技術管理者が不要のマネージド専用サーバー「カゴヤ マネージド専用サーバー」。格安の月額1,485円*から利用できる仮想専用サーバー(VPS)のライトプランと、物理的な専用サーバー(ベーシック・ハイスペック)を一つのプランで契約できます。
初月の月額料金は全プランで無料、無料SSLや無料バックアップにも対応しているので、サイトの成長とともにスペックアップしたい方に適しています。(*12カ月契約の月額換算/税込)
初期費用 | 月額費用 | プラン | ストレージ |
無料 | 1,485円 * 月当たり/年 |
ライト | SSD 180GB |
こんな方におすすめ
- サーバーの管理者がいない・技術者の人材難に困っている
- 将来は高い性能の物理専用サーバーに切り替えたい
- バックアップは必須、セキュリティの高い専用サーバーがいい
カゴヤ・ジャパンとは?
対象ユーザー:中級/上級
KAGOYAのレンタルサーバーサービスを提供しているカゴヤ・ジャパン株式会社は、1998年からISPサービスを開始しています。実は創業は1926年と極めて古く、創業時の茶摘かご販売店にはじまってLPガス供給事業、そしてホスティングサービスに至るという社歴の長い企業です。
レンタルサーバーサービスを提供する企業には大きく分けて、回線・ネットワークの強みを活かした通信キャリア系とドメイン販売・ISPなどから拡大したITビジネス系があります。
カゴヤ・ジャパン株式会社は後者にあたり、ホスティングビジネスを長期運用しながらサービスを磨きつつ、自社運営のデータセンターを構築し、他のレンタルサーバーサービス企業とは違う強みを持ったホスティング特化の企業です。
KAGOYAのレンタルサーバーサービスは、データセンター事業を始め、専用サーバー「カゴヤ マネージド専用サーバー」、VPS、クラウド系サービスなど多岐に渡りますのでこのページでは、自社に技術管理者が不要なマネージド専用サーバーサービスに絞って解説します。
主なチェックポイントは?
「カゴヤ マネージド専用サーバー」は、長年の実績から様々なメリットをサービスに盛り込んでいますので、運用に必要な機能はそろっています。
そして2023年10月17日のリニューアルでは、共用レンタルサーバーを終了し、“なんでもできる”専用サーバーに集約しましたので、さらに効率よくサイト運用が行えるようになりました。
「カゴヤ マネージド専用サーバー」の主なポイントは下記のとおりです。
- 法人利用も満足する多数の機能
- 高レベルのセキュリティ対策
- サーバー環境やデータ保全の信頼性
- 充実したサポートサービス
1:法人利用も満足する多数の機能
多機能性
2023年10月17日にリニューアルした「カゴヤ マネージド専用サーバー」は、CentOS後継として人気のあるAlmaLinux OSを採用、高いパフォーマンスを発揮し基本機能も充実していますので、法人サイトを始める、あるいは移転するには最適な専用レンタルサーバーサービスです。
主な機能、そしてリニューアル時に追加された機能などをまとめてみました。
- マルチドメイン無制限で複数サイトを運用できる
- WordPressやデータベースも無制限
- データバックアップ、リストア(復元)も10GBまで無料
- 独自コントロールパネルでサーバー設定・各種設定可能
- IPv4/IPv6にも対応
- DNSレコード設定を利用できる
- メールアドレス数も無制限
- メール・メールセキュリティ機能も充実
- Git(分散型バージョン管理システム)を利用できる
- 仮想専用サーバーから物理専用サーバーへの変更も対応
また独自のコントロールパネルから、オプション機能の設定やドメイン、各種ライセンスの取得・更新、SSL証明書などの申請・申し込みが誰でも簡単に行えます。
ココがポイント
法人向けサービスとしては初期費用・月額ともに安く、またプラン変更もできますので、敷居が高いマネージド専用サーバーを小さく始めることができます。
サーバー高速化
「カゴヤ マネージド専用サーバー」では、ユーザービリティーの向上や作業効率アップ、そしてSEO対策として欠かせないサーバー高速化に対応しています。
ストレージで採用しているSSDは、従来のハードディスク(HDD)に比べると、読み込み処理数が約150倍、書き込み処理数が約300倍(いずれもランダム)向上し、サイトの表示速度アップに大きく貢献しています。さらに下記の技術を導入し、高速対応を実施しています。
- WEBとデータベースのストレージにSSDを採用しオールSSD化
- PHPにモジュール版PHP8系とOPcasheを導入
- WEBサーバーをNginx+Apache化し、高速+安定化を実現
- HTTP/2を導入し複数リクエストの処理向上
