ネットショップに本腰を入れる方におすすめは世界NO.1 ECサイト構築サービス「Shopify」(ショッピファイ)。オンラインストアを簡単に始められアプリ/APIでの拡張性も充実。無料お試し期間が3日間あり、期間限定で無料体験後も全プラン料金が1ヶ月1ドルで利用できます。
初期費用 | 月額費用 | システム 手数料 |
決済 手数料 |
無料 | 1ドル(1ヶ月限定) |
無料 | 3.4%~ |
こんな方におすすめ
- ネットショップをすぐ始めたい、商品数を多く販売したい
- 海外へのネット販売、越境ECを進めたい
- 将来、いろんな機能を追加したい、実店舗と連携させたい
Shopify(ショッピファイ)とは?
対象ユーザー:初級/中級/上級
最近では、国内外のネットショップ作成サービスやショッピングカートを利用して、誰でも簡単にネットショップ・オンラインストアを始めることができるようになりました。
国内にもサービスが数多くありますが、世界で自社商品を販売するいわゆる「越境EC」では、決済や配送などスムーズに運営できないこともあります。
2004年にカナダで創業し、世界175カ国170万以上のネットショップ・ECサイト構築のプラットフォームとして利用されている「Shopify」。ショピファイあるいはショッピファイとも呼ばれますが、2017年から日本国内でのサービスを積極的に展開しており、東京都渋谷区に本社を置く日本法人Shopify Japan 株式会社がサービスを運営しています。
海外発祥のECサービスらしく「越境EC」には特に強みがあり、それ以外にも数多くのメリットもあります。「Shopify」は何がすごいのか、具体的に確認します。
ココがポイント
よくある疑問として「ショッピファイとアマゾンの違い」が挙げられます。
ショッピファイは、各社が独自にネットショップを持つ形態(独自店舗)に対して、アマゾンはアマゾン内のモールに入るモール型で、大きく構成が異なっています。ユーザーのお買い物体験を豊かにするという目的は一緒ですので、どちらの形態が自社に適しているかで利用・契約を検討しましょう。
主なチェックポイントは?
- 機能拡張性が高い・越境ECに強い
- 多彩な決済方法が選べる
- 世界企業ならではの表示速度の大幅改善
- 洗練されたデザインテンプレート・スマホ対応
- 外部サイトにボタン設置可能
1:機能拡張性と越境ECに強み
「Shopify」は基本機能も充実していますが、Shopify アプリストアには基本機能にはない定期購入やSNS連携、商品の配送先と配達を追跡するShopアプリど6,000以上のアプリがあり、必要な機能を追加してECサイトを拡充させる仕組みになっていますので、機能が足りないという失敗はほぼありません。
さらにアプリ追加で機能拡張できない場合は、APIによる連携で外部決済サービス・在庫管理など、より高度な独自システムを構築することも可能で、ネットショップと実店舗の連携も行える発展性があります。
そして、カナダで創業し世界展開を行っている「Shopify」のもう一つの大きな強みは、海外でのネット販売、いわゆる越境ECを行いやすいEC構築サイトサービスだということです。
海外向けのネット販売を始めるときに、大きな壁となる「言語」「通貨レート」「配送」「決済」について、Shopifyではアプリによる機能追加という方法で簡単に低コストで解決できます。代表的な3つのアプリについて見てみましょう。
・言語
Weglotアプリをインストールすれば、プログラミングをすることなく、翻訳会社に依頼することなく簡単に100以上の多言語ネットショップにすることができます。翻訳言語が1つで2,000語までは無料、言語数・単語数により追加料金が必要です。(9ユーロ~/月)
・通貨レート
世界で販売するには、その国のレートで価格表示をして購入してもらう必要があります。
BEST Currency Converterアプリをインストールすると、日本円で販売している商品が現地の通貨で表示されます。無料版では5つの通貨の選択制、有料版では自動表示されます。
・配送
もともとは京都発弁当箱専門店だった「Bento&Co」が、世界に販売するに当たり開発・改善を行ったのがこのShip&coアプリです。14日間の無料トライアル期間があります。
国内配送業者は、ヤマト運輸, 佐川急便, 日本郵便 (ゆうパック, ゆうパケット), 西濃運輸に、海外配送業者は、FedEx, UPS, DHL, SF Express, 国際郵便 (EMS, eパケット, eパケットライト, SAL書留, SAL/Airmail, 船便), オーストラリア郵便に対応。(2022/8時点)
出荷する商品のサイズ・受領を入力すれば料金比較も行えます。送り状・インボイス・納品書を秒単位で発行(1件当たり30円の従量課金)でき、ネットショップからの注文もリアルタイムで同期されますので管理コストを大幅に削減できます。
ココがポイント
世界から弁当の注文が増えてもインボイスの発行で5時間以上かかったことから自社開発したそうです。「どの業者の配送料が一番安いか?」というユーザー視点で作ったアプリは役立ちます。
上記3アプリは一例です。新しいアプリが随時追加されていますので、ユーザーにとって便利な購入方法を提供することで売り上げアップにつなげながら、ネットショップの差別化に役立てましょう。
2:多彩な決済方法が選べる
