
検索エンジン対策になるウェブサイト速度改善方法を知りたい方が増えています。
「ホームページが重い・開かない」、「回線速度は速いのに読み込みが遅い・スマホのサイトの画面が出るのが遅い」、「WordPressが急に重くなった」、「サーバーの反応が悪い」、「メールが遅い・配信に時間がかかる」、「なかなか検索エンジンに上位表示されない」など、サーバー・サイトのレスポンスの悪さがサイト運営者や管理者にとって大きな悩みとなっています。
しかも、調査してもすぐにサイト表示が遅い原因は判明しないこともあり、どうやって良いか分からずついにはイライラは頂点に!
それでは、①「そもそもなぜ、サイト表示速度を上げなければならないか?」について数字を見ながら考えてみましょう。グーグルが公開したデータによると、モバイルサイトでは表示時間が1秒から3秒に伸びると、サイトが約3分の一のユーザーにしか見られないという結果も出ています。
その次に、②契約中のサーバーを改善する対処を行って、それでもサイト表示が遅い時・解決しないときは、③高速レンタルサーバーに引っ越しする、という流れで対策を施していきましょう。
1:3秒以上で閲覧が3分の一に激減
グーグルが公開したデータを基に当社で作成した図をご覧ください。
「サイトが重くて開かない」などホームページの表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率が32%も上昇します。つまり、100人がサイトにアクセスして、32人がサイトを見ることなく帰ってしまいます。
さらに、モバイルサイトが表示されるまで3秒以上かかると、訪問者の離脱率は53%にもなるとデータで公表されていますので、今回の例ではサイトに残ってくれた68人のうち、36人(53%)が待ちきれずに離脱をしてしまう、結局は最初に訪問してくれた100人中たった約32人しかサイトを見てくれない、という大変厳しい結果になってしまいます。
(*グーグルが公表したモバイル表示速度の調査データを基に当社で分析した結果。この数値は現在も表示速度の重要性を示す代表的なベンチマークとして広く引用されています)
ココがポイント
約33%の方しかサイトを見ないということは、問い合わせやネット販売の結果はもとより、ユーザーの滞在時間が短くユーザビリティの低いサイトとみなされ、検索エンジンで上位表示されることは極めて厳しくなります。
したがってサイト表示時間を1秒前後にする早急の対策が必要です。
サイト表示速度を調べる方法
サイト表示速度が遅いとせっかく制作したコンテンツが見てもらえない、ということが分かりました。
ではどうやってサイト表示速度を調べるのか?無料でできるサイト速度の調査方法の一つとして、GTmetrixを利用することが挙げられます。
「GTmetrix」は、マネージドクラウドやセキュリティサービスを提供する、カナダに本社があるCARBON60が、クライアントが手軽にWEBサイトのパフォーマンスチェックができるように公開している無償ツールです。
英語サイトですが使い方はとっても簡単で、サイトにアクセスし空欄にhttps://~などサイトアドレスを入力し、「Test your site」をクリック・タップするだけです。サイトトップはもちろん、特定のサイトのチェックにも利用できます。

数秒後に結果が表示されますので、サイト表示速度を確認します。

当ページを検証した結果
測定個所がカナダということを知っておいた上で数値をチェックしましょう。LCPが3秒以内であれば問題なしと判断します。
なお、LCP(Largest Contentful Paintの略称)とはグーグルのページ読み込み速度を表す指標で、最も大きいコンテンツを読み込む時間です。
サイトの問題個所を調べる方法
サイト表示速度に加えて、具体的にどの場所にどんな問題があるかが分かるチェックツール「PageSpeed Insights」(ページスピードインサイト)をグーグルが無料提供しています。

赤枠で囲った空欄に、調べたいサイトのアドレスを入力し「分析」をクリック・タップすれば数秒後に携帯電話(モバイル)とデスクトップ(パソコン)サイトのそれぞれの調査結果が日本語で表示されます。
当サイトを調査した結果、携帯電話(モバイル)サイトではLCPが1.5秒だと確認できます。

