「WebARENA IndigoPro」は、株式会社NTTPCコミュニケーションズの個人向けVPS「WebARENA Indigo」を企業や公共団体向けにさらに発展させ、Linux OS・Windows OSいずれも選択でき、IPアドレスを変更せずCPU・メモリ・ディスクのスペック変更ができる仮想専用サーバーです。最高ランクのSLAやフェイルオーバーもあり、安心して運用できる「WebARENA IndigoPro」について1ページで分かりやすく解説します。(*1か月支払い/税込)
対象ユーザー:中級/上級
初期費用 | 月額費用 | プラン | ストレージ |
無料 | 5,200円 * | Linux OS 標準 メモリ4G |
SSD 100GB |
こんな方におすすめ
- サーバーやサイトを止めたくない、信頼性を確保したい
- LinuxやWindows OSを利用したい、スペックを変更したい
- 設置場所の2重化やフェイルオーバーでBCP対策を
- 広帯域のネットワークで滞りなく配信したい
WebARENA IndigoPro(R)とは?
「WebARENA IndigoPro」は、株式会社NTTPCコミュニケーションズが運営する中小企業向けのVPSで、最高レベルのサービス品質保証制度(SLA)を設定した高い信頼性のある仮想専用サーバーです。
なお同社は、低価格版VPSで固定料金の「VPSクラウド」、従量課金の「WebARENA Indigo」「WebARENA Indigo for Windows Server」や、スタンダードなビジネス用共用レンタルサーバー「WebARENA SuiteX V2」、ドメイン取得サービス「名づけてねっと」も提供しています。
「WebARENA IndigoPro」は、サーバー設置場所を東京リージョン・大阪リージョンから選べて、さらに標準機能でフェイルオーバーやファイアウォール、オプションでバックアップ、多くのセキュリティ機能など備えた仮想UTMなどを追加でき、安心してサイトやビジネスを運用したい企業・団体などに適しています。
また、root権限付きでOSもLinux・Windowsいずれかを選択できるため、各種開発として活用できる他、多くの信頼性が高い機能やSLAによりBCP対策としての利用も増えています。
主なチェックポイントは?
- 業界最高クラスの信頼性の高さ
- 設置を東京・大阪で選べて広帯域回線を利用
- OSが選べてスペックアップも自由にできる
- オプションでセキュリティ・バックアップ強化
1:業界最高クラスの信頼性の高さ
「WebARENA IndigoPro」の最も大きな特徴は信頼性の高さです。
高いサーバー稼働率と最高レベルのSLA
「WebARENA IndigoPro」は、極めて高いサーバー稼働率で2021年12月20日の開始以来、通年で100%と公表しています。
さらに、サーバー稼働率を保証する「サービス品質保証制度(SLA )」を設定しており、月間累計故障時間30分以上で全額自動返金という、ホスティング最高レベルのSLAです。
サーバーを設置するデータセンター、インターネット回線、サーバーハードウェア・ソフトウェアや管理運用体制などが確立しているからこそできるこのSLAにより、ユーザーはサーバー運用に集中することが可能になります。
フェイルオーバー
もし運用しているVPSに障害が起こった場合、他のホストサーバーで再起動し運用を行うことができる「フェイルオーバー」を実装していますので、まさかのトラブルでもサービスを止めることなく稼働することができます。
ファイアウォール
標準で利用できるファイアウォールでは、クラウドサーバーへの通信をIPアドレスやポート単位で制御することで、セキュリティを強化することができます。
2:設置場所を東京・大阪で選べる
地震や大雨などの自然災害、大規模事故やまさかの事態に備えて、サーバーは複数個所に設置するBCP対策を施したいと多くの企業は考えます。「WebARENA IndigoPro」では、東京と大阪の2か所からサーバー設置場所を選べるほか、サーバーは堅牢かつファシリティ充実のNTTPCデータセンターで運営していますので、信頼性は極めて高いといってもいいでしょう。
国内最高速級の広帯域ネットワーク
さらに、インターネットから「WebARENA IndigoPro」クラウドサーバー間を、上り・下りトラフィックともに最大10Gbpsの広帯域なネットワークを利用できますので、サーバーへのアクセス集中時や大容量データ通信時もスムーズに配信・受信が行えます。
国内大手IT企業である株式会社NTTPCコミュニケーションズの、高速・低遅延・セキュアなネットワークを備えたインフラを活用できるメリットは大きく、ビジネスを遅滞なく安心して進めることができます。
3:OS選択/スペックアップも自由
「WebARENA IndigoPro」では、IPアドレスを変更することなくコントロールパネルからCPUやメモリなどのスペックを簡単に変更することができます。
例えば、アクセス集中が予想されるキャンペーンやイベントなど、あるいは開発でサーバーのパワーが必要という時は、スペックを変更してサーバー増強を行い、イベントなどが終了・アクセスが少ない閑散期にはコストを抑えるためにスペックを下げる、のように運用できます。
