ネットショップ検定試験とは:ネットショップ実務士はネットショップ運営に必要な知識を証明する資格

2024年7月11日

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引用:ネットショップ検定|ネットショップ能力認定機構

ネットショップ検定とは、一般財団法人ネットショップ能力認定機構が主催し、ネットショップ運営に必要な知識やスキルを証明する民間資格「ネットショップ実務士」が取得できる試験のことです。ネットショップ実務士 レベル1レベル2では、レベル1は基礎知識、レベル2は実践知識が問われます。

資格を取得することで、ネットショップ運営のスキルアップ、そして就職・転職活動にも活用できますので、ネットショップ業界への就職を目指す方、現在ネットショップ運営に携わっている方、スキルアップを目指す方、実力証明をしたい方におすすめの資格です。

このページでは、ネットショップ検定・ネットショップ実務士の概要や受験方法などについて説明しています。

ネットショップ実務士とは?

ネットショップ実務士の解説

ネットショップ実務士」は、一般財団法人ネットショップ能力認定機構が主催する、ネットショップ運営に必要な知識とスキルを身に付けることが証明できる民間資格です。この資格は、オンラインショップの立ち上げから運営、仕入れ、マーケティング、WEB制作、顧客対応やクレーム対応など、多岐にわたる分野をカバーしています。ネットショップ業務に従事する方々にとって、有用なスキルを習得し、実践するための指標となる資格です。

ネットショップ検定 レベル構成ネットショップ検定は、6つのレベルに分かれており、セミナー終了後に取得できる入門レベルの「実務士補」から、基礎知識を問われる「レベル1」、実践的な知識が求められる「レベル2」、そして実務経験が必要な「レベル3」から「レベル4」「レベル5」までがあります。実務士補からレベル2までは誰でも受験可能です。

ネットショップ検定試験は、実務に即した問題が多く含まれており、多くの有名なネットショップが取得を推奨しています。また、多くのネットショップ作成サービスが公式ブログなどでこの資格について詳しく解説しています。

なお、レベル3以上の資格を取得するためには、ネットショップ検定試験(CBT)に合格するだけでなく、優良ネットショップでの勤務経験の証明が必要です。従って、ネットショップ検定試験で目指すのは「レベル1」と「レベル2」の資格となります。

一般財団法人ネットショップ能力認定機構とは?

東京都千代田区九段南に拠点を置く、一般財団法人 ネットショップ能力認定機構【英語表記:Accreditation Council for Internet Retailer Ability(ACIR)】は、2010年2月に設立され、第1回ネットショップ検定が2010年9月に開催され現在に至ります。

設立趣旨や主な活動内容は公式サイトによると下記の通りです。

消費者向けイーコマース(ネットショップ)事業者と、そこで働きたい人材とを適切に結びつけるために、ネットショップで勤務するために必要な能力を評価・認定する活動を推進して参ります。教育機関様への育成カリキュラム提供、教材提供なども積極的に実施し、職業人としての人材育成を促進いたします。

一般財団法人 ネットショップ能力認定機構

ネットショップ実務士資格のメリット

ネットショップ検定取得後「ネットショップ実務士」のメリットは3つあります。就職・転職に活用でき、スキルアップ・キャリアアップにつながり、信頼性・信用度がアップします。

まず、就職・転職に有利になる場合があります。ネットショップ業界は人材不足が深刻であり、ネットショップ検定の資格を持っていると就職・転職時に履歴書に書いて、アピールすることも出来ます。

次に、スキルアップ・キャリアアップにつながります。ネットショップ検定の勉強を通じて、ネットショップ運営に必要な知識やスキルを身につけることができ、スキルアップ・キャリアアップにつながります。

最後に、信頼性・信用度がアップします。ネットショップ検定の資格を持っていると、顧客や取引先からの信頼性・信用度がアップします。

ユーザーなど第3者に資格を持っていることの証明として、証明書やロゴ使用権が与えられます。検定合格月の翌月中旬~月末に、登録住所へ「認定証明書」が送付されますし、「ネットショップ実務士」のロゴマークも利用できるようになります
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ネットショップ実務士に適した方は?

