなどのWebアプリケーション用インターフェースやHTTP/2もサポート、さらにリバースプロキシやロードバランサといった負荷分散機能など、サイト高速化のための機能を備えています。

リバースプロキシとは?

プロキシは“代理”の意味で、プロキシサーバーは、メインサーバーとクライアントの中間に位置し、メインサーバーの“代理”でクライアントに応答することで、メインサーバーの負荷を下げる機能(負荷分散)があります。
なお、プロキシは不特定多数のサーバーを対象にしていますが、リバースプロキシは特定のサーバーの負荷を軽減することができます。

プロキシは、サーバーなどへ不特定多数のアクセスが集中するプロバイダが利用していると思えばイメージしやすいでしょう。
このように、NGINXは負荷分散機能も持っていますので、従来のアプライアンス(専用ハードウェア)から、ソフトウェアであるNGINXに置き換え・集約が進んでいることがシェア拡大の一つの理由になっていると見ています
解説です

nginxを採用しているレンタルサーバー

日本国内のレンタルサーバー各社も、サイト高速化の流れを捉えNGINXを導入したレンタルサーバープランを提供しています。主なブランドは下記の通りです。
どんなサービスか、どんな特徴があるかなど詳しくは各ページ解説でご確認ください。

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まとめ

高速化対応したレンタルサーバーに移行すると、サイト閲覧者のイライラを解消しながら、サーバー管理者・制作者も更新スピードの大幅アップにより作業効率を大幅に改善でき、そして検索エンジン上位表示によるビジネスへの好影響も出てきます。
2022年以降も【サイト高速化】トレンドは続きますので、高速WEBサーバーの技術情報などは継続してチェックし、活用し続けてください。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅ITサポート/コンテンツプロデュース
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやドメイン販売サービス・WordPressテンプレートの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・比較情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)