「ecforce」は、受注や顧客の一元管理に加え、コンサルティングなどマーケティング機能、EC特化の技術を活用し売上の最大化と高CVRを実現するECプラットフォーム。平均年商が2億円程の中規模~大規模ECサイトに適しています。
初期費用 | 月額費用 | システム 手数料 |
決済 手数料 |
162,800円 | 54,780円 | 問い合わせ | 問い合わせ |
こんな方におすすめ
- CVRを上げる、集客を増やすため乗り換えたいネットショプ
- サポート重視、信頼性の高いインフラでECサイトを運営したい
- 定期通販やセット販売で、効率のよいEC基幹システムを探している
- 運用の自動化や機能追加など開発能力の高いECカートを利用したい
ecforceとは?
対象ユーザー:中級/上級
「ecforce」(イーシーフォース)とは、CMなどで認知度をアップしつつある2014年12月24日設立の東京都目黒区下目黒に本社を置くECソリューションカンパニー 株式会社SUPER STUDIO(会社概要)が運用・提供するEC基幹システムです。
ネットショップ作成サービスやショッピングカートには大きく分けて、初期立ち上げに特化した無料・有料複合系サービス、ある程度売り上げが見込める段階の有料本格派系サービス、より売り上げアップを目指す大規模商用系サービスの3つありますが、「ecforce」は初期導入からより大きな売上を狙いたい法人や、売り上げが頭打ちになり壁を打ち破りたいECサイトに適している、平均年商が2億円程の中規模~大規模ECサイト向けの高機能カートシステムです。
ココがポイント
自己流でネットショップやECサイトを運営していると、売り上げの伸びに限界が来ることもあります。「ecフォース」は、LP/フォームなどECサイト構築・改善やバックヤードのシステム拡張をはじめ、広告分析・顧客/商品/CRM管理・物流などトータルにサポートができるECカートサービスと考えれば、他のECカートとの違いが分かりやすくなります。
ecforceのメリットは?
それでは「ecforce」のメリットを見てみましょう。一言で言いますと、「受注・顧客管理などのEC機能に、売り上げアップのための集客・マーケティング機能が合わせて利用できるEC基幹システム」ということです。
- 集客を増やす:広告分析の効率化
- 購入率を高める:ランディングページ/EFOノウハウ
- 購入単価/継続率を高める:顧客とのリレーション強化
- コストを下げる:システム開発と信頼性の高いECシステム
ココがポイント
利益を増やすためには、経営の大原則でもある入り(売り上げ)を増やして、出ずる(コスト)を抑えるのが唯一の方法です。それでは、売り上げを増やす機能から見てみましょう。
1 :集客を増やす広告分析の効率化
集客を増やすためには、サイトの存在を知ってもらい訪問してもらうことが重要、そのツールとしての費用対効果の高い広告(リスティング広告・アフィリエイト広告など)を見きわめ、さらに有効活用することが必要です。
ところが、複数の広告媒体と広告代理店を併用して運用する場合、それぞれのタグ管理やデータの整合性が保てない、結果として有効な広告を見つけ出すことすらできす、広告費用をかけている割には集客が伸びず売り上げアップにつながらない、という状況に陥ってしまいます。
「ecforce」では、複雑で数が膨大なタグ管理を管理画面にログイン後一元的に行い、集計画面から結果を割り出す時間を大幅に短縮することができます。
またA/Bテスト機能では、分析結果で判明した優先度に従って、自動的にランディング先の広告URLを振り分けることができます。
さらに、どの広告URLがより高い成果を上げているかを分析し精度を高めることが可能です。
このように広告分析・管理には、広告・制作会社各社のフォーマットの違いや、技術的にネットショップ管理者が対応できないなど課題があります。より効率よく広告を分析・管理することで、コストを抑えて広告を有効活用し集客を増やすことに役立ちます。
ココがポイント
例えば、継続して安定した売り上げが見込める「定期販売」の継続率を高めるには、広告媒体ごとの顧客獲得コストを割り出し、離脱率の高いポイントを発見すること、そして価格の割引や特典を付けるなど細かなフォローを行って継続していただくこと、この2点が極めて重要です。
2:購入率を増やすLP/EFOノウハウ
ネットショップ・ECサイトの成功のためには、広告などで商品やサービスの魅力を知ってサイトに訪問してもらった次のステップとして、ランディングページで商品やサービスを分かりやすく伝え、ユーザーが入力しやすいフォームを設置し離脱率を下げて注文につなげ購入率を高める=売り上げに結び付くサイト構築・改善がとても大切です。
