コロナウィルスにより国内に緊急事態宣言が発出されて約1年が経ち、私たちの仕事やライフスタイルが大きく変容しつつあります。総務省統計局が2021年4月6日に発表した「家計消費状況調査」で、消費動向の一つでもありますネットショッピングの状況がどのようになっているか見てみましょう。
1年前と比べた支出金額は?
2020年2月と2021年2月を比較したネットショッピングの支出額は、22.8%の増加。また、1世帯当たり(2人以上)の支出額は、わずかですが1.3%の増加となりました。
ココがポイント
「ネットショッピングの支出額」については、調査を始めて以来、2月としては最高を記録しています。
ネットショッピングを利用している世帯割合は?
次にネットショッピングを利用している世帯の割合を確認しましょう。
2020年2月は42.5%に対し、2021年2月は51.5%と9.0%上昇し、ついに5割を越えて「ネットショッピングを利用している世帯の割合」についても2月は過去最高となっています。
ココがポイント
「ネットショッピングを利用している世帯の割合」は2018年6月では39.0%でしたので、この急伸は自然増に加え、コロナによる影響・ライフスタイルの変容が極めて大きいと考えられます。
何の購入・支出が増えている?
最後に何が売れているのか?についてみてみましょう。
ネットショッピング全体に影響を与えている項目は名目寄与率が「食料」で11.71%、次いで「衣類・履物」3.65%、「家電」2.92%、「家具」1.81%となりました。
特に、「家具」の名目増減率91.3%とほぼ倍増しているのは、テレワークなど自宅で仕事をするのに役立つ家具や、自宅で過ごす時間が増え充実した生活を送りたいユーザーが多かったのでは、と考えられます。
ココがポイント
2019年6月調査では1位「旅行関係費」名目寄与度2.66%、2位「チケット」名目寄与率2.55%は上位4項目から外れています。コロナにより旅行関係のネットショッピングが激減し、巣ごもり消費による日用品の購入増加の影響がはっきりと出ています。
出典
総務省統計局 「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」
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まとめ
ネットショッピングが最大の伸び
今回の統計で、巣ごもり消費の増加を裏付けるデータを確認することができました。2021年4月時点では、全国で変異型による患者数の急増が見られますので、ワクチンが普及するまでしばらくはこの傾向が続くと考えられます。
ネットショップ運営者は、巣ごもり消費商品の強化や自宅にいる顧客に新たな提案を行うこと、そしてワクチン普及後の市場を見据えたプランニングなど双方を見据えて、日々活動を行うことが求められています。