【市場調査】ユーザーの意識変化は?コロナ禍でのネットショッピング利用についての意識調査

2022年1月19日

【市場調査】コロナ禍におけるネットショッピング利用についての意識調査

新型コロナウィルスが、ネットショッピング(EC)にどのような影響を与えたのか、どのような意識の変化があったのか、などについてモニター調査サービス「ファンくる」がリサーチしたデータを公表しました。直近のネットショップユーザーの動向を理解するのに役立ちますので、内容を確認してみましょう。

調査概要

調査方法: インターネット調査
実施期間: 2021年12月15日~12月20日
対  象: 一般消費者(「ファンくる」登録の全国120万人ユーザー)
回 答 数 : 936名(男性=317/女性=619)
調査内容: コロナ禍におけるネットショッピングについての意識調査

コロナ禍でのネットショッピングの動向

ネットショッピングの利用が増えたかどうか

ネットショッピングの利用が増えたかどうか 引用:ファンくる(株式会社ROI)調べ

最初の設問で「コロナ禍で、ネットショップの利用が増えたかどうか」について聞いたところ、全体で48%の人が増加と答え、特に20代、30代の若い層が56%増と、過半数以上の方が増えたと回答しました。

ネットショップの利用が増えた理由は?

続いて、理由については「外に行くのは気が引けたため」「巣ごもりのため」「お店の営業時間が短くなったため」など、主に感染対策や予防による理由が、全体で47%とほぼ過半数を占めていました。

ネットショップの利用が増えた理由は?

ネットショップで何を購入しているか?2021年3月

ネットショップで主に購入しているのは何ですか?という質問に対しては、2021年3月調査では、1位が生活雑貨・用品で39%、次いで食品・飲料で24%、ファッション12%、コスメ・スキンケアと家電がそれぞれ7%となっていました。

ネットショップで何を購入しているか?2021/3

ネットショップでは何を購入しているか?2021年12月

2021年12月に同じ質問をしたところ、順位にはあまり変動はありませんでしたが、全体で「食品・飲料」が29%となり、2021年3月と比べて5%アップしていること、逆に「ファッション」「コスメ・スキンケア」など外出時に必要な項目が2~3%減少していました。

ネットショップで何を購入しているか?2021/12

ココがポイント

「食品・飲料」については、20~50代までは一けた台の伸びに対して、60代以上が25%→40%と、15%も増加しています。
60代以上の方はコロナ感染に特に敏感で外出をより控え、食品や飲料など買い回り品でさえもネット通販を利用するようになったのでは、と考えられます。

食品に絞った質問

次に、食品・飲料に限定して質問したところ、下記の回答となりました。

ネットで食品を購入する時、重要視するのは?

全ての年代で最も重要視することは「価格~安価であること」で全体では44%となりました。
20代、30代では「早く届くこと」という利便性を重要視しており、一方で60代以上の高齢者は「産地直送であること」という品質について関心が高いことが分かりました。

ットで食品を購入する時、重要視するのは?

ネットショップで食品のうち何を購入したか?

さらに食品で何を購入したことがあるのか、内訳を聞いたところ1位が「ドリンク(水や清涼飲料水)」で52%、2位「お米・雑穀」で48%と生活必需品で運搬が大変な商品が並び、同じく2位「スィーツ・スナック菓子」48%、4位「レトルト・惣菜」36%となっています。

ネットショップで食品のうち何を購入したか?

今後の動向について

今後もネットショップを利用したいかどうか

ネットショップを今後もとても利用したいという方は全体で65%、そう思うという方と合わせて95%となり、ほぼすべての方が今後も継続して利用する意欲をお持ちであることが分かりました。

今後もネットショップを利用したいかどうか

ココがポイント

特に、30代はとても利用したい方が75%にも達し、ネットショップが生活に欠かせない水準にまで達していると見ることも出来ますね。

ネットショップで最も購入したいものは?

最後に、ネットショップで何を購入したいか、という質問では「食品・飲料」が全体で34%と1位、2位が「生活雑貨・日用品」という結果になりました。

ネットショップで最も購入したいものは?

ココがポイント

コロナ前は1位だった「生活雑貨・日用品」を「食品・飲料」が逆転しており、コロナショックはネットショップの購買行動にまで影響を与えていることが分かります。
コロナが完全に終息するまで、ユーザーの動向や意識の変化には注目していきたいところです。

出典

ファンくる
プレスリリース 各データは「ファンくる(株式会社ROI)調べ」

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まとめ

巣ごもりに適した商品が増加

2022年に入り、第6波は急拡大しており、ますます巣ごもりの増加やネットショップ利用の継続が見込まれています。
今回のデータやユーザーの意識の変化を基にしてネットショップ側は対策を行い、この閉塞状況の中でもお客様に少しでも楽しんでいただけるようなネットショップ運営を行っていただければと考えています。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅株式会社ストレン 代表取締役社長
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)