31年続いた“平成”が終わり“令和”の時代に、サイトをどう見直せばいいか、どんなレンタルサーバーが適しているのかなどをまとめてみました。
様々な視点から検証する
アクセスの急増対策とスマートフォンに早急の対応を
ドコモの発表によると、移動通信のトラフィックは2010年と比べて2020年代には約1000倍以上に増大すると予測されています。第5世代移動通信システム、いわゆる5Gでは通信の安定性を確保しつつ、100倍の高速化と1,000倍の大容量化を目指して研究が進んでいます。
*NTTドコモより引用
また、総務省の調査によると、2017年のインターネットを利用する機器についてスマートフォンがパソコンを逆転していることを公表しました。
WordPressなどのレスポンシブ化によるスマートフォンへサイトの対応、検索エンジンのランキングにも影響する常時SSL化は必ず実施しなければなりませんが、今後増大するトラフィックに対して離脱率を上げないためのサイト高速表示にも対応しなければなりません。
サイト表示が遅いと検索エンジンにも悪影響が
またグーグルは、スマートフォン向けサイトの表示速度について重要な発表を2018年1月18日に行っています。
検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する回答を見つけたいと考えています。研究(英語)では、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっています。 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、それはデスクトップ検索を対象としていました。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。
これまで見てきましたように、令和に入りさらに増大するトラフィック・アクセスでも高速でサイトを表示することは、ユーザーに満足してもらうという点、検索エンジンにいい影響を与えると考えられる点から、高速化に対応したレンタルサーバーを検討することが大切です。
サイト高速表示に対応するレンタルサーバー
【国内最速】を謳うレンタルサーバーConoHa WING。高速化技術の導入で離脱率を下げる対策として有効です。
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社会・環境の視点
人口減少、特に労働人口の減少が社会やビジネスに与える影響としては極めて大きく、平成30年の全国での人口減少は43万人(総務省統計局調べ)で、東京の町田市クラスが1年に1都市が消滅しているほどのペースです。
地方企業や中小企業ではネット専任者や管理者が不足しており、令和は人材不足でますます自社内でサイトを管理することが難しくなると予想されます。
そこで、手厚いサポートがあるレンタルサーバー、自社で解決できないようなことが起きた時に電話などで相談できるサービスは、当面の対策として有効です。
サポートに定評があるレンタルサーバー
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災害・リスクの視点
今後30年以内に70-80%の確率で起こると言われている南海トラフ地震は、発生した場合に静岡県から宮崎県にかけて一部で震度7となる可能性があります。
また、隣接する広範な地域で震度6弱~6強が、また関東地方から九州地方の太平洋沿岸地域に10mを超える大津波も予想されています。
南海トラフだけでなく、首都直下地震は東京大学地震研究所のチームが「首都圏で4年以内にマグニチュード7クラスの地震が70%の確率で起こる」と発表し報道され話題となりました。
地震による大規模・長期間の停電リスク、豪雨による風水害、気候変動による干ばつなど日本では災害がいつ起こっても不思議ではない状況であることを再認識しなければなりません。
データ保全対策を
どこでいつ発生するかわからない自然災害への対策は難しいのも事実ですが、たとえば西日本と東日本というような遠隔地にデータをバックアップしているレンタルサーバーも増えてきていますので、可能であれば、このようなレンタルサーバーを検討することも一つの手段です。
遠隔地バックアップ対応のレンタルサーバー
カラフルボックスはバックアップ先を東・西日本と完全に別の地域に設定することができます。 「カラフルボックス」は、ホームページの表示が早くなる高速機能でピュアSSDのRAID10、WebサーバーにLiteSpeedを導入。自動遠隔地バックアップ・セキュリティなどレンタルサーバーに必要な機能 ... 続きを見る
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mixhostは地震等に備え、遠隔地にバックアップ保存を保証しています。 「mixhost」は2016年サービス開始、時代に対応した最新技術など多くの機能を導入。柔軟なプランの増減や拡張に対応。HTTP/3、WebサーバーにLiteSpeed採用で高速化、自動バックアップ標 ... 続きを見る
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まとめ
平成は1990年代後半にIT革命がはじまり、ホームページを立ち上げ情報を伝える、ネットで販売をするという、ローンチ(立ち上げ・公開・開始・発進などの意味)の時代とすると、令和は新技術を見越し、リスクを踏まえたうえで、ふさわしいレンタルサーバーでサイトを運用する、デベロップメント(進展、展開、発展、発達)の時代にするという意識が重要です。
時代が大きく変わる前に、あるいは大きな災害が起こる前にじっくりと落ち着いてレンタルサーバーを検討するきっかけにしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
記事作成者プロフィール
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株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。