- 仮想サーバーで100Mbps,物理サーバーで300Mbps/1Gbps共有回線接続
- 転送量無制限でアクセスの増加にも対応
- オプションでキャッシュサーバー配信対応(オリジンアシスト)
WordPressを簡単インストール
いまやサイト構築に欠かすことができない定番のCMS「WordPress」(ワードプレス)を独自開発のコントロールパネルからワンクリックで簡単にインストールできます。
いまやWEBサイトへのアクセス数は、パソコンよりもスマートフォンからのアクセスが上回り、サイトのスマートフォン対応(レスポンシブ)が基本機能でできるWordPressの人気は日本・世界で断トツを誇っています。WordPressを簡単に始められるかどうかは、レンタルサーバーを検討する時の確認ポイントでもあります。
2:高レベルのセキュリティ対策
無料・オプションでセキュアなサイト運営を
サイト改ざんやスパムメール・ウィルスメールチェックとセキュリティ対策は今や必須ですが、ベンダーと個別に契約すると高額になりますし、また高い管理技術スキルも求められとても現実的ではありません。
「カゴヤ マネージド専用サーバー」には、これらのセキュリティ対策が備わっておりますので、サイト管理者の負担を大幅に下げることに成功しています。
メールではウィルスメールチェック、そして業界のリーディングプロバイダー「FORTINET社のFortiMail」をスパム対策用のアプライアンスとして採用し、迷惑メール対策を行っています。
また、オプションにはなりますが「WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)ログ出力機能付」、「IPS(不正侵入予防システム)月次レポート付き」と「メール誤送信対策」も追加することも可能です。
SSL対応もしっかり
ホームページとクライアントPC間の通信を暗号化するSSLは今や必須です。
急速に普及しています無料SSL"Let's Encrypt"も利用できるので、コストをかけずに高セキュリティのサイトを運用することができますし、有料のセコム パスポート for WEB・ジオトラストなど独自SSLにも対応しています。さらに他社で購入したSSL証明書を「カゴヤ マネージド専用サーバー」で設定することも可能です。
ココがポイント
無料SSLは利用中のドメイン全てに設置できますので、メインブランドのほかサブブランドなど複数のサイトをセキュアに展開することができます。
3:サーバー環境とデータ保全
自社運営のデータセンター
昨今は地震や水害など大規模な自然災害が増えていて、サイト管理者の悩みはつきません。災害対策の一つとして、堅牢なデータセンターでサーバーを運用しておくことが大切です。
KAGOYAは自社でデータセンターを運用しており、震度7程度にも耐える建物自体の免震構造と堅牢な設計・N+1構成の無停電電源装置(UPS)・非常用発電機による電源多重化などまさかの時に備えたファシリティです。
さらに人的なセキュリティ対策を兼ねて、専任の技術者が24時間365日常駐、生体認証による入退室管理と慎重に慎重を期した運用を行っています。
Webサーバーとメールサーバーを分離
別々の仕事をするWebサーバーと共用メールサーバーを物理的に別サーバーとすることで、過負荷などで他方のサーバーが重くなった場合や障害などで停止した場合でも、影響を与えることなくサイトの快適な表示やメール配信を行えます。
まさかの時に!バックアップサービス
データが消えてしまった・・・サイトが見えない・・。こんな時はバックアップがあると本当に助かります。
引用:カゴヤ 「バックアップ取得・復元イメージ図」
「カゴヤ マネージド専用サーバー」全プランが最大10GBまで無料で使えるバックアップサービスに対応しています。そしてコントロールパネルから誰でも簡単に、外部サーバーへのバックアップの設定ができますし、復旧も無料でいつでもできます。なおメールデータは対応していないので注意しましょう。
4:充実したサポートサービス
「カゴヤ マネージド専用サーバー」はサポートサイトで、「マニュアル」「契約の確認・変更」「よくある質問」や「障害・メインテナンス情報」など随時確認することができるほか、キーワードで検索することもできます。
また直接問い合わせをしたい時は、メール・電話サポートが含まれており、メール受付は365日対応です。電話はフリーダイヤルなので通話料もかかりません。
【メールサポート 受付時間】24時間365日受付 専用お問い合わせフォーム
機能一覧表
マネージド専用サーバーの主な機能一覧表です。ライトプランは1台の専用サーバーを仮想化した仮想専用サーバー、ベーシック・ハイエンドプランは物理的な1台のサーバーを専有する専用サーバーです。
