2020年上半期はいくつかのプラグインで、脆弱性が報告されています。2020年4月~2020年9月に発表されたJVNの公開情報に基づいて、WordPressプラグイン脆弱性情報をまとめてお伝えします。
JVNとは?
日本で利用されているソフトウェアの脆弱性について、情報と対策を発信しているポータルサイト「JVN」は、Japan Vulnerability Notesの略称でIPA(独立行政法人情報処理推進機構)とJPCERT コーディネーションセンターが共同運営しています。
JVNの公開情報に基づいて、2020年上半期のWordPressプラグインに絞り込んで御紹介します。(2020/4~2020/9 最新順)
Social Sharing Plugin
2020/07/22公開
WordPress 用プラグイン Social Sharing Plugin には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性が存在します。
影響を受けるシステム
Social Sharing Plugin 1.2.10 より前のバージョン
対策
最新情報をもとにアップデートを行いましょう ベンダ情報
Paid Memberships Pro
2020/05/19公開
WordPress 用プラグイン Paid Memberships Pro には、SQL インジェクションの脆弱性が存在します。
影響を受けるシステム
Paid Memberships Pro version 2.3.3 より前のバージョン
対策
最新情報をもとにアップデートを行いましょう ベンダ情報
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セキュリティ対応が自社では難しい、時間や人員が割けない場合、外部サービスを利用するのも一つの方法です。
Webセキュリティサービス【SiteLock(サイトロック)】
東証一部上場のGMOインターネットのグループ企業であるGMOロジテック株式会社が運営する Webセキュリティサービス「SiteLock」(サイトロック)です。
マルウェアの感染や不正改竄など、サイトの脆弱性に対する攻撃が後を絶たず、自社のブランドを毀損する以上に、ユーザーに被害をもたらす可能性もあります。
「SiteLock」は、年額8,800円(月当たり733円)という低価格で、100ページまでのWordPressで構築したサイトなどのセキュリティ対策を行えるサービスです。
Webサイトおよびアプリケーションの定期的な「脆弱性診断」 や、マルウェアや不正コンテンツを検知する「マルウェア診断」 、そしてサイトの不正な改ざんを定期診断・駆除する「SMART診断」 が行えるほか、Webサイトの信頼性を可視化する安全シールも利用できます。
信用を守るため、ユーザーを守るためにもセキュリティ対策は今や必須です。
まとめ
2020年上半期は、比較的少なく2つの脆弱性が公開されています。
WordPress関連は少なかったのですが、2020年5月27日 iOS、iPadOS、tvOS、watchOS、macOS のカーネルに脆弱性、2020年8月13日 Apache HTTP Web Server 2.4 における複数の脆弱性に対するアップデート、2020年9月10日 OpenSSL における暗号通信を解読可能な脆弱性 (Raccoon Attack)など、関連する脆弱性情報も公開されています。
自社サーバー環境や端末に関係するセキュリティ対応が求められることもあります。
もし利用しているプラグイン・クライアントで導入していたプラグイン、関連するセキュリティ情報がありましたら、JVNで詳しい情報を確認してスピーディーに対応をなさってください。
記事作成者プロフィール

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株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステンプレートを比較評価し、始める・切り替える方の視点で情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)