さらにページの下に表示される「診断」をクリックすると、具体的な問題点が表示されますので、できる限り修正してページ速度表示やコアウェブバイタルの改善を行います。

コアウェブバイタルとは?
サーバーが重いなどの諸問題を解決するため、ユーザー体験の向上を目的にグーグルが数値化した指標のことです。
3つの主な指標は「読み込み時間(LCP:Largest Contentful Paint)」、「応答性・インタラクティブ性(INP:Interaction to Next Paint)」、「ページコンテンツの視覚的な安定性(CLS:Cumulative Layout Shift)」の3つです。
このうち、これまで応答性の指標として使われてきたFID(First Input Delay)は、2024年3月12日にINP(Interaction to Next Paint)へと正式に置き換えられました。FIDが「最初の操作に対する反応時間」だけを測っていたのに対し、INPはページ上で行われたすべての操作への応答性を測定する、より実態に近い指標となっています。
それぞれの「Good(良好)」とされる目安は、LCPは2.5秒以内、INPは200ミリ秒以内、CLSは0.1以下です。
サイト改善の結果として、サイト表示の高速化を実現しユーザビリティを高めつつ、結果として検索エンジンで上位表示させることができます。
ココがポイント
2024年3月以降、Google Search ConsoleやPageSpeed InsightsではFIDが廃止され、応答性の評価はINPに一本化されています。INPはボタンのクリックやタップ、文字入力などあらゆる操作に対する画面の反応速度を見るため、JavaScriptの最適化やサーバー応答の高速化がこれまで以上に重要になっています。
2:契約中のサーバーを改善する
サイト表示が遅い場合のデメリットや、サイト表示速度の調査方法、問題個所の確認方法が分かった後は、現在利用中のレンタルサーバー・ホームページの改善を実施します。
- 画像データの最適化と圧縮、新フォーマットへの変換
- コードの軽量化と圧縮 JavaScriptやCSSのインライン化
- キャッシュ系プラグイン・ブラウザキャッシュの活用
- コアウェブバイタル(LCP・INP・CLS)の改善
- WordPressテーマの変更
- 契約サーバーの上位プランへの変更 スペックアップ
- CDNサービスのオプション利用
ユーザー側で対応しやすい改善方法としては、画像編集ソフトやサービスサイトで画像データをより小さくする・圧縮すること、JPGやPNGファイルをWebP (ウェッピー)やAVIFなどの次世代フォーマットに変換して軽量化すること、画像遅延読み込み(Lazy Load)プラグインを利用すること、ワンタッチでCSSやJavaScript・HTMLコードを圧縮できるAutoptimizeプラグインを利用することなどがあります。
少し手間はかかりますが、WordPressテーマ・テンプレートを高速表示に強いテーマに差し替えることも有効な方法です。
利用しているサーバーの改善方法は、PHPやPerlなどバージョンを上げる、プラン変更やオプション追加によるサーバーCPU/メモリなどスペック向上・インターネット回線増強、インフラ・ハードウェアのレベルアップでサーバーが重くなる原因を払拭できる場合もあります。
3:高速レンタルサーバーに引っ越す
「現在利用中のサーバーの改善には限界がある」「時間をかけずに大幅に改善したい」ユーザーにとって、サーバーの応答時間を短縮するもっともシンプルで効果が高い方法として、高速WEBサーバーを利用する、あるいは高速WEBサーバーを導入しているレンタルサーバーに引っ越しをすることが挙げられます。
今回は、代表的な高速WEBサーバー、LiteSpeed(ライトスピード)と導入しているレンタルサーバーサービスについて詳しく見てみます。
LiteSpeedとは?
LiteSpeedは、Apacheと完全な互換性があり静的コンテンツ配信を高速化した次世代の軽量Webサーバーです。
Apacheと比較して応答速度が格段に速く、最新プロトコルに対応するなど高速化に必要な機能が盛り込まれているメリットがあります。また、高負荷やアクセス集中に耐えることができ、他ユーザーの影響を受けにくいという特徴もあります。
LiteSpeedは2019年7月に世界に先駆けて本番運用レベルのHTTP/3に対応するなど、新しい技術をいち早く取り入れるWEBサーバーとしても知られています。
LiteSpeedを提供するLiteSpeed Technologiesは、2002年に設立された米国ニュージャージ州に本社を置くソフトウェア設計・開発会社で、LiteSpeedを活用したレンタルサーバー・ホスティング事業者をパートナー化し、世界展開を行っています。
世界のWEBサーバーシェア推移
イギリスのインターネット企業 NetcraftのWebサーバー調査によると、2026年3月時点で全世界のWebサイト数は約14.3億サイトに達し、WEBサーバーのシェア争いは大きく様変わりしています。
かつて同率トップ争いをしていたnginxは22.58%とトップ級のシェアを保つ一方で減少傾向にあり、代わってCloudflareが約15.60%まで急伸、Apacheは12.02%へと減少が続いています。nginx改良版のOpenRestyも8.27%とシェアを伸ばし、LiteSpeedも継続して一定のシェアを確保しています。
CDN系のCloudflareが大きく伸びる一方、高速サーバー系のnginx・OpenResty・LiteSpeedとApacheが入り混じり、WEBサーバーの覇権争いは引き続き激しい状況です。

