ホームページやWordPressなどCMSには欠かせない、オープンソースの汎用プログラミング言語「PHP」最新バージョン7.4が、レンタルサーバー各社でアップデートできるようになりました。
正式公開されたのは2019年11月28日ですが、レンタルサーバーの運用状況や管理画面経由でのアップデート対応が随時完了し、2019年末より簡単にアップデートができるようになっています。今回は、レンタルサーバー「ロリポップ!」を参考に、アップデートの方法や注意点などを解説します。
PHPについての警告表示
WordPress管理画面にログインしますと、このような表示がされている場合があります。
「PHPの更新についてさらに詳しく」をクリックすると、WordPress.orgのサポートページにリンクしていますので、PHPの更新の必要性や事前に行うべきことを確認しておきましょう。
PHPの警告が出ますと、少しドキッとしますね。情報を集め順を踏まえて進めるとスムーズにアップデートできますので、よりよい環境にするためという前向きな姿勢で対応しましょう。
管理画面でアップデート作業を行う
契約しているレンタルサーバー管理画面にログインします。今回は、「ロリポップ!」で作業を進めます。
ログイン後、「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」を開きます。
PHPをアップデートしたい対象のドメインを確認します。
バージョンから「7.4」を選択し、「変更」をクリックします。
指定のドメインが表示されますので、問題なければ「OK」をクリックします。
設定が反映されるまで、10分程度かかりますので少し待ちましょう。設定完了後、サイト表示やプラグインの稼働状況をチェックしてください。
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困ったときは?
アップデート作業が分からない、問題が出てきた場合はサポートページを確認しましょう。
PHP設定ページのトップに「PHP設定マニュアルはこちら」がありますのでクリックします。
このページでPHP設定に詳しく説明が記述されていますので、個別のケースに合わせて読み進め問題を解決してください。
アップデートの注意点
現在は、レンタルサーバー各社の管理画面から容易にアップデート作業が行えますが、今まで稼働していたサイトで、例えばテンプレートで表示されない・プラグインが稼働しないなど、なにがしかのマイナスの影響を与える可能性もあり得ます。
アップデート作業の前に、疑似環境でPHP7.4にアップデートし確認する、念のためバックアップを取っておく、PHP互換性をプラグインで事前チェックする(プラグイン PHP Compatibility Checker)、エラーが発生した場合の対応を事前検討しておく、など諸々を含んだうえでアップデート作業を進めてください。
ココがポイント
アップデートしない場合のセキュリティリスク・SEOのマイナスの影響などがありますので、しっかり確認した後のアップデートで最新環境にしておくことをお勧めします。管理者がいない場合は、万が一何かあったときに相談できる方を普段から見つけておく努力をしておきましょう。
レンタルサーバー各社対応状況(時系列順)
各社のPHP7.4対応状況です。
当サイト内解説ページへリンクしていますので、詳しくはご確認ください。
■「カラフルボックス」2020年6月19日 PHP7.4正式対応開始
■「エックスサーバー」2020年5月26日 PHP7.4正式対応開始
■「ロリポップ!」2020年5月14日 PHP7.4正式対応開始
■「スターサーバー」2020年5月12日 PHP7.4正式対応開始
■「ヘテムル」2020年4月28日 PHP7.4正式対応開始
■「さくらのレンタルサーバ」2020年3月23日 PHP7.4正式対応開始
■「ConoHa WING(コノハウィング)」2020年1月29日 PHP7.4正式対応開始
■「CORESERVER(コアサーバー)」2019年12月25日 PHP7.4正式対応開始
■「リトルサーバー」2019年12月21日 PHP7.4正式対応開始
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まとめ
WordPressテーマの動作に注意
数々の改善を施されているPHP7.4ですので、注意点に気を付けながら早めのアップデートをお勧めします。セキュリティの改善、そして処理速度の向上も見込まれ検索エンジン表示対策(SEO)にもつながります。まめなサーバー管理で、サイトを訪れていただくお客様に快適な環境を提供いたしましょう。
記事作成者プロフィール
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株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
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当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。