ネットショップ実務士に適した方

ネットショップ実務士(レベル1は、基礎知識を活用しますので、EC業界への就職を目指している方やこれからネットショップ業界に参入しようと考えている方、ネットショップを始めたい方、知識を得たい方などに適しています。資格を取得することで、履歴書に記載し、就職活動でアピールすることができます。

ネットショップ実務士(レベル2は、実践知識を有している専門家ですので、ネットショップの運営者やスタッフ、ネットコマース業界への転職を検討している方、そしてITコンサルタントやECアドバイザーといったEC支援事業に従事している方に向いています。

試験範囲・内容は?

ネットショップ実務士」レベル1、レベル2ともに、マークシート形式で70問を4択、時間は80分です。
レベル1、レベル2ともに全70問中70%(49問)以上の正答率と、合格評価カテゴリごとに50%以上の正答率のいずれも必要です。

ネットショップ検定レベル1の試験範囲・内容

出題範囲 問題数 合格評価カテゴリ
ネットショップのビジネス環境  15問 【1】ビジネス知識
小売業の分類と特徴
ネットショップの位置づけ
ネットショップの出店形態と特徴 18問 【2】前提知識
ネットショップ実務の共通知識
ネットショップ事業の準備
ネットショップの制作 29問 【3】実施知識
ネットショップのプロモーション
ネットショップの運用
社会人としての基礎知識 8問 【1】ビジネス知識
試験に合格するためには、全体で70%以上取ることと、「合格評価カテゴリー」で、それぞれ50%以上取ることが条件になっています
注目です
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ネットショップ検定レベル2の試験範囲・内容

出題範囲 問題数 合格評価カテゴリ
■ 運営管理 15問 【1】運営業務
受注~出荷指示
物流センター業務
問い合わせ対応、クレーム対応
商品管理
■ Web制作業務    
トップページ 17問 【2】Web制作業務
商品ページ
その他ページ
商品写真の企画と撮影技法
カラーデザイン
キャッチコピー・文章 11問  【3】ライティング
メールマガジン
知っておくべき知識 3問 【2】Web制作業務
■ プロモーション業務    
新規顧客獲得(キーワードマネジメント) 4問 【3】ライティング
新規顧客獲得(キーワードマネジメント以外) 16問 【4】プロモーション業務等
リピート購入(リテンション)
■ その他 時事問題  
EC業界ニュース
日本の経済動向、用語など一般常識
4問
ネットショップ検定レベル2では、「出題範囲」と「合格評価カテゴリー」が一致していないことを知っておきましょう。表の中で色付けしています。
解説です
解説です

難易度や勉強時間は?

ネットショップ実務士の難易度

ネットショップ実務士」試験は、難易度がそれほど高くなく、勉強時間も比較的短期間で済みます。

一般的な国家・民間資格と比較すると、難易度が低めに設定されていて、全くの初学者で約3ヶ月~6ヶ月程度あれば、十分合格レベルに達することが可能です。
また、経験者やネットショップに詳しい方で「ネットショップ実務士レベル2」が10~30時間程度での合格も見込めます。

ただし、これはあくまでも目安であり、個人の学習能力や経験によって異なりますのでまずは自分自身のスキルチェックを行って、どの程度の勉強時間が必要か見込みをつけておきましょう。

おすすめの試験対策・合格の最短距離は?

ネットショップやEC業界の学習範囲は非常に広く、限られた時間内で全てをカバーするのは難しいです。特に日常のネットショップ運営や仕事と両立しながらでは、なおさら時間が足りません。

サイト管理者である筆者は2024年に「ネットショップ実務士 レベル2」に合格しましたので、短時間で効率的に合格するための勉強法について、実践したポイントをまとめてご紹介します。

私の経歴としては、過去にネットショップ運営の経験はありますが、現在はネットショップ運営に携わっていません。2002年から2015年まで動画系レンタルサーバービジネスを立ち上げ運営しており、現在はIT全般のコンサルティングを行っています。

民間資格の重要なポイントとして、一般的に主催団体が提供する公式テキストから出題される可能性が高いことが挙げられます。問題集が販売されている場合、それを活用することで出題の傾向や文章の特徴を把握しやすくなります。
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勉強方法:公式テキストは必須

ネットショップ検定レベル1,レベル2公式テキスト

公式テキストは必ず入手しましょう。私はレベル2対応の公式テキストを入手し、試験日までに3回ほど読み返しました。コストはかかりますが、時間を買うという認識が良いと思います。

