アルファSSL~ConoHa WINGは有料SSLを無料で何ドメインでも永久利用できる

2022年4月7日

アルファSSL

ホームページとユーザー間の通信を暗号化するSSL対応するサイトも増え、無料で利用できるSSLも普及するなど、サイトのセキュリティが高まっています。
レンタルサーバー「ConoHa WING」が、通常は有償のアルファSSLの無償提供を開始しましたので、その概要と設定方法などについて解説します。

こんな方におすすめ

  • サイトのセキュリティを高めたい、SSL導入を検討中
  • 無料SSLから有料SSLに切り替えたい差別化したい
  • コストをできるだけかけずに有料SSLを利用したい

ConoHa WING(このはウィング)とは?

レンタルサーバー ConoHa WING東証プライム市場企業のGMOインターネットグループ株式会社が“VPSの高速性とシンプルに使える操作性の両方がほしい”という声の高まりを受けて、超高速SSDと独自チューニングを施したキャッシュ機能搭載のレンタルサーバーが「ConoHa WING」です。
国内最速級の表示速度を誇り、数多くの企業や有名ブロガーなど個人利用も多く、利用数は40万アカウントを越えています。

アルファSSLとは?

アルファSSLとは?

アルファSSLは、ConoHa WINGを運営するGMOインターネットのグループ企業で、SSL国内シェアNo.1のGMOグローバルサイン社が提供する最大256bitの強度なSSL暗号化通信を実現する信頼性の高いSSLサーバー証明書です。

世界標準でブラウザ対応率99%以上、スマートフォンにも対応、国際的な電子商取引保証規準WebTrust(ウェブトラスト)準拠、「www+ドメイン名」の証明書の場合「www」あり、「www」無し両方で利用可能、オンライン審査により書類が不要で24時間365日最短2分程度で発行可能という数々のメリットがあります。

さらに詳しく

SSL(Transport Layer Security)は、ホームページを公開しているサーバーとブラウザの間の通信を暗号化し、盗み見や改ざんなどを防ぐセキュリティ技術(通信プロトコル)のことです。
グーグルがSSL対応していないサイトの評価を下げること、そして無料でSSL化できる「Let's Encrypt」の普及などの要因があり、SSL対応するWEBサイトが急増しており、このサーバーのSSL化に必要なのが「SSL証明書」です。

ココがポイント

「無料SSLがあるのでしたら、無料版でいいのでは?」という疑問については、無料SSL「Let's Encrypt」でも問題はありませんが、無料はいつ終了するか分からないことと、信頼度の高さに違いがあります。詳しくは下記を確認しましょう。

AlphaCAは、認証局の種類の一つで、上位の認証局より信頼を受け正当性を証明書しています。 全ての中間CAが、直接パブリックルート認証局から信頼を受ける事ができるわけではありません。AlphaCAは、世界で数社しかないパブリックルート認証局の1つである、GlobalSign Root CAより、直接認証を受け、証明書発行を行っております。 これにより、AlphaCAの正当性が証明され、正規の認証局として世界に認められています。

株式会社トリトンより引用

CAとはデジタル証明書などを発行する信頼できる認証局のことで、難しく書いていますが、アルファSSLの証明書の信頼度が高いということを具体的に説明しています。ちなみに信頼度が低い証明書ではブラウザからセキュリティ警告が出され、サイトの信頼度が落ちてしまいますのでくれぐれも注意してください。

無償提供の内容は?

