【市場調査】働き方の変化と課題、ECを活用したパラレルワークや起業の可能性

2021年7月17日

Eコマース・ECサイトの運営に興味がある人が増加

2021年夏、いまだに続くコロナ禍の中で「実際に働いている男女の意識がどうなのか?」そして「働き方がどのように変わりつつあるのか」などについて、ネットショップ作成サービスを世界で展開しているShopifyの日本法人「Shopify Japan」(ショッピファイ ジャパン)が、インターネットで独自調査を行い公表しました。

調査概要

調査手法:インターネット調査
対象者条件:20~50代の働いている男女1,000名
調査期間:2021年4月23日(金) ~ 2021年4月24日(土)
モニタ提供元:マクロミル

今後の生活や不安について

今後の生活に不安があるか

最初に、「今後の生活に不安や心配なことがある」かどうかを聞いたところ、男女合わせて80.2%が不安を感じると回答、さらに「収入があがっていく見込みがない」と53.2%と答えており、男女ともに現在や将来に対して悲観的な意見が多く聞かれました。

特に「不安・心配を感じている」方は30代女性で86.4%と最も高く、「収入が上がらない」と考えている方は20代女性で62.4%にも上っています。

キャリアアップについても20代女性の52.8%が「キャリアアップの展望がもてない」と回答しています。

ココがポイント

一方で、「収入が上がらない」と考えている20代男性は45.8%と、20代女性と約20ポイントも差が開いています。全体的に、女性のほうが現状と将来を厳しく捉えている傾向があることが分かります。

副業への関心・ECサイト運営について興味があるか

次に、副業・パラレルワークに関心があるかについて、全年齢層の65.6%が関心があると答えたのに対し、最も関心が高かったのは20代男女で71.6%にも上っています。

実際に副業をやってみたい」と回答したのは20代女性で51.2%と最も高く、現状や将来に不安を持っている層ほど、副業に強い関心があることが垣間見えます。

ココがポイント

では具体的な副業として、インターネットで商品などを売るECサイトに関心があるかを聞いた結果を見てみましょう。

ECサイト運営について興味があるか

ECサイト運営への興味関心は、全年齢層の62.6%が持っており、最も関心が高いのは30代女性で37%、次に20代女性で32%という結果になりました。

次に、「ECサイトでどんな商品を販売したいか」という質問については、1位「雑貨」、2位「服」、3位「地方の特産品」という結果になりました。

興味深いのは、雑貨を販売と答えたのが20代女性(56%)と最多、地方の特産品を売りたいと最も多く答えたのは20代男性(23.2%)になったことです。

そして、ECサイト運用に求められるポイントTOP3は以下の通りです。

  • 1位 誰でも簡単に始められる(55.1%)
  • 2位 使いやすい・操作しやすい(47.2%)
  • 3位 専門知識がいらない(39.8%)

ココがポイント

副業などの新規ビジネスとして初めてECサイトに携わる方も多いため「簡単さ」「分かりやすさ」「使いやすさ」が重要だということですね。実際に始めるには、できるだけ容易にネットショップを構築できるサービス選びが重要になってきます。

ECサイトでどのような販売方法を行うか

ECサイトでどのような販売方法を行い、ターゲットは?

それでは、ターゲット販売方法、その傾向について聞いた結果です。

ターゲットについて

1位「地方にお住まいの方(61%)」、2位「首都圏にお住まいの方(55.6%)」、3位「日本国内の近所にお住まいの人(25%)」、海外販売(越境EC)は7%と少なく、国内の地方・首都圏ユーザーから徐々に広げていきたいという考え方が分かります。

販売方法について

ドロップシッピングという販売方法を活用したい方が22.6%、2位「自分で制作したオリジナル商品(20.9%)」、3位「海外から輸入した商品(14.2%)」、4位「現在運営している実店舗の商品(12%)」という結果になりました。

ココがポイント

ドロップシッピングとは自分・自社で商品在庫を抱えずにネット販売を行い、注文が来たときだけメーカー・卸売業者から顧客へ商品を直接送付する仕組みのことです。在庫リスクはゼロで安心なのですが、利益率が下がるデメリットはあります。

傾向について

本業をもっており、副業・パラレルワークを考えている人が最も関心を持っている販売方法はドロップシッピング、一方で独立や起業に興味のある人はオリジナル商品の販売を望む傾向が分かりました。

出典

プレスリリース(PR TIMES)

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まとめ

厳しい将来に備えて

今回の独自調査では、将来の不安や現状の不満を強く感じている層ほど、ECサイトやネットショップなどの副業に関心を持っていること、そしてサイドビジネスを考えている方はリスクを少なく、独立・企業を考えている方は個性を前面に出したいことが分かりました。

ネットショップのプラットフォームを提供しているShopifyでは、2020年の国内新規出店数の伸び率は2019年比228%増、そして 流通総額は2019年比323%増となり拡大しています。

コロナ禍、そしてアフターコロナにおいては将来性の高い副業、特にECサイトを始める方の増加も予想されます。競争が激しいECビジネスを成功させるためには、しっかりとした情報収集や事前準備を行ったあとにスタートするよう心がけましょう。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅株式会社ストレン 代表取締役社長
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)