インターネットビジネスで成功するためには、オリジナリティも大切ですが、その基礎となる市場データを知っておくことも重要なポイントです。
今回は、テレビの視聴率調査で知られるニールセン デジタル株式会社発表の「オンラインショッピング・フリマサービス利用状況」を解説します。
リサーチのポイント
今回の発表で知っておきたい点3つです。
- アマゾン利用者は5004万人、楽天市場利用者は4804万人に増加
- ショッピング・フリマともスマホユーザーが市場を引っ張る存在に
- ネットショッピングなど利用者が広がり高齢化へ
1:ネット通販は約10%、フリマは約30%の増加傾向
それでは、アマゾンや楽天市場などのネットショッピングと、メルカリやラクマなどのフリマで、昨年と比べてどのような状況になっているか見てみましょう。
利用者数では「アマゾン」が5,004万人で昨年より10%の増加、「楽天市場」は4,804万人でアマゾンより若干下回る8%の増加となっています。
フリマサービスでは増加が顕著で、「メルカリ」は2,216万人で昨年比33%と急増、「ラクマ」は1,115万人で34%増加とまだ利用者数としてはオンラインショッピングよりは少ないのですが、フリママーケット市場全体が成長していることがわかります。
2:利用している端末の傾向
次に、ネットサービスを利用している端末を分析します。
黄色いグラフが「スマホのみ」利用者、緑が「スマホとパソコン併用」、青が「パソコンのみ」利用者ですが、アマゾンと楽天市場ともに「スマホのみ」利用者が増え、一方で「スマホとパソコン併用」、「パソコンのみ」利用者は2018年4月の30%台から2019年4月の20%台に減少しています。
ココがポイント
パソコンの利用者が減少し、スマホのみ利用者が増えるというスマホ化が加速していることが重要です。ネットショップは、今後はスマホ中心のデザインや決済導入が欠かせないことがわかります。
3:利用者の年齢や男性比率の傾向
最後に、スマートフォン利用者をより把握するために年齢層や男女比を見てみます。
このグラフの見方は、右に寄るほど女性が強い、上にいくほど年齢層が上がるグラフです。
グラフの真ん中にある大きい円が「アマゾン」「楽天」で、昨年の水色に比べて上にあがっている、年齢層が上がっています。
グラフ右下にある円が「メルカリ」「ラクマ」で、昨年の水色に比べ年齢層が上がり、やや男性側に寄っていて、男性利用者が増えていることが分かります。
もう一つのポイントは、男性が強かったアマゾンが女性寄り、女性に強かった楽天が男性寄りになり、より男女利用比率が近づいてきています。
出典
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まとめ
拡大するEC市場
これまで見てきたように、ネットショッピング・フリマサービスは利用者拡大は続き、ますますスマホを中心として利用者が各サービスを活用する、さらに利用者の高年齢化が進むため、幅広い層を対象とした品ぞろえやマーケティング、決済など利便性を高める必要性が出てきています。
今回は日本最大級のネットショッピングとフリマに絞ったリサーチですが、ショッピングカートを使った個々のネットショップでも同じ傾向と考えられますので、スマホファーストにするべき根拠としてデータを活用しながら、ネットショップ運営を心がけてまいりましょう。