クラウドVPS byGMO [VSシリーズ]とは:高速SSD、SLA99.99%の法人向けVPS

2023年1月5日

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レンタルサーバー クラウドVPS by GMO「VS」

東証プライム市場(旧一部)上場企業、GMOインターネットグループ株式会社の関連会社であるGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が運営する法人向け仮想専用サーバーサービスが「クラウドVPS byGMO」VSシリーズです。

当プランは「VSシリーズ」で、旧プラン「Vシリーズ」にて採用されていた仮想化技術「KVM」からさらに高いパフォーマンスを実現する「コンテナ技術」を導入、高性能なCPUやSSDストレージでより企業ニーズに適したサービスに進化しています。(*1か月支払い/税込)

対象ユーザー中級/上級

初期費用 月額費用 プラン ストレージ
無料 756円 * V0プラン  SSD 20GB

こんな方におすすめ

  • レベルの高い仮想化技術を備えたサーバーを利用したい
  • 比較的容易に管理ができるサービスが望ましい
  • サービスや運営企業の信頼性も重要視している

クラウドVPS byGMO「VSシリーズ」

クラウドVPS by GMOクラウドVPS byGMO」は、数多くの共用・専用レンタルサーバーを運営するGMOインターネットグループ株式会社の関連会社であるGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が2021年5月13日にリリースしたLinux系VPS(仮想専用サーバー)サービスです。

高速SSD、そして仮想化基盤にVirtuozzo Hybrid Serverによるコンテナ仮想化技術(コンテナ技術)対応とすることで、より軽量かつ高速化を実現しています。

「Vシリーズ」との違いは?

クラウドVPS byGMOのブランド名で、複数の仮想専用サーバーサービスがありますので、最初はやや混同しがちですし、公式サイトのリンク先も複数サービスへまたがっていますので、迷うかもしれません。そこで、複数サービスについて確認しておきましょう。

大きく分けて、当ページで詳しく解説している2021年リリースの新しいLinux系VPSサービス「VSシリーズ」と、Linux/Windows OSが選べる従来からのVPSサービスである「Vシリーズ」の2つがあり、さらに「Vシリーズ」の中にWordPress特化型サービスの「VPS Plesk WPシリーズ」があります。主な違いは下記の表の通りです。

クラウドVPS by GMO「VS」VSシリーズ

クラウドVPS by GMO VシリーズVシリーズ

項目 VSシリーズ Vシリーズ
対応OS Linux Linux / Windows
ストレージ SSD HDD
仮想化技術 コンテナ技術 KVM
無料お試し期間 14日間 15日間
WordPress特化プラン ×
VPS Plesk WPシリーズ

Linux系OSで高速環境が望ましい場合は「VSシリーズ」、Windows系OSやWordPress特化型を利用したいときは「Vシリーズ」となります。それでは「VSシリーズ」について見てみましょう。

主なチェックポイントは?

  1. 高速で快適なVPS、複数台構成もOK
  2. 一元管理ができる管理画面「VPSパネル」と人気の「Plesk」
  3. 高い信頼性の証、SLA99.99%と安心のサポート

1:高速VPS、複数台構成もOK

高速仮想専用サーバー

クラウドVPS byGMO」は、Virtuozzo Hybrid Serverによるコンテナ技術を採用し、KVMやVMwareなど多くのVPSサービスで採用されているハイパーバイザー型仮想マシンと比べても、vCPU・メモリなどリソースの消費・負荷が極めて小さく、効率的に利用できるメリットがあります。またVSシリーズでは、ハイスペックなCPUやストレージにSSDを導入しているため、非常に早いレスポンスが期待できます。

ハイパーバイザー型 vs コンテナ型

引用:GMOクラウドアカデミー

ハイパーバイザー型は、例えば仮想専用サーバーでデータベースが稼働する場合、データベースからゲストOS、次に仮想HDDを経由してホストOS、そして物理HDDへアクセスと多くのCPU消費がありパフォーマンスが最高の状態とは言い切れません。

一方で、コンテナ型は物理ハードウェアに接するホストOSにアクセスできることから、リソース消費を抑えることができ、ベストのパフォーマンスを引き出せます。
ハイパーバイザー型とコンテナ型に違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説している「GMOクラウドアカデミー」(外部リンク)もご確認ください。