海外向けのネット販売の大きな壁の一つ「決済」もスムーズに運用できます。
「Shopify」では様々な決済方法を利用できますし、2018年から国内でも「Shopifyペイメント」を選べるようになりました。
日本で使える主な決済方法・サービス
ネットショップで商品が全く売れない、結果として儲からない最大の原因の一つは決済方法の少なさです。Shopifyでスタートしたshopifyストアでは、多様な決済方法やサービス会社を導入することができ、売れない原因の問題解決に役立ちます。
決済方法・サービス | 決済手数料 | 備考 |
---|---|---|
Shopifyペイメント | 3.25%~4.15% | クレジットカードのほか Apple Pay,Google Pay,Shop Payが 一括導入できる |
Apple Pay | 同上 | Shopifyペイメントで導入可 |
Google Pay | 同上 | Shopifyペイメントで導入可 |
Shop Pay | 同上 | Shopifyペイメントで導入可 |
PayPal | 3.6% + 40円 (月額取引量で変動) |
ショップ開店時から利用可能 |
Amazon Pay | 3.9%~4.5% | 日本に拠点を置く法人が対象 |
KOMOJU | 3.6%~3.85% | クレジットカードのほか コンビニ支払い、PayPay、メルペイ LINE Payの一括導入が可能 |
携帯キャリア決済 | 6.4%~15% | NTT DOCOMO、au、Softbank対応 |
Paidy翌月払い | - | コンビニ・銀行 未払い時もPaidyが売上入金 |
GMOイプシロン | 3.2%~ | クレジットカード、コンビニ決済 代引き決済 スマートフォンキャリア決済 GMO後払い決済対応 |
SBペイメントサービス | 3.15%~ | クレジットカード、PayPay キャリア決済、楽天ペイ Webコンビニ決済対応 |
NP後払い | 複数プランあり | 高精度の与信システムを提供 |
atone | 1.9%~ | EC物販・デジタルコンテンツ 実店舗に導入可能 |
他、100以上の外部クレジット決済サービスを利用できます。
Shopifyペイメントを詳しく
Shopifyペイメントとは、Shopifyが独自に提供する決済サービスで、クレジット決済(国内・海外)のほか、Apple Pay、Google Pay、Shop Payも同時に導入することができます。
開始方法:管理画面の画面右下「設定」→「決済設定」から上記画面を開き、「Shopifyペイメントの設定を完了する」をクリックして会社情報・銀行情報を入力します。そして「アカウントの設定を完了する」をクリックして、Shopifyペイメントを利用開始します。
入金サイクル:日本にビジネス拠点がある場合は毎週・毎月から選択可能
ココがポイント
国内・海外対応しているShopifyペイメントを基本として、足りない決済方法を追加する、という考え方がわかりやすいですね。なお混乱しがちなのは「Shopifyペイメント」がShopify提供の決済サービス全体のことで、「Shop Pay」はその中の決済方法の一つです。
3:表示速度の大幅改善
レンタルサーバーは高速表示・軽量化の競争が激しくなっていますが、ついにECサイトにもその波がやってきました。
Shopify Japan株式会社が2019年10月2日に公開したプレスリリースによると、ユーザーに快適な購買体験を提供するため、「Shopify」でサイトの高速化対応を行っています。
一つは、グローバルなインフラを大幅にアップデートし、Shopifyへのアクセス・ルーティングを制御することでアクセス速度を39%改善しました。
もう一つは、画像をWebP対応にすることで読み込み速度を30%向上させました。JIJI.COM
2023年現在ではさらに進化し、CDN(世界各地に分散しているサーバーから素早く配信できるコンテンツ配信ネットワークのこと)であるFastlyを活用して、世界中でサイトデータを素早く読み込めるストアインフラを運営しながら、さらにサーバー側のページキャッシュ・ローカル側のブラウザキャッシュでサイトデータの読み込み速度の改善を図っています。
ネットショップの軽量化・サクサクとした表示を通して、顧客にショッピングをスムーズに行っていただくことで、結果としてネットショップオーナーの売り上げ拡大に役立ちます。
CDNを利用するためには多大なコストがかかりますので、世界規模のECプラットフォームならではの取り組みと言えます。ネットショップ側としても表示速度の向上で、ユーザビリティとSEO対策を同時に行えるというメリットを享受できます。
ココがポイント
参考にしたいネットショップを見つけたら、どこのネットショップ作成サービス・カートシステムを使っているか知りたいですね。Shopifyを使っているか簡単な見分け方としては、Chromeプラグイン(Wappalyzer・Shopify Inspector)を利用する方法があります。
4:洗練されたデザイン・スマホ対応
ネットショップ・オンラインストアの顔とも言えるサイトデザインはとても重要です。「Shopify」は、世界中で展開しているノウハウを生かし、洗練されたテンプレート(テーマ)が豊富なうえ、スマートフォン表示に対応しています。
