数あるSNSの中でも、全世代で最も利用率が高いLINEは国内の利用者数は9500万以上、そのうち85%が毎日利用している(LINE社公開情報より)ほどで、ネットプロモーションに活用したいと考えている企業も多いはず。
ビジネス利用ができるLINE公式アカウント(旧LINE@)も大きく広がり、企業やショップサイト、そして実店舗で「友だち追加」のバナーやPOPを見ることももはや当たり前になってきました。
そのLINE公式アカウントの料金体系が2023年6月1日に変わりましたので、ポイントを短い時間でわかるようにまとめてみました。(2023年6月更新)
LINE公式アカウントとは?
シンプルに言いますと「企業向けのLINEアカウント」で、LINEを利用している一般ユーザーと友だちになることができる便利ツールです。LINEでは友達になった方とは気軽にメッセージをやりとりしたりしますが、その企業版と考えればわかりやすいですね。
向いている業種・ビジネスは?
企業アカウントと友たちになった方にはメッセージを配信できますので、セールやイベントがあるときなど活用できます。そして、LINEはメールに比べて開封してもらえる確率がとても高いという特徴があり、来店してもらえる機会が大幅に増えるメリットもあります。またショップカード(ポイントカード)やクーポンの配布も無料・簡単にできます。
つまりLINE公式アカウントは、短期間で定期的に来店を促す洋菓子・パンなど飲食関係、ファッションなどのショップやドラッグストア・モール、ネイルサロン・美容室などのサービス、イベントや企画を定期的に行う企業などに向いています。
LINE公式アカウントの新料金プラン
2023年6月1日に、新料金プランへ変更となりましたが大きなポイントは2つ、参考ポイント1つの合計3つです。
- 一部のプラン名が変更
- メッセージ配信数の削減など
- 参考:日割りが適用されない
1:一部のプラン名が変更
「LINE公式アカウント」無料プランのフリープランがコミュニケーションプランと名称が変更されました。あと2つのプランに名称変更はありません。
旧プラン | 新料金プラン |
フリー:月額無料 | コミュニケーション:月額無料 |
ライト | ライト |
スタンダード | スタンダード |
2:メッセージ配信数の削減など
今回の新プランへの変更で最も大きいポイントがメッセージ配信についてです。
各プランで無料メッセージ配信数が削減されたことと、ライトプランで追加メッセージが不可になった点が大きな変更点です。
プラン毎のメッセージ配信比較
■ 旧プラン
項目/プラン | フリープラン | ライトプラン | スタンダード |
月額固定費(税込) | 0円 | 5,500円 | 16,500円 |
無料メッセージ通数/月 *1 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金(税別) *1 | 不可 | 5円/通 | ~3円/通 |
■ 新料金プラン
項目/プラン | コミュニケーション | ライト | スタンダード |
月額固定費(税込) | 0円 | 5,500円 | 16,500円 |
無料メッセージ通数/月 *1 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ料金(税別) *1 | 不可 | 不可 | ~3円/通※2 |
※1: 無料メッセージには、チャットメッセージ・応答メッセージなどは含まれません
※2: 追加メッセージの単価は配信数によって異なります
メッセージ配信数が大きく減りましたので、友だちとのメッセージによるコミュニケーション頻度などを再考しなければなりません。また、ライトプランでは追加メッセージが送れなくなりましたので、5000通を越えて配信する場合は、スタンダードプランへの変更が必要です。
今回は、コミュニケーション頻度や方法が変わりうる料金プラン変更ですので、じっくり考えて適したプランを選ぶようにしましょう。
3:参考 日割りが適用されない
無料のコミュニケーションプラン(旧フリープラン)からライトプラン、あるいはコミュニケーションプランからスタンダードプランに変更すると、2023年2月1日から月額費全額の支払いが必要になっています。もちろん無料メッセージは全数付与されます。
ココがポイント
無料プランから有料プランの変更のみが、日割りが適用されない、ということがポイントです。
有料プランのアップグレードについては、2023年5月24日以降は差額を支払うことで、月中から適用され、差分の通数も付与されます。
あわせて読みたい
LINE公式アカウントの概要
LINE公式アカウントの概要や始め方などはこちらで解説しています。
詳しくは
-
LINE公式アカウント導入ガイド:すぐに無料で始められるプロモーションツール
無料で告知などができるSNSのなかでも、リピーター対策として有効なLINE公式アカウントはすべての機能が使える上に、企業も無料で利用を始めることができます。 今回は、LINE公式アカウントの始め方につ ...
続きを見る
レンタルサーバー・テーマ比較
当サイトで解説しているWordPressが使えるレンタルサーバーを比較しています。
詳しくは
-
レンタルサーバーおすすめ比較表:人気ランキング/初期無料/料金/WordPress
共用レンタルサーバーを利用したいけど有料サービスは種類が多くてどこがいいのか分からない、サーバーのレンタルサービスを絞り込めない、有名なサービスや信頼できるブランドを1ページで並び替えなどで比較したい ...
続きを見る
当サイトで解説しているWordPress有料テンプレート比較です。プラグインの機能を盛り込んでいるものも多くあります。
-
WordPressおすすめ有料テーマ比較: 価格機能デザインで選ぶベストテンプレート
ブログやホームページ制作を無料テーマや自作テーマで始めたものの機能が物足りない、表示速度が遅いなど様々な問題が出てきます。「表示を早くする」「検索で上位になる」「スマホでキレイに見える」など、ブログや ...
続きを見る
まとめ
LINE公式アカウントは「友だち追加」のハードルが高い半面、いったん友だちになってもらえればメッセージの開封率が極めて高く、他のSNSにはない効果を発揮するツールです。
新料金体系のポイントを理解したうえで、料金無料で上手に活用すれば特にリピート商材を持つ企業・ショップには効果が期待できます。まずは実際に検証してみてはいかがでしょう。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 代表取締役社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)