機能/プラン名 | ライト | ベーシック | ハイエンド |
---|---|---|---|
サーバー環境 | 仮想専用 | 物理専用 | 物理専用 |
独自ドメイン設定 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
DNSレコード設定 | ○ | ○ | ○ |
独自ドメイン 取得初回無料特典 *1 |
○ | ○ | ○ |
転送量課金 | なし | なし | なし |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料独自SSL | 無料 | 無料 | 無料 |
独自SSL | オプション | オプション | オプション |
データベースMySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
外部接続許可 | ○ | ○ | ○ |
SQLite | ○ | ○ | ○ |
SSH | ○ | ○ | ○ |
FTPアカウント | ○ | ○ | ○ |
SFTP | ○ | ○ | ○ |
FTPアクセス制限 | ○ | ○ | ○ |
リソース監視 | ○ | ○ | ○ |
PHP モジュール版 7.4/8.1/8.2 | ○ | ○ | ○ |
PHP CGI版 7.4/8.1/8.2 | ○ | ○ | ○ |
CGI | ○ | ○ | ○ |
SSI | ○ | ○ | ○ |
Git | ○ | ○ | ○ |
cron | ○ | ○ | ○ |
.htaccess設定 | ○ | ○ | ○ |
アクセス制限 | ○ | ○ | ○ |
HTTP/2 | ○ | ○ | ○ |
IPv4アドレス | 1 | 1 | 1 |
IPv6アドレス | ○ | ○ | ○ |
WordPress簡単インストール | ○ | ○ | ○ |
WordPress脆弱性診断 | オプション | オプション | オプション |
IPS | オプション | オプション | オプション |
WAF | オプション | オプション | オプション |
バックアップ(10GB) | ○ | ○ | ○ |
メールアドレス数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メールエイリアス追加 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メーリングリスト | 10 | 10 | 10 |
メール転送 | ○ | ○ | ○ |
WEBメール(50アカウント) | ○ | ○ | ○ |
メールウィルスチェック | ○ | ○ | ○ |
迷惑メールフィルタ |
○ | ○ | ○ |
プラン変更 | ○ | ○ | ○ |
メール・電話サポート | ○ | ○ | ○ |
*税込み表記
*支払い方法:クレジットカード決済/口座振替
*1つ取得できるドメイン: .com / .net / .org / .biz / .info / .jp / .co.jp / .or.jp / .ne.jp / .gr.jp / .ed.jp / .ac.jp / .go.jp / 都道府県.jp
ココがポイント
カゴヤ マネージド専用サーバーでは、ライトプランとベーシック・ハイエンドプランの機能に違いはありません。次の項目の「料金・仕様」で、仮想専用か物理専用か、どのようなスペックでコストはいくらか、などで検討するようにしましょう。
料金・仕様(仮想専用サーバー)
マネージド専用サーバープランのうち、ライトプラン(仮想専用サーバー)料金表です。全プランで転送量無制限、独自ドメイン取得1個初回無料、バックアップ・復元は10GBまで無料です。
項目/プラン名 | ライト | ||
---|---|---|---|
1コア/4GB | 2コア/8GB | 4コア/16GB | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
1か月払い | 1,650円 | 5,500円 | 11,000円 |
12か月払い (1か月当たり) |
17,820円 (1,485円) |
59,400円 (4,950円) |
118,800円 (9,900円) |
サーバー環境 | 仮想専用サーバー | ||
CPU コア数 | 1 | 2 | 4 |
メモリー | 4GB | 8GB | 16GB |
ストレージ WEB+DB |
100GB | 300GB | 500GB |
ストレージ |
80GB | 80GB | 80GB |
