ユーザーに「友だち」登録をしてもらえれば、1対1でメッセージが送れたりコミュニケーションが取れる販促ツールとして、LINE公式アカウント(旧LINE@)の利用が拡大しています。
LINE公式アカウントは、企業用サービスでありながら無料から利用でき、ユーザー属性をもとにメッセージ配信ができる優れものです。
今回は、さらにステップアップした使い方には、外部サービスがありますのでここで解説します。
LINE公式アカウントとは?
簡単にいえば「企業向けのLINEアカウント」で、LINEを利用している一般ユーザーと友だちになれる便利ツールです。2019年にLINE@と統合して「LINE公式アカウント」に一本化され、料金体系も変わります。詳しくはこちらをご覧ください。
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1分で分かる!LINE公式アカウントの新料金プランはここが違う~機能がフルで使えるように~
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無料で始めることができ、ユーザー属性に基づいてメッセージが配信できるので、営業に使える便利なサービスなのですが、以下の点で注意が必要です。
LINE公式アカウントで提供されている「セグメントメッセージ配信機能」は、性別・年代・居住地(都道府県まで)・利用しているOS・友だちになってからの期間の5つのみで、しかもLINE側のみなし属性ですので、確実性に課題が残ります。
ココがポイント
つまり、より細かなユーザー属性を分類して配信したい、他の機能も付け加えたい場合は、公式アカウントの基本機能のみでは補いきれませんので、必要に応じて外部サービスを利用すれば、マーケティングの精度が高まるということです。
1:Poster
株式会社モスコソリューションズが2019年4月18日に開始した、LINE公式アカウント(旧LINE@)に、より細かい属性・分類でユーザーにリーチするセグメント配信など機能を追加できるサービス「Poster(ポスター)」です。
主な特徴
- LINE公式アカウントにない機能を追加できる
- APIの知識がなくても簡単にシステム連携ができる
- 無料のプラン(フリープラン)がある
既読やクリック判定、 LINE公式アカウントにはないメッセージテンプレート(エントリープラン以上)など、プランに応じて機能を追加できます。
また、システムを連携させるには技術的な知識とスキルが欠かせませんが、これまでは技術者がいない、技術がよくわからない、外注はコストがかかるなど問題がありました。
Posterでは、チュートリアルに従って設定を進めれば、誰でも簡単にLINE公式アカウントとシステム連携を行えます。
そして最大の壁でもある価格でも、無料で利用できるフリープランがあります。
料金・機能比較一覧
プランは、無料のフリーと有料のエントリー、ビジネスの3つあります。
対象ユーザー
・LINE公式アカウントを始めた企業・個人
・機能追加を試してみたい企業・個人
・より細かいメッセージ配信を行いたい企業
・LINE公式アカウントを活用して他社と差をつけたい企業

2:Lステップ
株式会社マネクルが運営するLINE公式アカウント向けマガジン配信スタンドサービス。月額 2,980円のスタートプランがあり、ユーザーに向けてステップ配信やセグメント配信が行えます。
おもな特徴は、ステップメール形式ですのでシナリオに沿って、ユーザーの属性や行動などの条件により、自由な配信と分岐が行えること。メッセージを確実に届け開封率を上げること、そして次のアクションを起こしていただくための販促ツールとして活用できます。
また、月額 2,980円の低価格プランや、30日間無料体験もあり利用のハードルが低くなっています。
料金・機能比較一覧
プランは、スタート、スタンダード、プロの3つがあります。
*1 新規登録に限ります
*2 Lステップ認定コンサルタントがアドバイスを実施(60分)。スタートプランユーザーは、別途10,000円(税抜)で1回利用可。
*45,001以上の送信は、大量送信プランあり
対象ユーザー
・LINE公式アカウントでステップ配信を行いたい企業・個人
・ユーザーをコアファン化したい企業・個人
・LINE公式アカウントをマーケティングに活用したい企業
3:KANAMETO
トランスコスモスとLINEの共同出資会社が運営するLINE公式アカウント向けセグメント配信サービス「KANAMETO」。
ユーザーが「友だち追加」すれば、セグメント配信と1:1トークが一元管理できる販促ツールです。
おもな特徴
ユーザー属性の取得がフロー化されています。ユーザーが「友だち追加」すると、アンケート付きのメッセージが自動送信され、回答したデータを基礎として最適なメッセージが送信されます。
また、チャットボットも活用できますので、有人チャットの前にチャットボットが対応することで貴重なマンパワーの省力化を実現できます。
料金・機能比較一覧
プランは、「PUSH」と「PUSH+TALK」の2つで、いずれも初期費用は別途必要です。
対象ユーザー
・LINE公式アカウントでセグメント配信を行いたい企業・自治体
・外部サービスにも信頼感がほしい企業・自治体
・運用事例や実績を重視したい企業・自治体
・顧客へ直接トークでフォローしたい企業・自治体
まとめ
LINE公式アカウントは、Messaging APIを活用できることから外部サービスが充実していますし、無料で利用できるサービスもありますので、目的や価格に応じて検証・採用など検討してみるのも一つの方法です。
的確に、ターゲットとしているユーザーに情報を届けることが目的ですので、ツールを上手に活用しましょう。
※ LINE 及び LINE@ はLINE株式会社の商標または登録商標です。サイト画像などを各社より引用
この記事を書いた著者

- ITサポート/コンサルティング/コンテンツプロデュース
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株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証マザーズ上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。
当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやECサービスの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・評価・比較情報をお届けします。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、そして映画・音楽好き(主に洋楽)。