問題集もあればベターです。公式サイトで販売されている過去問問題集を入手すると、出題の方向性がつかめます。ただし、この問題集には解説がないため、解答の理由を自分で調べて理解する必要があります。私は問題集を解きながら、公式テキストで答えや解説を確認し、知識を定着させました。

また、日経新聞やEC関連ニュースサイトを日常的にチェックし、時事情報や経済情報を頭に入れておくことも重要です。ネットショップ検定試験で出題されるEC・経済問題はやや古い情報が多いため、過去5年程度の情報をざっと把握しておくと良いでしょう。

試験の申し込み順序について、EC業界未経験の方や知識の少ない方は、まず勉強を始めて自信がついてから試験申し込みを行い、当日まで学習を進める方法がおすすめです。一方、ある程度EC業界を知っている方やネットショップ経験者は、先に試験を申し込み、その日までに仕上げるという方法でも問題ありません。

試験慣れについて、CBT方式(パソコンでの試験)は便利ですが、事前に慣れておくとより試験に集中できます。別の資格をCBT方式で受験しておくと、リラックスして試験に臨めます。私はネットショップ検定の前に、他の資格試験をCBT方式で受験し、事前に雰囲気に慣れておきました。

結果として、公式テキストと問題集を複数回繰り返し、1か月以内の勉強で一発合格することができました。公式テキストと問題集を中心に学習することで、最短時間で資格を取得する可能性は高まります。ただし、普段からのネットショップ関連情報のインプットとアウトプットも欠かさず行うことが重要です。

試験の感想:ネットショップ検定試験は「やや易しい」との評判が多いのですが、アップデートされた問題も多く、甘く見ていると難しい結果になることもあります。しっかり事前にインプットして試験に臨むことをお勧めします。

公式テキスト・問題集購入

受験資格・方法・申し込みなど概要

ネットショップ検定申し込み画面

ネットショップ検定申し込み画面

受験資格: どなたでもネットショップ検定を受験できます。「ネットショップ実務士」レベル1・レベル2どちらもいつでも受験可能なので、最初からレベル2に挑戦することも問題ありません。

受験方法: ネットショップ検定試験(レベル1、レベル2)はCBTテストセンターで全国どこでも受験できます。
受験申込(ネットショップ能力認定機構公式サイト経由)でCBT受験者専用サイトにアクセスし、受験者登録をしていない方は、最初に受験者登録を行ってください。次に、受験をする試験を選んで、会場や日時を選択し、クレジット・コンビニ支払いなどで支払いを済ませます。
料金はレベル1が7,000円、レベル2が7,500円(いずれも税込)となっています。(2024/7時点)

試験日程: ネット経由で試験日の3日前から申し込めます。好きな日時を選べますので、学校や仕事の合間などで受験も可能です。また、残念ながら不合格になった場合も、再受験も何回でも行えます。(別途受験費用は必要です)

合格基準: レベル1、レベル2ともに全70問中70%(49問)以上の正答率と、合格評価カテゴリごとに50%以上の正答率のいずれも必要です。

合格率: 合格者数などのデータは非公表です。

合格発表: CBT試験終了後、すぐに画面表示されます。また、試験会場で「試験結果レポート」をプリントアウトして、持って帰ることができます。

CBT方式とは全国の会場にてパソコンで受験できる方式で、場所や時間の制約がほぼなく試験を受けることが可能となりました。試験当日は試験会場に、免許証・学生証など顔つきの証明書を忘れず持参してください。なお、申し込み時の書類(プリントアウト)などは必要ありません。会場ではパソコンで試験を受けますので筆記用具は必要ありませんが、電卓も持ち込みや利用もできません。
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まとめ

信頼性の向上に役立つ資格

ネットショップ検定は、ECサイトの運営や管理に携わる人材の知識とスキルを認定する民間資格です。ネットショップ運営には、必ずしも資格は必要ありませんが、「ネットショップ実務士」を取得すれば、顧客への信頼度向上にもなりますし、自分自身の知識の整理や自信にもつながります。

 時間に余裕があれば資格を取得して、EC業界への就職や転職、ネットショップ運営にお役立てください。