RAID構造 | トリプル+パリティRAID (共有ストレージ) |
||
回線帯域 | 100Mbps共有 | ||
OS,Webサーバー | AlmaLinux 9, Nginx+Apache2.4系 HTTP/2 対応 |
*税込表示
*プラン変更は、変更先プランの初期費用が必要
*データ移行はユーザーで実施。有料オプションで「プラン変更時データ移行機能」を利用可能。
料金・仕様(物理専用サーバー)
マネージド専用サーバープランのうち、ベーシック・ハイエンドプラン(物理専用サーバー)料金表です。全プランで転送量無制限、独自ドメイン取得1個初回無料、バックアップ・復元は10GBまで無料です。
項目/プラン名 | ベーシック | ハイエンド | ||
---|---|---|---|---|
4コア/16GB | 8コア/16GB | 12コア/32GB | 16コア/32GB | |
初期費用 | 44,000円 | 99,000円 | 132,000円 | 165,000円 |
1か月払い | 18,150円 | 28,600円 | 35,200円 | 44,000円 |
12か月払い (1か月当たり) |
196,020円 (16,335円) |
308,880円 (25,740円) |
380,160円 (31,680円) |
475,200円 (39,600円) |
サーバー環境 | 物理専用サーバー | |||
CPU コア数 | 4 | 8 | 12 | 16 |
メモリー | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
ストレージ WEB+DB |
1TB | 1TB | 1TB | 1TB |
ストレージ |
80GB | 80GB | 80GB | 80GB |
RAID構造 | RAID1(Hot Swap) | |||
回線帯域 | 300Mbps共有 | 1Gbps共有 | ||
OS,Webサーバー | AlmaLinux 9, Nginx+Apache2.4系 HTTP/2 対応 |
*税込表示
*プラン変更は、変更先プランの初期費用が必要
*データ移行はユーザーで実施。有料オプションで「プラン変更時データ移行機能」を利用可能。
気になるポイントは?
主なポイントです。メリットは黄色いアンダーライン、デメリットは赤いアンダーラインで示しています。
- 利用初月無料、マネージド専用サーバーで国内最安クラス
- バックアップサービスは10GBまで無料(一世代のみ)
- 無料で2週間のテスト環境があります
- 仮想専用から物理専用サーバーへ変更できます
- WAFおよびIPS(不正侵入予防)は有料オプションです
- バックアップでメールデータは未対応
あわせて読みたい
マネージド専用サーバーを詳しく
国内の主要マネージド専用サーバー4サービスを比較しています。
マネージド専用サーバー比較はこちら
-
マネージド専用サーバー比較:法人向レンタルサーバーのメリットは?クラウド?
■ IT管理者を悩ます課題と解決方法は? 日々増大するアクセスとトラフィック、メール配信によるサーバー負荷の上昇、複数サーバーにまたがる複数サイト管理の煩雑さなど、共有サーバーの欠点がサービスや経営に ...
続きを見る
まとめ
「カゴヤ マネージド専用サーバー」の最大の特徴は同業他社よりも、コストをかなり抑えながらカゴヤが技術管理を行うマネージド専用サーバーを運用できることです。
低コストで信頼性の高いサーバー
昨今では、高い技術力を持つサーバー管理者やエンジニアが特に不足しています。障害発生時に専門家がいないことはサイト管理会社・サービス提供者として大きなリスクになりますが、カゴヤ マネージド専用サーバーではデータセンターに24時間365日待機している技術者が対応していますので、その安心感には大きいものがあります。
サーバー管理を専門企業に任せ、自社のビジネスに集中するためには、マネージド専用サーバーは選択肢の一つになります。無料で利用できるテスト環境もありますので、さっそく検証から進めましょう。
記事作成者プロフィール
-
株式会社ストレン 社長
資格など:情報セキュリティマネジメント
SEO検定1級、2級知的財産管理技能士
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトは10年以上のホスティング経験からレンタルサーバー・ドメイン・ワードプレステーマを中立の視点から比較評価し始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。
2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。