日本国内で新型コロナウィルスの影響がひと段落したと思いきや、ヨーロッパやアジアで感染者の再拡大と変異株「オミクロン」の出現で、再び将来に暗雲が立ち込めています。
こういった危機的な状況でも、国や自治体の支援を得ながらビジネスを継続しなければなりません。そこで、国の支援の一環「事業復活支援金」が2021年11月26日に第一弾の発表、そして2022年1月24日に正式発表となりましたのでお伝えします。
■ 続報
2022年1月24日、経済産業省より制度の概要が公表されました。
2022年1月31日~5月31日が、事業復活支援金申請の受付期間です。
事業復活支援金とは?
新型コロナウィルスの影響で事業者や個人事業主全般、特に対面式のビジネスを行っている方を中心に、売り上げを立てること、収益を上げることが極めて困難になっています。
そこで、全国の業種を問わずコロナで影響を受けている事業者(法人・個人事業主)に向けて、ビジネスの維持・回復のために支援金を給付する施策が「事業復活支援金」です。
ココがポイント
地域や業種の制限がないこと、法人のみならず個人も申請できることなど、対象が幅広くメリットも多いので、条件に当てはまれば積極的に利用を検討してもいいのでは?ただし、法に則りモラルを守ることは大前提となります。
条件や概要は?
具体的な内容が分かれば、自分や自社が対象になるか、どのような申請条件なのか、どのくらいの金額を受け取れるのか、などがが見えてきます。
●対象者
新型コロナの影響で、2021年11月~2022年3月のいずれかの月の売上高が50%以上または30%~50%減少した事業者(中堅・中小・小規模事業者、フリーランスを含む個人事業主)
●申請期間
2022年1月31日(月)~5月31日(火)
●給付額
5ヶ月分(11月~3月)の売上高減少額を基準に算定
●上限額一覧表
売上高減少率 | 個人 | 法人 | ||
年間売上高 1億円以下 |
年間売上高 1億円超~5億円 |
年間売上高 5億円超 |
||
▲50%以上 | 50万円 | 100万円 | 150万円 | 250万円 |
▲30%~50% | 30万円 | 60万円 | 90万円 | 150万円 |
*上限額は、年間売上高に応じて三段階(1億円以下・1億円超~5億円・5億円超)
*売上高30%~50%の減少の上限額は、売上高50%以上減少の上限額の6割です
2021年11月~2022年3月のどれかの月の売り上げが、前年もしくは前々年の同月売り上げより50%以上減っているか、30%~50%減っているかで金額が決定します。
申請方法は電子申請のみ、必要書類は1月24日に公開されました事業復活支援金の詳細をご確認ください。
ココがポイント
以前の持続化給付金は要件が50%減以上のみでしたが、事業復活支援金は30%~50%減でも申請できるよう要件が緩和されました。
ただし今回は、申請手続きが複雑になっていますので、事前の確認と準備が必要です。
出典
中小企業庁「中小企業対策関連予算」
中小企業庁「事業復活支援金の詳細について」PDF
あわせて読みたい
以前の持続化給付金を詳しく
まとめ
危機対応を迅速に
変異株の正体が分からない現在、将来に備えて少しでも資金を確保しておくことは、生き残りのために、そして未来の発展のために欠かせない方策の一つです。
補正予算が確定し、申請条件や方法が明確になりましたので、金融機関や税理士など専門家に相談して確実に入金まで実行してもらえるよう進め、ビジネスの安定に努めてください。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。