ディスク・ストレージについては「追加ディスクオプション」を利用すれば、「標準ディスク」やI/O性能差が約2倍の「高速ディスク」を柔軟に追加することができます。
また「WebARENA IndigoPro」では、Linux OS・Windows OSが選べますので、テスト・開発環境の構築やリモートワークでの活用、WEBサイトでの配信など多様な分野での利用が行えます。
ココがポイント
スペックが自由に変更できることこそVPSの最大の魅力ですね。ビジネスチャンスを逃さない、開発環境を整えながらコストもしっかり抑える方法としてVPSは大きな選択肢の一つです。
4:オプションでセキュリティ強化
サイトへの攻撃やメールへのウィルス添付、嵐のように送り付けられるスパムメールと日々、セキュリティに悩まされている管理者の方は多いのでは?サーバー関連のセキュリティ対策は運用管理者・サービス提供社ともに関心の高い項目です。
仮想UTM追加でセキュリティ総合力を向上
「WebARENA IndigoPro」では、個別にセキュリティ対策を導入すると高額になる機能を一つにまとめて仮想UTMとしてオプションで提供しています。ちなみにUTMは(Unified Threat Management)の略で「統合型脅威管理」として昨今は注目されています。
これにより比較的低価格で、ファイアウォール・Webアプリケーションへの攻撃を検知・防御するWAF・IPS(侵入検知・防御)・アンチスパム・アンチウイルスなどの統合的なセキュリティ機能を利用することができます。
引用:WebARENA IndigoPRO
仮想でVPSを保護する仮想UTMは、同一金額で複数台のVPSにサービス提供されますので、コストパフォーマンスは極めて高くなります。
ココがポイント
仮想UTMはアンマネージドサービス、つまり自社で運用するサービスになりますので管理できる技術者がいる企業・団体では、コストを抑えてセキュリティを強化できますのでおすすめです。なお、同一リージョンのサーバーのみ利用できることに注意してください。
自動バックアップでさらに信頼性を高める
オプションでバックアップ機能を追加できます。
バックアップが自動で行われ、最大3世代まで保存することができます。スケジュールは、毎日/毎週(日・月・火・水・木・金・土)/毎月(1日・5日・10日・15日・20日・25日・月末)から選択でき、リストア(復旧)も サーバー管理用コントロールパネルから操作し、ボタン一つの簡単操作でバックアップを作成した時点の状態にディスクを戻せます。
OS・サーバー仕様・標準機能
「WebARENA IndigoPro」で利用できるOSとサーバー仕様です。管理画面でOSテンプレートを選択すれば、簡単に環境を構築できます。
■ OSテンプレート
Ubuntu 20.04 / 22.04 / 24.04
Rocky Linux 8.4 / 9.0
AlmaLinux 9.3
KUSANAGI 9(CentOS Stream 9 / AlmaLinux9)
Windows Server 2022 Datacenter Edition
Windows Server 2019 Datacenter Edition
Windows Server 2016 Datacenter Edition
■ サーバー仕様
コントロールパネル | 独自、ブラウザで操作可能 |
VNCコンソール | VNCコンソール接続可能 |
転送量目安 | 6TB/月(200GB/日)程度 |
グローバルIPアドレス | IPv4 1個 |
インターネット接続回線 | 東京:10Gbps共用回線 大阪:1Gbps共用回線 |
CPU/メモリ | 仮想2コア/4GB ~ 仮想16コア/128GB |
ディスク容量 | SSD100GB(起動ディスク)~120TB |
仮想化方式 | KVM(完全仮想化方式) |
サービス品質保証制度(SLA) | 月間累計故障時間30分未満 |
標準機能
「WebARENA IndigoPro」で利用できる標準的な機能一覧です。
フェイルオーバー | 収容サーバーの単体故障時に、収容されていたクラウドサーバーが他のホストサーバーで再起動 |
ファイアウォール | クラウドサーバーへの通信をIPアドレスやポート単位で制御 |
スペック変更 | IPアドレスはそのままでオンデマンドにCPU/メモリ、ディスクのスペック変更が可能 |
セルフ監視 | ポート監視 |
仮想DVD-ROM機能 | ユーザー側でISOイメージファイルをFTPサーバーにアップロードし、クラウドサーバーの仮想DVD-ROMドライブにマウント/アンマウント可能 |
独自ドメイン | 取得したオリジナルのドメインを利用可能 |
独自SSL | 独自ドメインで取得したSSLサーバー証明書(独自SSL)をインストール可能 |
マルチドメイン | 複数のドメインを運用可能 |
DNS逆引き設定 | サーバー管理用コントロールパネルより指定可能 |
セカンダリDNS設定 | セカンダリのDNSを設定可能 |
パッケージアップデート Windows® Update |
自動 |
料金
Linux系OS 月額料金