引用:Netcraftサイトより(2026年3月調査のデータを基に作成)
ココがポイント
1990年代後半~2010年代後半までのApacheとマイクロソフトIISの2強時代から様変わりし、2010年代後半からはCloudflareやGoogleなどCDN系が増え始め、高速サーバー系のnginxがシェアトップ級をキープ、同じくnginx改良版のOpenRestyやLiteSpeedもシェアを伸ばしながら、Apacheも依然として利用されていて、特色のある複数のWEBサーバーがシェアを競っています。直近ではCloudflareの伸びが特に目立っています。
特徴1:Apacheと完全な互換性
レンタルサーバーで数多く利用されているApacheと完全互換性があり、そのため各種モジュールや「.htaccess」等の設定ファイルが使えます。また、Apacheよりも大幅に少ないリソースで動作しますので、安定性が向上しストレスのない高速表示を実現しています。
ココがポイント
今までレンタルサーバーで構築した環境がそのまま使えることになりますので、移行のハードルがとても低くなりますね
特徴2:Apacheを大きく上回る処理速度
LiteSpeedの公式サイトで公開されているPHPスクリプトの処理性能ベンチマーク(1秒あたりに処理できたリクエスト数を比較した図)をご覧ください。グラフは棒が高いほど高速で、いずれの条件でも青のLiteSpeed(LSWS+LSPHP)が圧倒的な処理性能を示しています。
接続を使い回す「Keep-Alive」有効時には、LiteSpeedは1秒あたり約5,000~5,500件を処理し、同じ高速Webサーバーの緑のNginx(+FPM)の約1.5倍、チューニングした紫のApache(+FPM)の約3~4倍もの速さになっています。さらに、オレンジのApache初期設定(EA4 Default)はほぼ処理ができておらず、サーバーの種類と設定だけで速度が何倍も変わることが分かります。
同時アクセスが10人から100人に増えてもLiteSpeedは処理速度がほとんど落ちず、アクセス集中時にも安定して高速に応答できる点も大きな強みです。

引用:LiteSpeedサイトより(左:Keep-Aliveなし/右:Keep-Aliveあり)
特徴3:HTTP/2・HTTP/3完全対応

HTTP/3再接続時のイメージ図
LiteSpeedは、HTTP/2に加え、最新通信プロトコルHTTP/3(その土台となるQUIC)にも対応しています。LiteSpeedは2019年7月に世界で初めて本番運用レベルのHTTP/3対応を実現したパイオニアであり、現在ではQUIC バージョン1・2を含む各種バージョンに対応しています。
QUICとは、Googleが開発を主導した通信プロトコル(通信規約・通信の約束事)です。ストリーミング動画配信や音声通話などリアルタイム通信に適したUDPは、軽量かつTCPのように接続確立が必要ないため低遅延ですが、信頼性に欠けるというデメリットがありました。QUICは高速性と、UDPの欠点であった信頼性の向上を両立しており、3番目のHTTPのメジャーバージョンであるHTTP/3は「HTTP over QUIC」を基礎としています。LiteSpeedは、HTTP/3に対応したことも公式サイト上で公表しています。
ココがポイント
「高速表示の仕組み概要図」は、暗号化処理を伴う再接続時をイメージ化したものです。HTTP/1・HTTP/2では、信頼性の高いTCPを使いますのでオーバーヘッドが大きいうえに、暗号化処理にTLSを利用するため暗号化されたWEBサイトの表示が重くなる傾向がありました。
HTTP/3では、信頼性を高めたUDPベースのQUICを利用するのでレスポンスタイムが短くなり、SSLサイトも高速表示される大きなメリットがあります。スマートフォンなど回線が不安定になりやすい環境ほど効果を実感しやすくなります。
特徴4:専用プラグインで高速に
Webサーバー LiteSpeedで利用できるプラグイン「LiteSpeed Cache」をインストールすることで、キャッシュ機能などによりWordPressサイトを超高速化することができます。世界中で数百万サイトに導入されている定番のキャッシュプラグインです。
オブジェクトキャッシュ、HTML、JavaScript、CSS を縮小するほか、画像のWebP変換・遅延読み込み、CSS/JSの最適化、サイトパフォーマンスを大幅に向上する自動ページキャッシュなど豊富な機能を持っています。
ココがポイント
サイト高速化のため、独自でキャッシュ系プラグインを導入すると表示に問題が発生したり、テンプレートの変更には時間がかかるといった課題もあります。
特徴1~4を踏まえ、LiteSpeedを採用しているレンタルサーバーにサイトを移行する、新設することがサイト高速化に最も容易で、時間コストも削減できるうえ効果が見込めるでしょう。
次の章で関連するレンタルサーバー各社をまとめてみました。
LiteSpeed採用のレンタルサーバー

