「エックスサーバービジネス 物理専用サーバー」は、法人利用に特化したマネージド専用サーバーサービスで、エックスサーバーの高速性にサポートやサイト&メールセキュリティを重視した運用を行いたい企業に最適です。専用サーバーですが無料お試し期間もあります。
NEW!! 2024年10月31日、エックスサーバービジネス全プランで、無料お試し期間が10日→14日に延長されました。
初期費用 | 月額費用 | プラン | ストレージ |
220,000円 | 33,000円 月当たり/年 |
エントリー | SSD 1TB |
こんな方におすすめ
- サポートやバックアップなど信頼性を重視する法人・団体
- 無料SSLを使いたい、セキュリティ対応を心掛けたい
- サーバー管理者がいない、新サーバー移行など設定が不安
サポート拡充マネージド物理専用サーバー
対象ユーザー:上級
個人向けにも高速化・高機能で定評のあるエックスサーバーですが、法人向けには『エックスサーバービジネス』(共用・仮想専用・専用)があります。エックスサーバーで提供されている自動バックアップやWAF設定などセキュリティ対策に加えて、エックスサーバービジネスではさらに、サーバー移転から各種設定まで行う「無料設定代行サービス」などのサポート体制を充実させ、法人サイト運営に必要・便利なサービスをより強化しています。
また、全コースで「Web改ざん検知設定」を無料で利用できます。セキュリティがより充実し信頼性の高いサイト運用を実現できます。
2023年4月に送信メールの信頼性を向上させる送信ドメイン認証技術「DKIM」に対応。2023年6月に、世界最高水準の信頼性と高い検知精度を誇る、高性能なスパムフィルタ「Cloudmark Authority」の標準提供数を100個から1,000個に緩和しました。(追加分は有料オプション)
2023年6月29日より、独自ドメイン永久無料特典が1つから2つに増えました。
ココがポイント
高性能はそのままに、設定時の疑問や万が一のダウン時の対応など、企業ユースに特化したサポート体制が加わっています。
エックスサーバーの見方、特長は?
エックスサーバーシリーズは、個人・中小向けのエックスサーバーと、サポート・セキュリティを高めた法人向けのエックスサーバービジネスに大別されます。
また、エックスサーバーは共有サーバーのみ、エックスサーバービジネスは、「共有サーバー」と2023年6月15日スタートの「仮想専用サーバー」、そして「物理専用サーバー」の3種類があります。
当ページは、エックスサーバービジネスの物理専用サーバーの解説ページです。
- エックスサーバー共通の高速・多機能・安定性
- セコムセキュリティ診断:企業サイトに欠かせない信頼性を確保
- 無料設定代行:運用管理が不安な時にも安心
- Web改ざん検知:自動的に毎日診断
- SLA(品質保証制度):安定稼働の裏付け
1と2は、エックスサーバーとエックスサーバービジネスに共通、3はエックスサーバービジネス独自の特徴(個人サービスと一部重複あり)ですので、それぞれについて解説します。
エックスサーバー共通の特徴
1:共通の高速・多機能・安定性
パソコンやスマホなど様々な端末で高速表示させることは、ビジネスシーンにおいてSEO対策上、重要な施策の一つになっています。
Xサーバーの看板ともいえる高速化技術のうち、WordPressを最大10倍も高速化しながら、さらなるアクセス耐性を強化した「Xアクセラレータ Ver.2」を搭載しています。
Ver.2では、PHP処理能力が大幅にパワーアップし静的ファイルの高速化(キャッシュ)に加え、PHPプログラムの高速化にも対応しています。
*複数素材をエックスサーバーより引用
次にハードウェア・ネットワーク環境・サイト環境については、ハードウェアは高速性を重視し最大48コアCPU+512GBメモリ+オールNVMe RAID10を採用、従来のオールSSDの読み込み速度の最大14倍向上しました。CPUには、製品発表時点で80ものベンチマークで世界記録を達成した、第2世代の後継にあたる第3世代「AMD EPYCTM」(コードネーム「Milan」)を採用しています。
接続しているネットワーク回線は、国内高速バックポーンに10Gbpsで直結しており、不意のアクセス集中にも十分対応できる通信環境を整えています。
さらにサイト環境は、高速Webサーバー「nginx」(エンジンエックス)に対応していますので、どんな時でもサイトを高速表示することができます。
そのほか、FastCGIやキャッシュモジュールに対応(PHP高速化や負荷軽減を図ることができる)、「HTTP/2」対応でWebサイトを高速表示など、できうる限り高速化について追及しているサービスがエックスサーバービジネスです。詳しくはNginx解説ページへ
充実の多機能
セキュリティでは、法人向けサービスでは利用できない場合もある無料SSLが利用可能、アプリケーションファイアウォール(WAF)も標準装備です。
WordPress簡単インストールでサイトを立ち上げることもでき、マルチドメイン・サブドメイン・FTPアカウント・メールアカウント・データベースは無制限で利用できます。そのほか、アクセス解析など法人サイトでスタンダードな機能は、標準で揃っています。
高い安定性