Linux系OSを利用できるプランには、「標準プラン」と「ハイメモリプラン」の2つがあります。それぞれのプランで時間従量料金と月額上限料金がありますので、比較してご確認ください。
初期費用は無料、最低利用期間はなく時間単位での利用ができます。支払い方法はクレジットカードと請求書支払いの2つがあります。
スペック | 標準プラン | ハイメモリプラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | SSD | メモリ | 時間課金 | 月額上限 | 時間課金 | 月額上限 |
2vCPU | 100GB | 4GB | 7.81円 | 5,200円 | - | - |
8GB | - | - | 11.00円 | 7,300円 | ||
4vCPU | 8GB | 13.34円 | 8,900円 | - | - | |
16GB | - | - | 21.78円 | 14,500円 | ||
8vCPU | 16GB | 27.83円 | 18,500円 | - | - | |
32GB | - | - | 41.58円 | 27,700円 | ||
16vCPU | 32GB | 54.45円 | 36,300円 | - | - | |
64GB | - | - | 81.29円 | 54,200円 | ||
32vCPU (16vCPU)*1 |
64GB | 107.8円 | 71,900円 | - | - | |
128GB | - | - | 134.53円 | 89,700円 |
* 料金はいずれも税込表示
* 請求書支払いは手数料800円(税込880円)が1請求毎にかかります
*1: ハイメモリプラン128GBは、16vCPUになります
Windows系OS 月額料金
Windows系OSを利用できるプランも「標準プラン」「ハイメモリプラン」の2つがあります。
スペック | 標準プラン | ハイメモリプラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU | SSD | メモリ | 時間課金 | 月額上限 | 時間課金 | 月額上限 |
2vCPU | 100GB | 4GB | 11.33円 | 7,500円 | - | - |
8GB | - | - | 14.19円 | 9,400円 | ||
4vCPU | 8GB | 19.80円 | 13,200円 | - | - | |
16GB | - | - | 28.05円 | 18,700円 | ||
8vCPU | 16GB | 40.37円 | 26,900円 | - | - | |
32GB | - | - | 54.34円 | 36,300円 | ||
16vCPU | 32GB | 79.86円 | 53,200円 | - | - | |
64GB | - | - | 106.7円 | 71,100円 | ||
32vCPU (16vCPU)*1 |
64GB | 158.51円 | 105,700円 | - | - | |
128GB | - | - | 160.05円 | 106,700円 |
*料金はいずれも税込表示
*1: ハイメモリプラン128GBは、16vCPUになります
オプションサービス
追加ディスクオプション
「WebARENA IndigoPro」のディスク追加料金は独特で、「利用するプラン」と「ディスクポイント」の合計金額となります。
「利用するプラン」は、上記一覧表にあるCPU/メモリ/SSD 起動ディスクのスペックの違いで料金が異なります。
「ディスクポイント」とは、追加ストレージ容量をポイントで置き換えた数値のことで、ディスクポイントの料金はご覧の通りです。
追加ディスク | 時間課金 | 月額上限料金 |
100ポイント | 1.54円 | 1,034円 |
追加ディスク種別/容量 | ディスク1台作成に必要な ディスクポイント数 |
|
---|---|---|
標準 | 高速 | |
200GB | 100GB | 200ポイント |
400GB | 200GB | 400ポイント |
- | 400GB | 800ポイント |
1,000GB | 500GB | 1,000ポイント |
ココがポイント
ディスクポイント換算で料金を考える
「利用するプラン」の起動ディスク(100GB)以外で、追加ディスクを「標準ディスク」「高速ディスク」(組み合わせ可能)から選ぶことができます。標準ディスクのディスクポイントは200GB=200ポイントに対して、高速ディスクはその半分で100GB=200ポイントとなります。なお、標準ディスクと高速ディスクはI/O性能差は約2倍になります
例えば、Linux OS 標準プラン 2vCPU/4GBの月額 5,200円を契約し、高速ディスク 100GBを追加した場合を想定します。高速ディスク 100GB=200ポイントで、100ポイント当たり月額上限金額 1,034円ですので、支払総額は、標準プラン 5,200円(2vCPU/4GB)+ 高速ディスクポイント 1,034円×2=7,268円(税込)となります。
ニーズに応じて組み合わせを検討してみてください。
バックアップオプション