「ecforce」のフォーム一体型ランディングページを活用することで、ユーザーは購入までのステップを最小化できるため、フォーム入力での離脱率を大きく下げることができます。
その他、「チャット型フォーム」で入力が分からないユーザーのストレスを低減することで離脱率を下げること、「離脱防止ポップアップ」では離脱時にクーポンプレゼントなどポップアップ表示することで思いとどまらせCVRを高めること、そして「確認画面スキップ」で購入までのクリック数を減らし最短1クリックで決済までできることなどを組み合わせ、購入率UP=売り上げを高めることが可能です。
ココがポイント
チャット型フォームは「ecforce efo」(別料金)で利用でき、ボタン一つで簡単にシナリオを作成できる他、入力項目を自由にカスタマイズ可能、さらにアクセス・CV・CVR・離脱点などの分析も行えます。
3:購入単価/継続率を増やす
ネットショップ・ECサイトをさらに拡大させ、継続させるためには、ユーザー・顧客に長く利用してもらうべく、適切なコミュニケーションを続けながら、顧客当たりのLTV(顧客生涯価値)を高める必要があります。
「ecforce」では、購買情報以外の顧客情報を一元管理できるため、ユーザーにSNSで最適な時に、最適な内容の提案をしながらLTVを高めることが実現できます。
購入単価を増やす機能として、「アクションオファー(アップセル・クロスセル)」「セット販売」などがあります。
ココがポイント
ネットショップとユーザーとの最初の接点から購入途中、購入後のあらゆる地点でアップセルやクロスセルのオファーを自由にできる機能が「アクションオファー」で、LTVの最大化に役立ちます。
継続率を高める機能は、「マイページ」「会員ランク」「ポイント管理」「ステップメール」「パーソナライズデータ」などがあります。
ココがポイント
「マイページ」は、ユーザー自身が登録変更を行えるため手間がかからず、購入履歴の確認やポイント管理、会員情報の変更などが行えることで、ネットショップへのロイヤリティを高めることに貢献します。
また、別料金(オプション)にはなりますが「パーソナライズデータ」は「ecforce profile」利用で可能となり、ユーザーの属性や好みに応じた商品提案をすることで定期継続率をアップさせます。また訪問者にアンケート形式の質問ができ、より細かい属性分析を行えます。
4:コストを下げる
「ecforce」のEC基盤システムは毎月10~20か所の新機能をリリースしており、しかもSaaS型なので保守費用は掛からず、常に最新機能を利用することができます。さらに、豊富なAPI連携で決済を始め広告ASPツールやCRMツール、WMSツールなど外部サービスを活用することも可能です。
そして、システム開発・保守費用以外にも「ecforce」利用で「社内」と「外注」コストを抑えることができます。
社内コストを下げる点で見ますと、シナリオ設定をすることで受注後の定常オペレーションを自動化できること、例えば受注が特定の条件に当てはまった場合はシステムが自動的にメール送信・対応状況の変更などを行います。そのため、運用スタッフの人件費を大幅に削減することが可能になります。
外注コストを下げる点では、ブランドサイトテンプレートをコーディングを行わずノーコードでカスタマイズすることもでき、ECサイトではLP型サイト・ショップ型サイトの併用も可能、制作会社に依存することなくサイト制作費の大幅な削減が見込めます。
コーディングを行ってカスタマイズしたい場合は、テーマ管理(テーマガイド)のマニュアルに沿って、例えばテンプレートの使い方・各種タグ設定やサイトマップ設定など作業を進めることも出来ます。
そして別料金にはなりますが、チャット型接客ツール「ecforce chat」(Web接客チャットボット)利用により、顧客対応のデジタル化が行え人の配置を別業務に振り向けられる省力化も実現します。
ネットワークの信頼性について
売り上げ規模が増え、アクセスが増加するとサイトの安定稼働が大きな課題となります。とくに、季節商品やセール、キャンペーンにアクセスができず売り上げが減れば、数字以上にブランドを棄損することにもつながりかねません。
「ecforce」のEC基盤システムは、アマゾンのAWSと業務提携し稼働率99.99%を実現、また不測の事態にはecforceの自動死活監視プログラムでサーバー稼働状況を検知し安定した配信環境で運用しています。
ecforceのデメリットは?
