日に日にWEBショップと利用者が増えているネット通販・ネットショッピングですが、総務省統計局が2019年8月6日に発表した「家計消費状況調査」で、どのくらい増加しているのかを確認しておきましょう。
1年前と比べた支出金額は?
2018年6月と2019年6月を比較したネットショッピングの支出額は、17.1%の増加。また、1世帯当たり(2人以上)の支出額も5.2%の増加となりました。
折れ線グラフをみても、2017年から順調に増加しており、金額ベースでは毎年2万円前後増えています。
ネットショッピングを利用している世帯割合は?
次にネットショッピングを利用している世帯の割合を確認しましょう。
2018年6月は39.0%に対し、2019年6月は43.4%と4.4%上昇し、5割に近づいています。
折れ線グラフでは、緩やかな増加傾向が継続しておりネットショッピングが一般家庭に浸透していることがわかります。
何の購入・支出が増えている?
最後に何が売れているのか?についてみてみましょう。
ネットショッピング全体に影響を与えている項目は「旅行関係費」で、名目寄与度が2.66%となっています。
また、増加した割合が高いのは「チケット」で、名目増減率は55.9%と大幅な伸びを示しています。
ネット通販では利用頻度も高く、身近に感じる「家電」は「チケット」に次いで名目増減率が41.6%と伸び率も高く、ネットを通して家電を購入するスタイルが定着しこの1年で増えていることが確認できます。
しかし、名目寄与率は1.98%と「食品」を下回っていますので、価格比較がきわめて容易なネット通販での家電の購入は今後大きな伸びが予想されます。
出典
総務省統計局 「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」
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まとめ
どの分野が伸びているかに関心を持つ
公的な統計を見ますと、「支出金額」・「利用世帯割合」ともに増えておりネットショッピング・ネット通販に追い風が吹いていることは確認できましたが、一方でこのデータでは支出項目が旅行関係など4つしかないためにもう少し詳しい統計情報があれば、と思います。
そして、2019年10月からは消費増税がありますので、ネットショッピングにどのような影響があるか、リアル店舗の売り上げが減少し、その反動でネット通販に好影響があるか、リアル店舗と同様にマイナスの影響があるか、などネットショッピングのみならず日本の景気全体への注視が必要です。