ディスク単位で、最大3世代まで保存できるバックアップオプションです。
バックアップ | 時間課金 | 月額上限料金 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 0ポイント | 1.54円 | 1,034円 |
追加ディスク | 100ポイント | 1.54円 | 1,034円 |
サポートオプション
サポートはWEB(FAQ + チャット・メール)対応ですが、基本サポートではFAQと故障連絡のみです。メールによる技術的問合せや、不具合時の原因切り分けのアドバイスなどは有料オプションサポート対応となります。
サービス内容 | 基本サポート | オプションサポート |
---|---|---|
料金 | - | サービスの月額料金の10% |
WEBサポート | オンラインマニュアルやFAQ・チャットなどWEBによるサポート | |
メールサポート | ・故障連絡のみ | ・技術的な問い合わせ ・不具合原因切り分けアドバイス |
*問い合わせ受付時間:チャット 9:30~17:00、フォーム 9:30~17:30(土日祝日、年末年始除く)
月額オプションサービス
仮想UTM
FortiGate仮想アプライアンスにより、ファイアウォール機能・WAF・IPS・アンチスパム・アンチウイルスなど統合的なセキュリティ機能を利用できます。
FortiGateの再起動やUTMの監視などをユーザーで行うセルフマネージド型サービスです。
メニュー | 収容サーバー台数 | 初期料金 | 月額料金 |
仮想UTM | 1~5サーバーまで | 22,000円 | 11,440円 |
Windowsライセンス料金一覧表
「WebARENA IndigoPro」で、「リモートデスクトップ(RDS)」や「Microsoft® Office」、「Microsoft® SQL Server®」を利用する場合のライセンス料金です。なお、SALは同時利用者ではなく、利用する人数分のライセンスが必要となります。2023年8月1日に価格改定がありました。
メニュー | 対応バージョン | 請求単位 | 初期料金 | 月額料金 |
---|---|---|---|---|
Microsoft® Windows Server® リモートデスクトップ SAL |
- | 1ユーザー | 5,500円 | 1,050円 |
Microsoft® Office Professional Plus SAL |
2013 2016 2019 |
1ユーザー | 5,500円 | 2,450円 |
Microsoft® Office Standard SAL |
2013 2019 |
1ユーザー | 5,500円 | 2,110円 |
Microsoft® SQL Server® Web Edition(4コア~) |
2012 2014 2016 |
1コア | 27,500円 | 800円 |
Microsoft® SQL Server® Standard Core(4コア~) |
2012 2014 2016 2019 |
1コア | 38,500円 | 12,300円 |
Microsoft® SQL Server® Standard SAL |
2014 2019 |
1ユーザー | 38,500円 | 2,700円 |
気になるポイントは?
主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。
- サービス品質保証制度(SLA)は最高レベル
- サーバー設置場所を東京・大阪で選べる
- 契約途中でもスペックアップができる
- クーポン分を使って実質無料お試しができる
- バックアップ・仮想UTMは有料オプション
- 仮想UTMはユーザー自身の管理が必要
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まとめ
「WebARENA IndigoPro」は、高い稼働率や東京・大阪で設置場所が選べること、標準機能のフェイルオーバーの他、オプションで仮想UTMによる堅牢なセキュリティ、バックアップなど、サイトを絶対に止めたくない企業や信頼性を確保したい法人・団体向けのVPSです。
クーポン活用で無料検証を
無料お試しはありませんが、誰でも使える10,000円クーポンがありますので、10,000円を超えない範囲で利用すれば「実質無料」で管理画面の使い方や機能の検証・操作確認などを行えます。
* WebARENA IndigoProはNTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
* Windows Serverは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 代表取締役社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはホスティング業経験から、レンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマ/テンプレートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)