ドメイン利用や契約時に必要な用語を解説します。
ドメイン関連用語
ドメインとは
インターネット上にあるコンピューターに割り当てられたIPアドレスをわかりやすい文字列で表した名前です。例:streamrental.comなど、人が覚えやすい英数字や日本語ドメインが一般的にホームページで利用されています。
IPアドレスとは
パソコンやスマートフォンなどネットワーク通信を行う際に利用される、送受信する機器を判別するための番号のことです。形式は「192.168.0.1」など数字で表され、「0.0.0.0」~「255.255.255.255」の範囲で利用されています。IPアドレスには大きく分けて2つあり、社内や施設内など閉じられたネットワークで利用するプライベートIPアドレスと、レンタルサーバーなどオープンなネットワークで利用されるパブリックIPアドレスがあります。
固定IPアドレスと動的IPアドレスとは
一度割り振られたIPアドレスが固定されたまま変わらないIPアドレスを固定IPアドレス(静的IPアドレスとも言います)、IPアドレスが自動で割り振られるため変動するIPアドレスを動的IPアドレスといいます。先のプライベートIPアドレス、パブリックIPアドレスは目的に応じて、それぞれ固定IPアドレス、動的IPアドレスで利用します。
一般的にホームページは、オープンなネットワークで利用されるパブリックIPアドレスを固定IPアドレスで公開しています。
DNSとは
ドメインネームシステムの略称で、ホームページを公開するためには欠かせない基本的な仕組みです。ホームページの住所(アドレス)は人の覚えにくい192.168.1.1のような数字なので、覚えやすい会社名.comのようなドメインに置き換える役割を担うのがDNSサーバーです。
ホームページを閲覧する仕組みですが、まず閲覧者が会社.comとドメインをブラウザに打ち込みます。しかしインターネット上には会社.comというホームページは存在していませんので、DNSサーバーにアクセスして会社.comはどういうIPアドレスなどかを確認します。
DNSサーバーには192.168.1.1と登録されているので、会社.comは192.168.1.1であると伝え、192.168.1.1にあるホームページを閲覧する、という流れになります。
取得代行業者(リセラー)とは
レジストラと契約をしドメイン登録の取得代行を行っている業者、いわゆるドメインを一般に販売している業者のことです。
DNSサーバーの設定は
ドメイン事業者(取得代行業者もしくはレジストラ)やレンタルサーバー事業者が提供するコントロールパネルで設定します。
レジストリ、レジストラとは
レジストリとは、.comなどの登録ドメイン名のデータベースを維持管理する機関のことで、そのデータベースを一元管理しなければなりません。
そして.comや.netなど.ドットの後に来る文字列をトップレベルドメイン(TLD)といい、そのトップレベルドメインの数だけレジストリは存在します。
なおTLDには、世界中のだれでも取得できるgTLD(.comなど)と、その国に在籍しないと取得できないccTLD(.jpなど)の2種類があります。
レジストラとは、新しいドメイン情報をデータベースに登録する権限を有していて、ドメインの購入者はこのレジストラを通して、レジストリに申請することになります。
日本では「お名前.com」を提供するGMOインターネットグループ株式会社、「スタードメイン」を提供するネットオウル株式会社などがICANN公認レジストラです。
ICANNとは
ICANNは1998年10月にアメリカで設立された民間の非営利法人です。
ドメイン名やIPアドレス、プロトコル、DNSルートネームサーバーシステムなどインターネット資源の調整を民間主導で世界的に実施しており、あわせてレジストラの公認も行っています。
Whoisとは
レジストリが管理するIPアドレス・ドメイン名の登録者に関する情報(名前・住所・電話番号・登録日など)を誰でも簡単に参照できるサービスで、主にドメインを誰が持っているのか、などの確認に利用されます。情報登録は第3者が確認できるよう公開する義務があります。
なおドメイン保持者が個人情報を公開したくない場合、ドメイン事業者の情報を代理で掲載するサービスをWHOIS情報公開代理(代行)として、提供している事業者も数多くあります。