ホームページで自社商品やサービスをユーザーに広く知ってもらい、購入していただくためにはホームページを見ていただくことから始めなければなりません。自社サイトを見ていただくためには、検索エンジンのできるだけ上位に表示(SEO)させて流入する、SNSで告知しフォロワーにシェアしてもらうという、基本的にコストがかからない方法がありますが、検索順位が変動する・掲載まで時間がかかる・記事がバズらないなど不確定要素も少なくありません。
そこで、費用は掛かりますが検索エンジンにほぼ確実に表示される「リスティング広告」を利用する企業・個人が増えています。今回は、リスティング広告のうち「検索広告」を中心に始める前に知っておきたいことなどを解説します。
広告の提供会社は?種類は?
検索エンジンで表示される広告(リスティング広告)は、GoogleとYahoo!が提供しています。
グーグルは「Google広告」、Yahoo!は「Yahoo!広告」という商品名で、それぞれに検索エンジンで特定のキーワードが入力されたときにテキスト中心で表示する「検索広告」、画像を表示する「ディスプレイ広告」があります。
グーグルでは、YouTubeの再生前や再生中に6~15秒程度表示される「動画広告」もあります。
このページでは、テキスト中心の検索広告に絞ってみてみましょう。
検索広告を利用するメリット・デメリット
まず最初に、「検索広告」のメリットをまとめてみます。
・SEOで漏れていたキーワードを埋めることができる
・キーワードの追加・配信停止など広告期間内でも調整ができる
・クリック数・インプレッション数などデータ分析がいつでもできる
・既存のバナー広告などよりも少額で広告が打てる
一方で、デメリットもあります。
・支払いを停止すれば表示されなくなる
・運用スキルが必要・外注はコストがかかる
・入札・品質などで表示順位が決まるので下位表示もありうる
つまり、大勢に見てもらいたいキーワードですぐに表示させることができますが、支払いを止めれば表示されなくなるということです。
例えば、美容室やマッサージなど、エリアが限定され顧客を奪い合う競争が激しい業界では、いったん広告を始めると止めるに止められない、掲載し続けなければ顧客を取られる、という状況にもなりかねません。広告と検索の役割を明確にし比率を設定するなど、できるだけコストをかけずに利益重視の経営をするにはどうしたらいいかを第一に考えましょう。
GoogleとYahoo!のどちらを利用する?
狙うターゲット層で分ける、例えばGoogleはモバイル中心・幅広いユーザーにアピールしたい、Yahoo!は比較的高年齢(40歳代~)、PC中心のユーザーをターゲットにしたい時など使い分けや併用することをお勧めします。
また、各社パートナーサイトにも広告が表示されますので、この点もどちらの広告を選ぶかのポイントです。
なお、最近のトレンドとして自然検索と検索広告の表示比率を比較すると、検索広告の表示スペースが増加していますので、検索エンジン対策(SEO)と検索広告の併用も検討課題として重要です。
下記は、グーグルで「レンタルサーバー」で検索した結果、表示されたページです。赤枠内は広告ですので、上位部分を検索広告が占めていることが確認できます。
広告の3要素を理解する
リスティング広告、その中の検索広告では下記の3つの基本的要素で構成されます。
この3つの意味合いや設定をしっかり理解し、実施することで検索広告を始めることができ、チューニングすることで成果を上げることが可能となります。
キーワード
目的:集客
例えば、おなかがすいたときに「お好み焼き+●●町」でお店を探すということは、時々ありますね。
お店の立場からすれば、ユーザーに「お好み焼き+●●町」と検索してもらえば自分のお店の広告が表示させたい、と考えます。
この場合「お好み焼き」「●●町」のように、自分のお店の広告を表示するためのきっかけを「キーワード」といいます。
適切なキーワードを探す手段として、キーワードプランナーや、ラッコキーワード(旧:goodkeywordを統合)を活用して、キーワードの選定や組み合わせを精査して、各社検索広告管理画面でキーワード設定を行ってください。
広告文
目的:集客
ユーザーが直接目にして、関心を持つかどうかがかかっている重要なパーツが「広告文」です。
この「広告文」次第で、次の広告ページへの集客ができるかどうかが決まりますし、どのくらいクリックされたかで表示順位に影響する「品質」にも影響を与えます。
「広告文」は、基本的に見出し+説明文+サイトURLで構成されています。各社のルールに基づいて、ユーザーが関心を示すような記述を心がけましょう。
広告ページ(サイト or LP)
目的:成約
広告ページは、キーワードや広告文とは明確に役割は異なります。広告ページではサイトを訪問したユーザーに成約(お問い合わせ・登録・購入など)・結果を出すパートですので、ユーザー側に立ったメリットの提示、サービスや商品のしっかりした説明、CTAやフォーム、購入ボタンなどユーザーに分かりやすいパーツの設置など、十分時間をかけて作りこんでください。
ユーザーの検索意図を理解して、広告文と内容を一致させることも忘れないようにしましょう。広告ページで結果を出すために、キーワード・広告文で集客しているという組み立てになります。
各社広告について詳しく
リスティング広告・検索広告の設定項目は多岐にわたり、また継続してバージョンアップしていますので、各社のマニュアルや動画、ヘルプで情報を確認することをお勧めします。
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まとめ
検索エンジン上位表示を目指すSEOは、頻繁なアルゴリズムの変更で難しくなってきていますので、リスティング広告、検索広告などを上手に組み合わせてコストを抑えながら、自社サービスを広く知っていただくことが重要になっています。
各社広告では、キャッシュバックや無料サポートなどを実施し、広告を配信したい事業者にサポートを行っていますので、キャンペーン時をうまく見計らって導入し販路の拡大につなげてはいかがでしょう。
記事作成者プロフィール
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株式会社ストレン 代表取締役社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
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当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)