Google Analytics 4(GA4)~アクセス解析が革新的なアップデートを実施~

2020年11月7日

Google Analytics 4(GA4)~アクセス解析が革新的なアップデートを実施~

無料でサイトのアクセス解析ができる「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」は、サイト解析における事実上のディファクトスタンダードとなっておりますが、2020年10月14日(米国時間)に大幅な機能改善を行いアップデートされました。正式名称は「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」となり、これまでベータ版で提供されていたアプリとサイトを計測・測定できる統合サービス「アプリ+ウェブ プロパティ」の名称が変わったもので、GA4の4はおそらく第4世代を表しているものと考えられます。
主要な変更点やアップデート方法について解説します。

 

次世代の新しいGoogleアナリティクス

Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」について、グーグルの公式サポートサイトでのアナウンスから見てみましょう。

次世代の Google アナリティクスのご紹介
新しい Google アナリティクスの概要と利用方法について

最新情報
マーケティングの投資収益率(ROI)の長期的な改善をサポートするために、Google では、よりインテリジェントな次世代の Google アナリティクスを作成しています。この新しいアナリティクスは、昨年導入されたアプリ + ウェブ プロパティの基盤の上に構築され、すべての新しいプロパティでデフォルトのエクスペリエンスとなります。今後もさらに改良を進めていく予定ですので、ご期待ください。

新しい Google アナリティクスは、Google アナリティクス 4 プロパティ(旧称「アプリ + ウェブ プロパティ」)からご利用いただけます。このプロパティは既存のアナリティクス プロパティとともに設定できるため、現行の設定を保持したままデータ収集を開始し、今後リリースされるアナリティクスの新機能を活用できます。

アナリティクスヘルプ

 

Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」では、従来のアナリティクス(ユニバーサル アナリティクス プロパティ)で考えられていたセッション中心から顧客中心へ軸を移し、アプリやサイトなど様々な媒体へ移動する顧客のアクセスを縦断して計測できるアプローチを採用しています。

また、上記のアナウンスでもわかるように「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」と従来のアナリティクス(ユニバーサル アナリティクス プロパティ)は並立で運用でき、アップデートすれば「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」だけしか利用できないということではありません。(2020/11/6現在)
ただし、新規でグーグルアナリティクスを始める方は「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」がデフォルトで表示される仕様に変更されていることは注意が必要です。

 

ホームページへの単なるアクセス・離脱だけの解析から、顧客が利用するサイト・アプリなどをまたがって解析することで、より実態に即したアクセス分析ができるようになる、ということですね。
解説です

 

主な変更・改善点は?

さらに、主な変更点は下記の通りです。

  1. 機械学習による予測分析
  2. プライバシー対策の強化
  3. 管理画面で確認できる項目が減少

 

1:Googleの機械学習モデルを活用することで、例えば需要が高まっている製品がある場合に自動的に通知を受信できたり、また離脱可能性が高い顧客を予測して、その顧客に対して予算を割り振って脱会可能性を低くするなど、ビジネスの実態に即した活動に利用できます。

 

さらに機械学習による将来予測とGoogle広告との連携で、より精度を高めることで顧客への的確なリーチにつなげること、そしてYoutubeやその他のSNS、メールなどからのコンバージョンを確認することで全マーケティング活動の複合的な影響を理解することもできます。
解説です

 

2:GA4では、プライバシー関連の対策が大幅に強化されています。GDPR(EU一般データ保護規制 )・CCPA(米国カリフォルニア州 消費者プライバシー保護法)に準拠しており、また今後はサードパーティーのクッキーが廃止されていく中で、データの収集不可・制限による分断・エアポケットが発生すると考えられます。そこで、縦断的にデータを解析する必要性が高まることを予測し、機械学習によってそれらの隙間を埋める「未来のアナリティクス」としてバージョンアップしました。

 

3:収集されたデータで表示されるレポート数が減少しています。GA4では、分析ハブで自ら作成するかデータポータルツールで加工・解析するか、いずれにしても自社でどういうでデータが欲しいのか考え設計しアクセス分析をする必要があります。

 

旧アナリティクスではグーグル側でのデータ処理が膨大なことから負荷削減のためGA4の仕様(レポート数を減らす)になっているという考え方も一部ではあります。無料サービスの変遷として、サービス中止有料化に加え、データ処理の負荷削減による継続というアプローチもあるのでしょう。この先のGA4の動向に注目です。
もっと詳しく

 

まとめ

Google Analytics 4 プロパティ(GA4)」は、ウェブとアプリを縦断的に分析・解析できること、機械学習を活用して顧客の予測まで行うことなど、これまでの範疇を超えた新時代のアクセス解析です。
一方で、この機能をフル活用するためには、自社で目標を決め分析するための設定を行わなければ数値の確認すらできないことにもなりますので、ただ単に眺めて確認するアクセス分析から自分で何を知りたいか、どう活用すべきかを理解したうえで設定するアクセス分析へと、自らも進化しなければなりません。

今回のアップデートは、取り組む姿勢をも変えなければならないことを示唆しています。

 

この記事を書いた著者

佃 直毅
佃 直毅ITサポート/コンサルティング/コンテンツプロデュース
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証マザーズ上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。

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