Windows 10のデスクトップやノートPCを利用している方で、「今なら無料でWindows11にアップグレードできるけど、しようかどうか悩む」など躊躇している方も多いのでは?
「アプリケーションが利用できなくなったらどうしよう・・」「ハードウェアが問題なく動くのか・・」など不安材料はいくつかあります。
そこでメイン機はそのままで、まずはサブ用のノートパソコン(デル inspirion)をWindows11にアップグレードして検証・確認することにしてみました。
最初に結論
Windows10のPCにインストールされているアプリケーションは、そのままの状態でアップグレードすればすぐに利用できますので、事前にアンインストールなどする必要はありませんでした。
キーボードやモニタ、ネットワーク関連のハードウェアや、メール・ブラウザ・画像編集ソフト・アンチウィルスソフトなどアプリケーションも、Windows10で利用できていたハード・ソフトは、Windows11でも問題なく利用できました。また、データもそのまま残っていますので、アップグレード後は、すぐにパソコンで作業を始めることも出来ます。
普段のWindows Updateのような簡単な作業で、OSのアップグレードができるのはとても便利です。ただ、アプリケーションは利用できないものもあるかもしれませんので、バックアップは事前に取っておくこと、場合によってはWindows10に戻すことなど慎重に、そして自己責任でアップグレードを進めて下さい。
まずは対応機種かどうか確認
Windows10を利用しているパソコンで、最小システム要件をクリアしているPCは無償でWindows11にアップグレードすることができます。
2021年12月現在では、2022年も無償アップデートを継続するとのことですが、無償期限は変更の可能性もありますのでニュースには注意しておきましょう。
step
1要件チェック
最初にパソコンが、最小システム要件に適合しているかチェックを行います。
パソコンのメニューから「PC正常性チェック」をクリックして開きます。
なお、パソコンに項目が見当たらない場合は、公式サイトより「PC正常性チェックアプリ」(WindowsPCHealthCheckSetup.msi)をダウンロードして確認を行います。
step
2要件チェック確認
最小システム要件を満たしていれば、上記画面が表示されます。問題がなければアップグレード作業に進みます。
最小システム要件
プロセッサ | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC) |
メモリ | 4 ギガバイト (GB) |
ストレージ | 64 GB 以上の記憶装置 |
システム ファームウェア | UEFI、セキュア ブート対応 |
TPM | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
グラフィックス カード | DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスプレイ | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
インターネット接続と Microsoft アカウント | インターネット接続と Microsoft アカウントが必要 |
アップグレード作業を進める
それでは作業を実施します。「Windows Updateを開く」をクリックします。
ソフトウェアライセンス条項(規約)が表示されますので、問題なければ「同意してインストール」をクリックします。
ソフトウェアのダウンロードとインストールが始まりますので、インストールが100%になるまで待ちましょう。
インストールが終了すると、再起動が求められますので今すぐアップグレードを反映させたい場合は、「今すぐ再起動する」をクリックします。
ディスク修復や、再起動を何回か繰り返した後、ログインすると無事にアップグレードされていました。この画面ではキャプチャしていませんが、Windows10で残しておいたデータは、Windows11にアップグレードした後も画面左端に残っていました。
画面に大きな違いはありませんが、タスクメニューがセンターに寄っていますので「スタートボタン」をクリックして、スタートメニューを開いて確認します。インストールしている全てのアプリを確認したい場合は「すべてのアプリ>」をクリックします。
今までWindows10でインストールしていたアプリケーションがすべて表示されますので、動作に問題がないか確認してみましょう。
あわせて読みたい
Windows 11について マイクロソフト公式サイト
まとめ
アップグレードは慎重に
クラウドサービスを利用している場合は、どのOSを利用していても基本的に問題はありませんが、やや古めのアプリケーションをパソコンにインストールして利用している方にとってWindows11へのアップグレードはちょっと心配ですよね。
まずは同じ環境のサブPCで検証を兼ねてアップグレード作業を行って、しばらく稼働して問題なければ、メインPCも無償期間中にWindows11へアップグレードを行う、という順序で進めれば問題ないでしょう。
今はパソコンのOSへの依存度も大きく下がっていますので、動作に問題なければスピーディーにアップグレード作業を実施して、本業であるビジネス・作業に時間を割く、集中することが自分にとっても会社にとってもプラスになります。
*MicrosoftおよびWindowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。