アルファSSLの無償提供

出典:ConoHa WING

2022年4月5日より、ConoHa WINGがアルファSSLを無償提供開始しました。
またConoHa VPSも、VPS割引きっぷ契約中は永久無料となります。
メリットは大きく3つです。

  • 有料(年6,600円)相当が無料で利用できること
  • ConoHa WING契約中は、永久無料・自動更新されること
  • 複数サイトでも、それぞれのドメインで利用できること

無料SSLでも利用には問題ないのですが、無料はいつサービス停止するか分からない、費用を払っていないので停止されても苦情が言えないという課題があります。その点、有料サービスは突然の停止などのリスクは極めて低いので、安心感は高まります。

そして無料SSLのLet's Encryptは90日更新ですがアルファSSLは1年更新と期間が長いこと、なんといっても最大のメリットは年額6,600円が無料なので、例えば3サイトでアルファSSLを有料で導入した場合は年額19,800円かかりますが、ConoHa WINGでアルファSSLを3サイトに適用すると年額0円という極めて大きいコストパフォーマンスを発揮します。

ココがポイント

有料SSLならではの安心・信頼と、他社との差別化を兼ねてアルファSSLへの切り替えはWEB戦略として選択肢に入りますね。

ConoHa WINGでアルファSSLを設定する方法

アルファSSLは、共用レンタルサーバーConoHa WING管理画面から簡単に設定することができます。
今回は、すでに無料SSLを設定し運用していて、アルファSSLに切り替える場合の設定方法を見てみましょう。

無料SSLを停止する

まずConoHa WING管理画面にログインし、アルファSSLを適用したいドメインに切り替え表示します。

対象ドメインを表示

次に、無料SSLを停止します。なお、無料SSLを設定したままアルファSSLを適用するとエラーとなり適用できません
サイトセキュリティ」→「独自SSL」→「無料独自SSL」と進み、「利用設定」をONからOFFに変更します。

無料SSLを停止

問題なければ「はい」をクリックして、適用になるまでしばらく待ちます。

無料SSLの停止を確定

数秒から数分で無料SSLが停止となり「無効化」が確定します。

無料SSL停止済み

無料SSLが無効になったとき、サイトにアクセスすると下記画面が表示されます。

無料SSL無効化時のブラウザ表示

それでは、アルファSSLの適用に進みましょう。

アルファSSLを設定する

無料SSLが無効化されたサイトに、アルファSSLを導入する設定を行います。
サイトセキュリティ」→「独自SSL」→「オプション独自SSL」と進み、「オプション独自SSL」ボタンをクリックします。

オプション独自SSLを設定する

この画面でアルファSSL設定を行います。
アルファSSL」をクリックして選択し、「ページ認証」を選んで「次へ」をクリックします。念のため、0円で費用が掛からないことも確認しましょう。

アルファSSLを設定する

これで申し込みが完了です。「SSL TOP」をクリックして遷移します。

SSLトップに戻る

設定が反映されるまで数分程度かかりますので、しばらく待機します。

設定まで待つ

ページ更新して「利用可能」になると、アルファSSLの設定が完了しています。

アルファSSL設定完了

それではブラウザを開いて対象ドメインサイトにアクセスします。
URL欄のカギをクリックすると証明書のチェックができます。

下記画面は、アルファSSL適用前に確認したキャプチャで「発行者」が、無料SSLのLet's Encryptになっていることが分かります。

SSLを確認(過去)

アルファSSL適用後には「発行者」が、GlobalSign Atlas AlphaSSLに変更になっていることが確認できます。

SSLを確認(アルファSSL適用後)

ブラウザの更新で発行者が変更にならない場合は、しばらく時間を空けて再確認するか、パソコンの再起動などを試してみてください。
これでアルファSSLが適用となりましたので、サイト全体の表示やフォーム送信などを念のため確認しておきましょう。

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まとめ

有料SSLでよりセキュアに

レンタルサーバー間の競争が激しくなり、価格競争やドメイン無料、そして今回の有料SSLの無償提供とユーザーにはメリットが多くなっています。
GMOインターネットは、他のネット系サービス会社も多く抱えていることから、無償や低価格で「ConoHa WING」で関連サービスを受けられる可能性も高まります。

レンタルサーバーを賢く選んで、より機能を高め、よりコストを落としながらビジネスがさらに発展するようフル活用してください。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅
株式会社ストレン 社長
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
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当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。