当サイトで解説しているレンタルサーバーのうち、LiteSpeedを導入しているサービスをピックアップしています。なお、全プランで対応・一部プランのみ対応という違いがあることに留意しましょう。(料金は2026年5月時点の税込・代表的な金額です。最新の料金や条件は各社公式サイトでご確認ください)
ロリポップ!ハイスピードプラン
おすすめサービス「ロリポップ!」
ハイスピードプラン以上でLiteSpeedが利用できる高速系レンタルサーバーサービスです。注目のサービスとして「ロリポップ!
」ハイスピードプランを詳しく解説しています。
| 初期費用 | 月額費用 | プラン | ストレージ |
| 無料 | 660円~ * | ハイスピードプラン | SSD 700GB |
WordPressが利用でき、高速WEBサーバーLiteSpeedが簡単に使えるハイスピードプランは、簡単インストール・無料SSL・独自ドメイン2個永久無料・電話サポート・自動バックアップ無料など、サイトをすぐに始められる手軽さが人気です。高速WEBサイトはサイト表示改善の近道です。(* 36か月契約時の1か月当たり税込金額。12か月契約は月額1,045円)
ABLENET レンタルサーバー
2023年3月にリニューアルした「ABLENETレンタルサーバー」は、WebサーバーにLiteSpeedを採用し高速表示に優れた共用サーバーサービスです。全プランがLiteSpeedに対応し、ライトプランでも月額970円(1年払いで月額830円相当)・初期費用0円から、vCPU・メモリをしっかり割り当て、LiteSpeed CacheによるWordPress高速化や自動バックアップも追加料金なしで利用できます。
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mixhost(ミックスホスト)
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2018年7月にサービス開始。ピュアSSDのRAID10構成、WebサーバーにLiteSpeedを導入し高速化に積極的。遠隔地の自動バックアップを標準搭載で安心です。全プランがLiteSpeedに対応し、BOX1~BOX8まで8つのプランを用意、最安のBOX1は長期契約で月額317円~、人気のBOX2も長期契約で利用できます。
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まとめ
一日も早い高速化対応を
サイト表示速度改善の流れを整理すると下記の通りです。
- サイト速度表示が遅いデメリットを知る
- サイト速度・重い原因の調査方法を知る
- 現在のサーバー・サイトを改善する
- レンタルサーバー移行を検討・実施する
サイトの高速表示は顧客満足度に大きく影響しますし、サイトが重い・ホームページの表示が遅いと検索エンジンの上位表示が困難となります。2024年3月にコアウェブバイタルの応答性指標がFIDからINPへ置き換わったことで、表示速度だけでなく操作への反応の速さもこれまで以上に重視されるようになりました。
今、契約しているレンタルサーバーの改善で対応ができるか、ネットワーク環境も含めて別のレンタルサーバーに移行するか・・・など様々な視点と機会損失を防ぐという点からじっくりと検討し、いざ決定したら迅速に実行して一日も早く結果が出るよう行動することが重要です。
記事作成者プロフィール

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株式会社ストレン 社長
このサイトでは15年のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【プロフィール】
広島市出身,早稲田大学商学部卒
情報セキュリティマネジメント,G検定
SEO検定1級,2級知的財産管理技能士
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