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PHP8にアップデート~WordPressテーマ対応に注意

2022年8月25日

PHP8にアップデートする

オープンソースの汎用プログラミング言語「PHP」最新バージョン PHP8が2020年11月26日に正式リリースされています。PHPは、WordPressをはじめとしたCMSやサーバー環境に必須の機能ですので、最近ではレンタルサーバー各社の管理画面などから簡単にアップデートができるようになっています。
今回は、レンタルサーバー「ConoHa WING」を参考に、アップデートの方法や注意点などを解説します。

PHP8の変更点とアップデートの注意点

PHP8は、PHP7からのメジャーアップデートということで大幅に機能が改善・最適化されています。
処理速度を大幅に向上する新コンパイラーJIT(Just In Time)の導入を始め、エラー処理能力の改善とソースコードをシンプル化した仕様変更など数多くの修正を行っています。

PHP8 比較グラフ

引用:php.net

検証では、一般的なアプリケーションでは若干の向上でしたが、長期間稼働いている特定のアプリケーションでは1.5~2倍のパフォーマンス向上が見られるという結果が得られたとのことです。

アップデートの注意点

PHP8へのアップデートに当たっては、今まで稼働していたサイトで、例えばプラグインが停止したなど想定外の問題が発生する可能性があります。

特に注意しておきたいのは、WordPressテンプレートが正式にPHP8に対応している商品が少ないということです。(2022年8月時点)

アップデート作業の前に、疑似環境でPHP8以降にアップデートし確認する、念のためバックアップを取っておくPHP互換性をプラグインで事前チェックする(プラグイン PHP Compatibility Checker)、エラーが発生した場合の対応を事前検討しておく、など諸々を含んだうえでアップデート作業を進めてください。

WordPressテンプレートは、PHP7対応のものがほとんどでPHP8で問題なく稼働するかはやや疑問が残ります。販売元で正式対応になるまで待つ、正式対応のテンプレートで対応する・替えるなど、PHP8のアップデート時には特に注意して対策を行うことをお勧めします。
もっと詳しく

PHPについての警告表示

WordPress管理画面にログインしますと、このような表示がされている場合があります。

PHPについての警告表示

PHPの更新についてさらに詳しく」をクリックすると、WordPress.orgのサポートページにリンクしていますので、PHPの更新の必要性や事前に行うべきことを確認しておきましょう。

PHPについてさらに詳しくをクリック

機能の向上もありますが、セキュリティ対策としてPHPバージョンのアップデートも大切です。WordPress.orgや情報サイトなどを検索して、PHPを更新しても良いタイミングかどうか見計らって、問題なければ実行するようにしましょう。
注目です

管理画面でアップデート作業を行う

契約しているレンタルサーバー管理画面にログインします。今回は、「ConoHa WING(コノハウィング)」で作業を進めます。

ログイン後、左から「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」と進み、「PHP設定」をクリックして開きます。

レンタルサーバー ConoHa WING PHP編集画面

表示されるPHPバージョンから「8.0」もしくは「8.1」を選択し、「保存」をクリックすれば完了です。

レンタルサーバー ConoHa WING PHPバージョン変更を実施

なお、ConoHa WINGでは、ドメインごとではなくサーバー全体のPHPバージョンが変更になりますので、複数ドメインでサイトを運用している場合は特に気をつけて実行してください。

レンタルサーバー各社対応状況

各社のPHP8、またはPHP8/8.1対応状況です。(2022年9月29日時点)

PHP8正式対応

■「カラフルボックス」PHP8正式対応

■「さくらのレンタルサーバ」共用・マネージド PHP8正式対応

PHP8/8.1正式対応

■「エックスサーバー」共用・マネージドPHP8/8.1正式対応

■「ロリポップ! 」PHP8/8.1正式対応

■「スターサーバー」PHP8/8.1正式対応

■「ヘテムル 」PHP8/8.1正式対応

■「ConoHa WING(コノハウィング)」PHP8/8.1正式対応

■「CORESERVER(コアサーバー)」PHP8/8.1正式対応

■「カゴヤ・ジャパン」共用・マネージドPHP8/8.1正式対応

■「お名前.com レンタルサーバー」PHP8/8.1正式対応

■「mixhost」PHP8/8.1正式対応

■「まるっとプラン」PHP8/8.1正式対応

■「バリューサーバー」PHP8/8.1正式対応

■「wpX Speed」PHP8/8.1正式対応

■「リトルサーバー」PHP8.1正式対応

■「CPI ビジネス スタンダード」PHP8/8.1正式対応

まとめ

PHP7からPHP8へ数字が繰り上がっているメジャーバージョンへのアップデートの場合、大幅に仕様が変わっている可能性があり、より慎重に進める必要があります。
インストールしているプラグインやプログラムが機能するか、そしてWordPressテンプレートが対応しているかは事前に確認し、できれば同じような環境で検証した後に、本番環境で適用するのが望ましいでしょう。

逆の視点では、自分や自社が運用しているサイト・サーバー環境を改めて見直す好機でもありますので、しっかり確認して最新の環境にアップデートしユーザビリティを高めてください。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅ITサポート/コンテンツプロデュース
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやドメイン販売サービス・WordPressテンプレートの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・比較情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)