5G時代には動画制作ビジネス環境も大きく変わることが予想されます。高画質化はもとより、ITビジネスにおいては高機能を追加する、今まで分析できなかったデータを基に動画を再構築するなど新しいアプローチも求められています。今回は、動画をさらに活かすためのポイントや注目のサービスを解説します。
EC/ネット通販分野での動画活用
EC、いわゆるネット通販が急拡大していますので、商品の魅力やブランドを知ってもらう、また操作が必要な家電などでしたら、使い方を伝える等動画の活躍の場は増えています。
自社サイトやECサイトで動画を配信する、そしてYouTube、TwitterなどのSNSで露出を増やす、さらにグーグルマイビジネスにも動画が投稿・公開できるようになりましたので、動画で集客するという役割が大いに高まっています。
さらに、下記で紹介する動画のインタラクティブ化では、動画内のボタンをタップすれば任意のページやコンテンツを表示することができますので、ネットショッピングを筆頭に動画の活用の幅が大きく広がります。

動画にタグ付け・インタラクティブ化で高機能化
動画を制作し、動画単体で配信するという考えをさらに発展させ、インタラクティブ動画プラットフォーム企業と提携し、制作した動画をインタラクティブ化する、企業にPR&マーケティング用に活用してもらうというアイデアを実現するサービスがあります。
MIL株式会社が提供するMILでは、制作した動画をMIL上でタグ付けし、動画をタップするとEC画面や事前に作成したコンテンツが表示される、あるいはタップするとストーリーが変わる動画を表示できるなど、「ユーザーに行動を促す」インタラクティブな仕掛けが可能になります。


出典:MIL株式会社
また、データを取ることで、ユーザーの行動分析が可能となり、CV(コンバージョン)を向上させるなど、売り上げに直結する動画マーケティングを行えます。

感情分析で動画を再構築
2020年3月にリリースされたサービス「PlayAds byGMO」は、動画閲覧者の「感情」を可視化する動画検証ツールです。
特許申請中の国内初「感情取得技術」で動画を閲覧した視聴者の反応、特に感情や理性といった今までは可視化できなかったデータを取得することができ、さらに、GMOリサーチ提供のリサーチパネル「JAPAN Cloud Panel」と連携することで、年齢や居住地といったセグメントごとのリサーチも可能となり、動画の効果・分析という問題点を解消する一助となるサービスです。
人間の感情面から動画を分析することで 営業的には動画活用をセットで促す、制作会社としては分析して感情面を配慮した制作ノウハウを蓄積し、動画の再構築・再制作を繰り返し他社との差別化を目指します。

まとめ
ポストコロナでも成長が見込まれるEC分野での動画活用や、タグ付けや感情分析で右脳左脳のいずれにも対応したきめ細やかな動画を市場で活用することが重要です。
情報量が多いものの、ある程度視聴時間が縛られる動画を機能などをプラスすることで、ハードルの低いメディアに変え、さらにWEBサイトを活性化する材料にしてください。
記事作成者プロフィール

- ITサポート/コンテンツプロデュース
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株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトでは、ホスティングビジネスの経験を踏まえ、ユーザー視点でレンタルサーバーやドメイン販売サービス・WordPressテンプレートの評価をし、これから始めたい・切り替えたい方の立場に立った記事・比較情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て独立後、2001年に動画配信(ストリーミングサーバー)レンタルサービス「ストレン」を立ち上げ、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用からPRまで全般に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意のもと、上場企業サービスへ移行していただき同ビジネス終了、以降はITサポート・コンサルティングとして企業の支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)