ショップでの支払いに、当たり前にスマホ決済を行っている風景を見るようになってきました。QRコード決済がどの程度普及しているのか、他の決済方法と比較してどう推移しているのかなど、2021年1月の決済におけるQRコード認知度や利用率・動向調査をMMD研究所が実施し公表しました。
調査概要
対象者条件:18~69歳男女
対象人数:45,000人
調査期間:2021年1月1日~1月4日
普段の支払い方法は?
複数回答可で聞いたところ、1位は「現金」で90.8%、2位は「クレジットカード」73.3%ですが、3位に「スマホ決済(タッチ式、QRコード含む)」が41.2%で入っています。
年別で比較してみると?
「現金」は少しづつ減少、「クレジットカード」は微増ですが、「スマホ決済」は2019年7月と比較すると26.9%もの大幅増加となっています。
ココがポイント
過去との比較では、スマホ決済以外で大きく拡大しているものはなく、QRコード決済が時代に合った決済手段であることの証明と言えるでしょう。
QRコード決済の認知度や利用状況は?
次に、「QRコード決済を知っているか?」「利用しているか?」を聞いたところ、1位は「現在利用している」(33.3%)というポジティブな答えに対し、2位は「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない」(19.6%)、3位は「QRコード決済という言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」(14.6%)と、ややネガティブな回答となっています。
どの程度知られているか?
それでは、知っている方のうちどの程度知っているか(利用しているか)をファネル分析(マーケティング用語で、消費者の購入までに至る意識の遷移を逆三角形の形状で表したもの)したところ、知っているというレベルの「認知」は93.9%、さらに深く内容を知っている「内容理解」は71.5%、利用を考える「利用検討」は51.9%、そして実際に利用している「現在利用」は33.3%という結果になりました。
ココがポイント
QRコード決済が増えているとはいえ、利用検討は約半分と高いとは言えない現状となっています。
利用しているQRコード決済サービスは?
実際に利用されているサービスは何か?を調べた結果、1位「PayPay」(43.1%)と断トツのトップで、2位はd払い(18.2%)、3位楽天ペイ(15.4%)、4位au PAY(12.1%)と続き、一けた台で他のサービスが並んでいます。
QRコード決済の利用開始時期は?
QRコード決済を始めた時期については、コロナが急拡大し1回目の緊急事態宣言が発出された前後の「2020年1~6月」が16.5%で1位となっています。
どのQRコード決済を検討しているか?
今後の利用を考え、検討しているサービスは「PayPay」、「楽天ペイ」、「d払い」が2%程度の差で拮抗しており「au PAY」、「LINE Pay」、「メルペイ」と続きます。
ココがポイント
利用者が多いPayPayが、潜在ユーザーも多くPayPayの一人勝ち傾向が強く出ています。激しい淘汰の競争で、一けた台のQRコード決済は今後の合従連衡も予想されます。
出典
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まとめ
順調な成長を
コロナがきっかけで現金決済が減少した半面、非接触決済のQRコード決済が順調に伸びています。この傾向は今後も続くと予想されますし、ネット通販サイトでの導入も増加傾向にありますので、どのQRコード決済が増えていくのか、いつ導入するかなど、情報を絶えず入れて事前に検討しておくほうが望ましいでしょう。