有料・無料あわせて100以上のテーマがあり、HTMLの知識がなくても簡単にサイト制作ができますし、HTML・CSSの直接編集も可能ですので、ブランドイメージに合うネットショップを構築できます。
ココがポイント
Shopifyヘルプセンターで「テーマ」を検索すると、下記のようにテーマごとの特徴や解説が表示されますので、選ぶときの参考になります。
5:外部サイトにボタン設置可能
「Shopify」内でネットショップを構築することに加えて、所有している自社サイトやブログに「購入ボタン」を設置してネットショップにすることもできます。また、専用コードを貼り付けて商品やコレクションを表示する見せ方も可能です。
Shopify事例
ショッピングカート採用を検討する時には、国内・海外で実際に利用されている導入企業・ショップの成功事例をチェックしておきたいところです。
Shopify ブログでは、国内外のアパレル・食品・小売り・中小・大手コーポレートサイトなど各種サイト事例の他、ログインurlから入り管理画面の使い方や各種設定方法など、基本的な使い方を学べる「ストアの作成方法」、参考サイトを見つける「サクセスストーリー」、SNSとの連携方法や怪しい詐欺や不正注文を減らす方法を知ることができる「設定方法」など、幅広い情報を得る機会があります。
機能
「Shopify」プラン別の機能一覧です。
どのプランも商品登録数は無制限、必要な機能のあるプランへの変更もいつでもできます。
項目/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
ネットショップ (ECサイト&ブログ) |
○ | ○ | ○ |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ディスク容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スタッフアカウント数 | 2 | 5 | 15 |
販売チャネル追加機能 | ○ | ○ | ○ |
手動で注文作成 | ○ | ○ | ○ |
クーポンコード | ○ | ○ | ○ |
無料SSL証明書 | ○ | ○ | ○ |
独自ドメイン | ○ | ○ | ○ |
カゴ落ち対策 | ○ | ○ | ○ |
ギフトカード | - | ○ | ○ |
24時間サポート(英語) | ○ | ○ | ○ |
プロフェッショナルサポート | - | ○ | ○ |
高度なレポートビルダー | - | - | ○ |
外部サービスの自動計算送料 | - | - | ○ |
Shopifyペイメント 不正分析 |
○ | ○ | ○ |
料金
プランごとの料金一覧です。なお、ベーシック・スタンダード・プレミアムプランは、無料体験終了後も1ヶ月限定で月額料金1ドルで利用できます。
月額料金はドル表記になっていますので、参考として1ドル=145円換算(2024年9月時点)の料金を併記しています。
また、基本は月契約で最低利用期間は1ヶ月ですが1年契約(25%OFF)もあり、プラン変更もアップグレード・ダウングレードいつでも可能です。
項目/プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
毎月支払い 月額料金 (円換算) |
33ドル (4,785円) |
92ドル (13,340円) |
399ドル (57,855円) |
年一括支払い 月額料金 (円換算) |
25ドル (3,625円) |
69ドル (10,005円) |
299ドル (43,355円) |
国内カード料金 *1 | 3.4% + 0円 | 3.3% + 0円 | 3.25% + 0円 |
海外/AMEX カード手数料 *1 |
3.9% + 0円 | 3.85% + 0円 | 3.8% + 0円 |
JCBカード手数料 *1 | 4.15% + 0円 | 4.1% + 0円 | 4.05% + 0円 |
Shopifyペイメント 以外利用の場合の 取引手数料追加料金 |
2.0% | 1.0% | 0.5% |
*1 Shopifyペイメントのクレジットカード決済手数料です
ココがポイント
上記のほか、とりあえず始めたい方にはInstagramやFacebook、SNSなどで利用できるスタータープラン(月額 5ドル)、エンタープライズ級の利用を考えている企業はShopify Plus(月額2,000ドル~)と、初心者からプロユーザーまで利用できるラインナップとなっています。
気になるポイントは?
主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。
- 全プランとも初期費用が無料です
- 最低利用期間は1ヶ月。プラン変更は上位下位とも可能
- 足りない機能はアプリで追加できます
- サイト表示高速化に対応しています
- 日本語対応しきれていない部分あり。レンタル料金もドル表示
- 日本語サポートはWEB/メール。電話/チャットサポートは英語
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記事作成者プロフィール
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ネットショップ実務士レベル2
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)