対象ユーザー:中級/上級
初期費用 | 月額費用 | コース・プラン | ストレージ |
無料 | 1,000円 | W1G | SSD 50GB |
こんな方におすすめ
- Windowsのテスト環境が必要
- Microsoft、FileMakerの各種アプリケーションを利用したい
- 表示速度の速いレンタルサーバーに変えたい・増強したい
2019年10月23日にリニューアル
柔軟に環境を変えることができ、専用サーバーのような独立した使用感が人気のさくらのVPS(仮想専用サーバー)ですが、Windows Serverバージョンの「さくらのVPS for Windows Server」がリニューアルしました。
変更点は、導入しやすいように初期費用が無料になったこと、そしてストレージ容量が大幅アップになったことです。今回は、さくらのVPS for Windows Serverについて解説します。
主なチェックポイントは?
- マイクロソフトなどアプリ利用に最適
- SSD導入で高速対応
- 独自コントロールパネルやサポート
1:マイクロソフトなどアプリ利用に最適
共用サーバーでは、同居する他ユーザーの影響を受けてパフォーマンスが落ちる可能性がある、専用サーバーはコストが高すぎて検証には使えない・・・など、両方の課題を解決するVPS(仮想専用サーバー)は、1つのレンタルサーバーのジャンルとして確立しつつあります。
さらにWindows Serverが利用できる「さくらのVPS for Windows Server」では、社内に検証用のためのWindowsサーバーを立てることもなく、すべての端末にOfficeなどのクライアントアプリケーションをインストールする必要もなくなります。
社内や遠隔地でWindows環境が利用できる
リモートデスクトップ機能により、社内LANでサーバーに接続すれば、コストがかかるWindowsサーバーを社内に構築する必要はありません。なお接続数によりランセンスが必要ですが、端末が増えればライセンスを追加するだけで、1台のデスクトップ環境を社内の様々な部署間などで共有することもできます。
さらに「Microsoft Office Professional Plus 2016」「KINGSOFT WPS Office」「FileMaker」なども遠隔地などで利用できます。
例えば、officeがインストールされていない端末でWordなどを利用しなければならないときは、外出先でインターネット経由でサーバーに接続すれば、いつでもどこでも活用することができます。

2:SSD導入で高速対応
レンタルサーバーの高速化対応は、いまや避けて通れません。
高速表示はユーザーの直帰率を下げ、サイト滞在率を上げることで売り上げやブランディングに貢献できますし、検索エンジン対策にも有効と考えられています。
「さくらのVPS for Windows Server」は、高負荷のサイト・サービスやデータベースサーバー用途に最適なSSDを搭載。月額1,000円〜のメモリ1Gプランからメモリ32GBのプランまで全6種類あり、用途などに応じてコストを調整することができます。
3:独自コントロールパネルやサポート
さくらインターネットは20年近くレンタルサーバーを運営しており、ユーザビリティを考えた独自開発のコントロールパネルを提供しています。
OS再インストールやコンソール画面の確認作業もブラウザ上で容易に操作できるうえ、仮想化技術「KVM」を使用し、仮想サーバ環境の独立を実現しています。
さらにネットワーク環境は、各仮想サーバに100Mbps共有回線が接続していますので、快適なスピードでサイト公開や検証・端末接続に利用できます。
<安心のサポート体制>
メール・電話での無料サポートのほか、サポートWebサイトなどもあり、問題を解決しながら長く安心して利用できるサービス設計を行っています。
機能
各プランごとの機能一覧です。
W1G | W2G | W4G | W8G | W16G | W32G | |
CPU | 仮想2Core | 仮想3Core | 仮想4Core | 仮想6Core | 仮想8Core | 仮想10Core |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
SSD | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1600GB |
*サーバーは石狩リージョン
サーバー共通仕様
全プラン共通の仕様です。
ネームサーバー | プラン:W1G 5ゾーン プラン:W2G~W32G 10ゾーン |
仮想化基盤 | Linux KVM |
NIC | 3個 |
ネットワーク | インターネット:100Mbps共有回線 ローカルネットワーク:1Gbps共有回線 |
グローバル IPアドレス | IPv4アドレス × 1個 IPv6アドレス × 1個 |
データ転送量 | 無制限 |
管理者権限 | Administrator権限付与 |
OS | Windows Server 2019 Datacenter Edition Windows Server 2016 Datacenter Edition |
料金
各プランごとの料金一覧です。
なお、2019年10月23日から初期費用が無料になりました。
W1G | W2G | W4G | W8G | W16G | W32G | |
初期費用 | 無料 | |||||
月額料金 | 1,000円 | 2,000円 | 3,900円 | 7,700円 | 14,500円 | 29,400円 |
年一括 | 11,000円 | 22,000円 | 42,900円 | 84,700円 | 159,500円 | 323,400円 |
*料金は税抜表示
*最低利用期間は3カ月です
気になるポイントは?
1:最低利用期間は3カ月です。
2:プラン変更、および追加ストレージ(NFS)は対応していません。
3:リモートデスクトップの同時接続数は2までです。
4:1年一括支払いで、1か月分の利用料金をコストカットできます。
まとめ
「さくらのVPS for Windows Server」は、共用・専用サーバーともに長い実績があり、専業の強みを持つレンタルサーバーサービスです。
お試し無料利用は2週間なので、コントロールパネルの使用感や各種プログラムのインストール、SSDのスピードを確認してみましょう。
・MicrosoftおよびWindows、Windows Server、Microsoft Office、SQL Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
・FileMaker、ファイルメーカー、FileMaker Cloud、FileMaker Go およびファイルフォルダロゴは、米国および/またはその他の国における FileMaker, Inc. の登録商標です。
この記事を書いた著者

- ITサポート/コンサルティング/コンテンツプロデュース
- 株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証マザーズ上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。
当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやECサービスの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・評価・比較情報をお届けします。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、そして映画・音楽好き(主に洋楽)。