データの消失を防ぐ「自動バックアップ機能」が標準提供されており、サーバー領域のWeb・メールデータ、MySQLデータベースは比較的長めの「過去14日分」が自動でバックアップされているので、まさかの時も安心です。
2:セコムセキュリティ診断
Xserverビジネスでは、セコムトラストシステムズ社のセキュリティ診断サービスを活用して信頼性を高めています。
ネットワーク上の脆弱性を定期的に、そして厳格に診断し客観的なセキュリティチェックを行うことで、安心安全な法人サイト運営をサポートしています。
ココがポイント
セキュリティ専門企業のサービスを個別で依頼すると数万円から場合によっては10数万円と高額になります。プランに含まっているとコスト的にもメリットがありますよ。
エックスサーバービジネス独自の特徴
3:無料設定代行
「エックスサーバービジネス 物理専用サーバー」で、信頼性の高いサーバーでサイトを始めたい・移行したいけど、技術的なことがよくわからない・専任がいない、という時に便利なサービスが「無料設定代行」です。
エックスサーバービジネスの最大の特徴でもある「無料設定代行」では、エンジニアスタッフがサーバー移行やWordPress設置・エックスサーバー設定などの各種作業を無料で行ってくれます。(*個人向けエックスサーバーでは、ビジネスプラン 月3回まで対応)
また、サポートも手厚いので「機能・メール設定など使い方を教えてほしい」「ドメインそのままでエックスサーバーからエックスサーバービジネスに移行したい」「ログインできない・メール受信できない」など運用や障害時に出てきた問題を解決することができます。
対応作業
・サーバー移転代行 サーバーアカウントごとに10回まで(無料)
・サーバーパネルから設定する作業 月無制限
<主な作業内容>
初期設定(独自ドメイン設定・簡単インストール・メールアドレス作成)
WordPressなどCMSインストール
サーバーのデータ削除
そのほかサーバーパネル操作代行
4:Web改ざん検知
Xサーバービジネスのすべてのプランでは、無料で「Web改ざん検知設定」機能を利用できます。
セキュアコア株式会社が提供する「Web改ざん検知サービス」により実現したもので、これにより、昨今問題になっているWebサイト改ざんやマルウェア、そしてフィッシングURLの存在を人の手によらず自動的に毎日診断できるようになります。
問題が確認されましたらメール通知が行われますので、迅速な対応が可能となります。企業サイトに欠かせないセキュリティ対策を着実に実施し、信頼を高めるには有効な機能です。(*個人向けエックスサーバーでは、ビジネスプランのみ対応)
5:SLA(品質保証制度)
企業サイトの最も大切な使命の一つは「止まらないこと」。エックスサーバービジネスは、サーバーの月間稼働率99.99%以上を保証するSLA(品質保証制度)を設定しています。
「エックスサーバービジネス 物理専用サーバー」では、仮にこの数値を下回った場合には、既定の返金制度もあります。「エックスサーバー」や他社サービスでもSLAを設定しているブランドは少ないので、安心感が高まります。
■ 保証基準と返金率
稼働率(非稼働時間) | 返金率 |
99.90%以上、99.99%未満(5~50分) | 月額利用料の10% |
99.50%以上、99.90%未満(51~250分) | 月額利用料の15% |
99.00%以上、99.50%未満(251~500分) | 月額利用料の30% |
90.00%以上、99.00%未満(501~5,000分) | 月額利用料の50% |
90.00%未満(5,001分~) | 月額利用料の100% |
プラン別料金・機能比較
エックスサーバービジネス 物理専用サーバーにはエントリーとハイエンド、ハイエンド+の3種類があります。
マネージド物理専用サーバーのメリット
マネージドのメリットは、技術的な管理をレンタルサーバー会社が行ってくれるので、自社に技術者・管理者がいない、管理やメインテナンスに時間が割けない、管理画面にログインして作業する手間を省きたいなどの場合は、マネージド専用サーバーが便利です。
共用サーバーとの違いは、サーバーが物理的に独立していますので、他の利用者の影響を受けづらい、自社専用サーバー内で自由に検証を行いやすいなどの長所があります。
仮想専用サーバーとの違いは、サーバーハードウェアをフルに自社のみで利用できる長所があります。
さらに2024年1月11日より、独立した複数サーバーアカウントを作成できる「マルチアカウント機能」が追加されました。これにより独立した複数のサーバーアカウントを作成できますので、ファイル領域・各種アクセス権限・ID・パスワード・ディスク容量を自由に割り当て、対外的には再販や社内利用では部署単位など、サーバーの権限・管理を完全に分けたいシーンに活用できます。
ココがポイント
個人向けプランとの違いは、初期費用/月額料金・無料設定代行とWeb改ざん検知(個人向けビジネスプランは対応)が加わっています。
料金・機能一覧表
物理専用サーバーの料金と機能をプラン毎に比較しやすい一覧表です。 なお、背景に色付けされた箇所は、仮想専用サーバーと違う点です。
機能 | 物理専用 エントリー |
物理専用 ハイエンド |
物理専用 ハイエンド+ |
---|---|---|---|
初期費用 | 220,000円 | 330,000円 | 385,000円 |
月額費用 *3カ月契約の場合(最短) |
