2021年はネット通販・ECが成長を続けており、数多くの商品が梱包されユーザーの手元にまで配送をされています。さらに、ショップ側もネットショップ作成サービスの活用で、ECサービスを始めやすくなり、梱包材についての関心も高まっています。
「生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティング」が実施した当調査では、ネット通販ユーザーの実態や梱包・配送に対する考えなどが明らかになっています。
調査概要
対象者条件:20歳~69歳の男女で3か月に1回以上ECサイトで買い物をする方
対象人数:1000名
調査期間:2021年3月26日(金)~2021年3月29日(月)
提供元:株式会社ネオマーケティング
ECサイトでどの程度購入しているか?
最初に、ネット通販・ECサイトでどのくらいの頻度でショッピングを行っているかを聞いています。1週間に複数回購入するヘビーユーザーはコロナ流行前より1.5%増加、それ以外のユーザも1-2%程度増加し、購入していなかった層はコロナ前が5.7%に対し現在は0%となっています。
ココがポイント
「2か月に1回程度購入」しているユーザーが唯一2.3%減少していますが、他のユーザーは総じて増加していますので、ネット通販・ECサイトでの買い物が拡大している状況が分かりますね。
どんな商品をネット通販で購入しているか?
次によく購入する商品やジャンルを聞いたところ、一般的な梱包で問題ない「通常商品」では書籍・衣類・かばん・靴のほか、文房具、ガーデニング・DIY関連、生活雑貨・インテリア、グルメ・ドリンク、美容・健康関連、キッズ・ベビー・マタニティ関連、スポーツ・レジャー関連、車・バイク関連、ペット関連などがありました。
家電やガラスなど壊れやすい商品などの「こわれもの商品」では、アクセサリー関連、家電・コンピューター、CD・DVD、おもちゃ・趣味関連、楽器関連が挙がっています。
ココがポイント
表にあるジャンルの商品は、趣味用や単に消費・使用するなど、自分用に購入する場合が大部分を占めています。この辺りが梱包にどのように影響しているかがポイントです。
梱包や配送方法が与える影響は?
ECサイトにある配送方法や梱包・包装が、ユーザーにどのような影響を与えるかを聞いています。
最も重要なデータは「希望する発送方法が無かったため別の店に変えたことがある」が30.4%もあることです。
また、「ポスト投函を選べず不満」が36.1%、「過剰包装が嫌で購入を辞めたことがある」が15.2%と、配送方法や梱包・包装がユーザーに少なからず影響を与えていることが分かります。
ココがポイント
業者は早く配送する、という点に注力しがちですが、ユーザーには「ゆっくり送ってもらっていい」というニーズがあることも明らかになりました。「配送を急がなくても良い旨を伝えたかったことがある」が33.2%あり、言いたいことをしっかりと伝えられる環境づくりも重要です。
最後に、梱包をECサイト選択の基準とするかについて聞いています。
「梱包資材の片づけが楽かどうか」が17.3%と最多になっていますが、「上記を判断材料にしない」が64.1%と突出しており、現状では梱包をサイトを選ぶ基準にはしていないという状況となっています。
ココがポイント
今は、顧客の希望に沿う配送方法を準備しておくことがネットショップに求められていますが、環境意識の高まりとともに梱包、とくに過剰包装に対するユーザーの行動が増加することも考えられます。ニュースや市場調査などの動向を注視しておきましょう。
出典
プレスリリース(PR TIMES) 株式会ネオマーケティング
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まとめ
配送や梱包材にも心配りを
梱包からECを考えるといった、変わった切り口の調査でしたが配送方法の準備や梱包の仕方など顧客の関心がどこにあるかが分かるデータを提供しています。
扱う品目の性質やユーザー目線から、ネット通販の梱包を考え直すきっかけに活用してまいりましょう。