「ecforce」のデメリットを事前に確認しておきましょう。
- 決済は別会社との契約が必要
- 月額費用・初期費用が他社と比べて高め
- ショップのデザインを自社で行う必要性あり
各種決済については決済ASPと契約する必要がありますので、サービス開始時間のスケジューリングやコストを事前に考慮しておくとがよいでしょう。そして、「ecforce」EC基幹システムの利用コストは他社より高めですが、多くのメリットを活用して売り上げ増加を図り、コストを吸収するよう努めたいところです。
そして、ネットショップのテンプレートが少なめですので自社でデザインを行う・カスタマイズする必要が出てきます。
料金一覧
プランは、スタンダード・エキスパート・移行プランの3つがあります。
いずれも最低契約期間は1年です。
スタンダードプランは、新規でECショップを立ち上げるテスト段階の企業向け
エキスパートプランは、月間2000以上の受注を目指す企業向け
移行プランは、他社カートシステムからの移行を完全サポートするプラン
プラン名 | スタンダード | エキスパート | 移行 |
---|---|---|---|
月額費用 | 54,780円 *1 | 109.780円 *1 | 109.780円 *1 |
初期費用 | 162,800円 | 272,800円 | 問い合わせ |
サーバー | 共用クラウドサーバー | 専用クラウドサーバー | *4 *5 |
受注量 | 月間2000件まで *2 | 無制限 | |
利用可能機能 | すべて利用可能 | すべて利用可能 | |
初回設定代行 | 商品数3件まで /実装LP1枚まで |
商品数3件まで /実装LP1枚まで |
|
サポート | メール, FAQサイト *3 (オンラインマニュアル) |
メール, FAQサイト *3 (オンラインマニュアル) |
*金額は税込
*1: 1受注につき30円の従量課金・1年契約プラン
*2: 2,000件超過時点でエキスパートプランに自動移行
*3: パスワード変更・JavaScriptが動かないなど各種トラブルをキーワード検索で対応
*4: エキスパートプランと同様
*5: 移行実績があるカートシステム/決済システム : たまごリピート/サブスクストア/リピスト(プレックス)/ MakeShop/スマイルツールズ/EC-CUBE/GMO PG/ZEUS NP後払い/GMO PS/スコア後払い
気になるポイントは?
主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。
- ECサイトに関する事柄をトータルでサポートできる
- アクセス集中など高負荷にも耐えるECシステム
- マーケティング支援・分析機能の充実
- 他社からのカート移行をサポートするサービスあり
- 初期費用・月額費用が他社と比べて高め
- 実際の導入・運用開始まで時間がかかるのでスケジュール管理必須
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まとめ
「ecforce」は、売り上げをさらに伸ばしたい中規模から大規模ECサイトに適した信頼性の高いショッピングカートシステムです。ECサイトに関することを一気通貫でサポートしていますので、どの点で課題があるのか、どう問題解決すればよいのかなど今後の運用の指針となりえます。
資料から検証を始める
まずは問い合わせを通して、自社利用に適しているか、現在のショッピングカートを移行する場合、どの程度メリットがあるか、かかるコストやどのくらい時間がかかるのか?使い方は?などじっくりと検討することをお勧めします。
*画像などecforceより引用
記事作成者プロフィール
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ネットショップ実務士レベル2
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)