39,600円 | 73,700円 | 79,200円 |
月額費用 *12カ月契約の場合 |
33,000円 | 61,600円 | 67,100円 |
月額費用 *36カ月契約の場合 |
29,700円 | 55,000円 | 60,500円 |
ディスクスペース(SSD) | 1TB | 2TB | 4TB |
CPU | 6コア Xeon E-2356G |
16コア Xeon E5-2630 V3×2 |
16コア Xeon E5-2630 V3×2 |
メモリ | 24GB | 96GB | 96GB |
転送量課金 | なし | なし | なし |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
サブドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン 永久無料特典 *1 |
2 | 2 | 2 |
無料独自SSL | 無料 | 無料 | 無料 |
データベースMySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
SQLite | ○ | ○ | ○ |
Memcached *2 |
○ | ○ | ○ |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 | RAID10 |
PHP5/7/8 | ○ | ○ | ○ |
HTTP/2 | ○ | ○ | ○ |
FTPアカウントの追加 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
WordPress簡単インストール | ○ | ○ | ○ |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メールマガジン | ○ | ○ | ○ |
WEBメール | ○ | ○ | ○ |
ウィルス/スパムチェック | ○ | ○ | ○ |
高性能スパムフィルタ (Cloudmark) *3 |
100個 | 100個 | 100個 |
プラン変更 | × | × | × |
メール・電話サポート | ○ | ○ | ○ |
無料設定代行 | 無制限/月 | 無制限/月 | 無制限/月 |
サーバー移転代行 | 10回まで無料 | 10回まで無料 | 10回まで無料 |
ホームページ無料 制作サービス |
○ | ○ | ○ |
サイト運用代行 | ○ | ○ | ○ |
セコムセキュリティ診断 | ○ | ○ | ○ |
Web改ざん検知 | ○ | ○ | ○ |
マルチアカウント管理 サブサーバーアカウント |
10個 | 20個 | 30個 |
*税込み表記
*支払い方法:クレジットカード決済/銀行振込/ペイジー決済/翌月後払(コンビニ/銀行)/コンビニ支払い/プリペイド決済
*料金シミュレーションで見積もり金額が分かります
*支払の自動更新設定は管理画面から行えます
*1:2023年6月29日より2つ取得できます。
1つまで取得できるドメイン: .jp / .com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .co.jp※ / .or.jp※ / .ne.jp※ / .gr.jp※ のいずれか
2つまで取得できるドメイン: .blog / .site / .online
※は取得条件あり
*2:データベースの負荷を軽減して動的なWebアプリケーションを高速化します
*3:有料オプション:100個/月額1,100円(税込)~ライセンス数を追加できます
ココがポイント
物理専用サーバーはプラン変更できないことに注意しましょう。
なお、「仮想専用サーバー」との違いは、スペック(CPU/メモリ)と料金(初期費用/月額料金)で、機能面の大きな違いはありません。
気になるポイントは?
主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。
- 物理専用サーバーには珍しく無料お試し期間あり
- バックアップ復元は無料
- SLA(品質保証制度)月間稼働率99.99%以上
- すべてのプランで初期費用がかかります
- 物理専用サーバープラン変更は不可
- 初期費用無料キャンペーンなどを活用でお得に
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ビジネス用途の「エックスサーバービジネス 物理専用サーバー」は、機能や信頼性を重視しながら、エックスサーバーならではの高速機能も合わせて利用できます。
14日の無料お試しがありますので、運用に必要な設定方法・サポート体制など確認したうえで、事前検証を進めてみるのも方法の一つです。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 社長
資格など:情報セキュリティマネジメント
SEO検定1級、2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
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当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。