複数台構成が自由にできる

複数台で構成できるVPSの大きな特徴の一つとして、複数台のサーバーを自在に構成して独自のサーバーネットワークを構築できることが挙げられます。
クラウドVPSでは、サーバー1台によるシンプル構成を基本として、Webサーバー+DBサーバーでWordPressサイトを構築する、アプリケーションサーバーを複数台立てて負荷分散する、DBサーバーを冗長化してデータ保全性を高めるなど、2層~3層構造という複数台構成まで自由に構築し運用できます。

しかも、複数台のサーバーを独自管理画面「VPSパネル」で一元管理できます。次の項目で、管理画面について確認してみましょう。

2:「VPSパネル」と「Plesk」

VPSパネルとは?

管理画面 VPSパネル

引用:クラウドVPS byGMO

クラウドVPS byGMO」VSシリーズのVPSを運用するためには、リモートで接続して管理する必要があります。

モバイル端末にも対応した独自管理画面「VPSパネル」を利用すれば、サーバー初期設定から運用管理、リソース使用状況の確認やファイアーウォールの設定、ドメイン管理、アカウント管理のほか、Webコンソール経由でコマンド操作によってサーバー管理することも出来ます。
複数サーバーを契約していれば、このVPSパネルで一元管理も可能です。

VPSの運用管理に慣れている方、コマンド操作が苦にならない方は標準の「VPSパネル」で問題なく稼働することができます。レンタルサーバーのように簡単に管理したい、複数人で運用したい方などには、有料オプションの「Plesk」があります。

Pleskとは?

Pleskロゴ難しいコマンドラインを操作することなく、サーバーを直感的なGUIで管理・設定することができ、様々な機能も追加することができるサーバー管理ツールが「Plesk」です。
グローバル企業Plesk International GmbHが開発・提供し1,100万以上のWEBサイト、そして世界上位100社のサービスプロバイダ(レンタルサーバー・ホスティング業者)の50%がPleskと提携しているほど、広く利用されています。

Pleskで実現できること

Pleskはこんな方に向いています

  • レンタルサーバーのように簡単に管理したい、コマンドが苦手
  • サーバーリソースをプロジェクト単位で割り当てたい
  • 複数人で管理権限を分け、サーバー管理を分業したい

3:SLA99.99%と安心のサポート

SLA99.99%と安心のサポート

企業がインターネット上でサービスを提供する前提として、サーバーは極力止めたくないもの。そこで「クラウドVPS byGMO」VSシリーズでは、万が一サーバーが停止などした場合に利用料金を返金するサービス品質保証制度(SLA)を設定しています。

月間のサーバー稼働率 99.99%
対象サービス クラウドVPS(1契約単位)
適用内容 サーバー稼働率が99.99%未満となった場合、
その事実を運営会社に通知したユーザーに対し、
対象サービスの当月分の月額利用料金10%相当金額を返金
適用範囲 (1) 基盤システムの障害発生で仮想サーバーが稼働しなかった場合
(2) 運営会社で管理しているネットワークに障害が発生した場合
通知期限 障害復旧日から翌月の20日まで

そしてサーバー運用前や稼働中に障害や問題が発生した時に、相談できる窓口があれば安心感が高まります。「クラウドVPS byGMO」VSシリーズには、平日に電話・メールで相談できる標準サポートと、24時間いつでも電話などでサポートを受けられる有償オプションの「プレミアムサポート」を選ぶことも出来ます。

サポート時間 種別 電話 メール
通常サポート
(平日9:00~18:00)
技術的な問い合わせ
手続きの問い合わせ
時間外サポート
(夜間、休日祝日)
技術的な問い合わせ -
手続きの問い合わせ -
プレミアムサポート(有償オプション)
サポート時間 種別 電話(フリーダイヤル) メール
プレミアムサポート
(24時間265日対応)
技術的な問い合わせ

セキュリティ
管理画面から設定できる標準サービスの「ファイアーウォール」、そして有料オプションでマルウェア&脆弱性対策ができる「SiteLock」、サイトのセキュリティを高める「SSL」ではGlobalSignクイック認証SSL、アルファSSLをオプションで利用することも出来ます。

データ保存/バックアップ
最大99世代の自動バックアップ&リストアが有料オプションで利用可能、さらなるデータ保存を行いたいときは遠隔バックアップ&リストア「torocca! by GMO」を組み合わせることで信頼性は一段と高まります。

プレミアムサポートは初期費用無料、月額11,000円で利用できますが、依頼内容・回数など取り決めがありますので、詳しくは公式サイトを確認してください。セキュリティ・バックアップについてはオプションサービスで補強する形になります。

VSシリーズ料金・仕様について

OSがLinuxバージョン「クラウドVPS byGMO」VSシリーズの料金と仕様をまとめた表です。
初期費用は無料で、最低利用期間は1ヶ月です。契約期間は1ヶ月・6か月・12か月から選べます。(2024年4月時点の料金)

プラン名 1か月契約 月額料金 *
メモリ CPU ストレージ
V0 756円 512MB 1コア SSD 20GB
V1 1,485円 1GB 2コア SSD 50GB
V2 2,310円 2GB 3コア SSD 100GB
V4 3,685円 4GB 4コア SSD 100GB
V6 5,885円 6GB 5コア SSD 100GB
V8 8,497円 8GB 6コア SSD 200GB
V12 13,447円 12GB 7コア SSD 200GB
V16 16,610円 16GB 8コア SSD 300GB
V32 26,235円 32GB 10コア SSD 300GB
V64 68,750円 64GB 24コア SSD 500GB

* 1か月契約の月額金額。6か月契約・12か月契約は割引あり。

共通仕様一覧表

クラウドVPS byGMO」VSシリーズの共通仕様を一覧で表示しています。

OS Ubuntu 20.04  / 22.04 
Rocky Linux 8.7
AlmaLinux 8.5 / 8.6
CentOS 7.9 
Debian 10 / 11.2
KUSANAGI  8 
仮想化基盤 Virtuozzo Hybrid Serverによる
コンテナ仮想化技術(コンテナ技術)を採用
コントロールパネル 独自管理画面「VPSパネル」/ 有料オプション「Plesk」
データ転送量 無制限
グローバルIPアドレス IPv4アドレス1個、有料オプションで最大10個まで追加可能
ネットワーク 100Mbps共有回線(ベストエフォート型)
ローカル接続 複数台構成に対応
ファイアーウォール VPSパネルからファイアーウォールを管理
SSH クライアント、コンソールの両方に対応
DNS DNS機能を無料提供。DNSレコードの種類は、
A/AAAA/CNAME/MX/NS/SRV/TXT/CAA/TLSA
管理者権限 root権限付与

サーバーは国内データセンターで運用し、サービス品質保証制度(SLA)は99.99%に設定されています。非常に高い信頼性がありますので、企業は安心して稼働することができます。

VPSのシステム拡張

ストレージやIPアドレスを契約後に、追加することができます。

オプション 初期費用 月額費用 内容
ディスク容量追加 50GB 0円 990円 50GB単位で最大1,000GBまで増設可
(V0プランを除く)
追加IPアドレス 1個 0円 330円/1個 最大10個まで追加可

気になるポイントは?

主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。

  1. ストレージにSSD、仮想化基盤にコンテナ技術採用
  2. 独自管理画面のほか、Pleskもオプションで利用可能
  3. 有料オプションで24時間の電話対応追加可能
  4. プラン変更は上位のみ
  5. 無料お試しはV0/V1/V2/V4のみ利用できます
  6. IPv4アドレスは1個提供、IPv6は非対応

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まとめ

クラウドVPS byGMO」VSシリーズは、サービスや運営企業ともに信頼性が高く、安心してサーバー運用や開発ができる法人向けの仮想専用サーバーです。

無料お試しで使えるのは一部プラン

なお、14日間の無料期間については、V0、V1、V2、V4の4プランのみ適用ですが、正式な契約前に検証することができますのでじっくり試して導入前のチェックを行ってください。

* Windows、WindowsServer、WindowsServer2019、2016、2012R2は米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*Plesk および Plesk ロゴは、Plesk International GmbH の商標です。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
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当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。