2021年11月はコロナウィルスの影響も落ち着きはじめ、経済活動が少しづつ戻りつつあります。旅行や飲食などリアルな経済が動くにつれ、ネットショッピングの動向はどうなのか?気になるポイントではあります。総務省統計局が2021年11月5日に発表した2021年9月の「家計消費状況調査」でチェックしておきましょう。
1年前と比べた支出金額は?
2020年9月と2021年9月を比較したネットショッピングの支出額は、12.1%の増加。また、1世帯当たり(2人以上)の支出額も6.7%の増加となりました。
「ネットショッピングの支出額の推移」折れ線グラフを見てみますと2021年4月以降も、各月とも昨年・一昨年の実績を上回っており、ネット通販が定着していること、しかしながら金額は18,000円を上限に、やや横ばい傾向にあることが分かります。
ネットショッピングを利用している世帯割合は?
次にネットショッピングを利用している世帯の割合を確認しましょう。
2020年9月は49.9%に対し、2021年4月は52.5%と2.6%上昇し、2021年は常に5割を越えています。
折れ線グラフでは、2021年に入り常に50%を上回っておりますが、コロナが落ち着き始めたためか2020年からの上昇幅が小さくなり横ばい状況ですので、年末にどの程度割合が増加するかが注目ポイントです。
何の購入・支出が増えている?
最後に、どの分野の商品やサービスが利用されているか確認します。
2021年4月のデータでは、ネットショッピング全体に影響を与えている項目は「旅行関係費」で、名目増減率が驚きの207.3%、名目寄与度が5.40%となっていました。
2021年9月のデータでは、「食料」の名目寄与率が最も高く8.28%、「保険」は名目増減率が最も高く48.9%となりました。
2021年9月前半はコロナショック真っ最中、9月後半は収まりつつあるという混在した状況の中で、巣ごもり関係の「食品」、ネットでも購入できる「保険」「保健」「医療」、そして秋口から「贈答品」が増加しているという、興味深い結果となっています。
ココがポイント
9月のデータですので、まだ巣ごもり系が強めの数字となっていますが、10月以降のコロナウィルス激減でどのような推移となるか、どの分野が伸びてくるか見ておく必要があります。
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出典
総務省統計局 「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」
まとめ
日常を取り戻しつつある
世界でも例がないほど、日本ではコロナウィルスが急減しており事業者や消費者も、様子を見つつゆっくりと経済活動を再開している状況と思われます。
ワクチン効果か、重傷者も激減しておりますので、もし仮に2022年に第6波がやってきたとしても、過去のような経済の急落はないと想定されますので、ネット通販事業者はその前提で事業展開をスケジューリングし、伸びる分野に注力する、過剰在庫を避ける等、市場ニーズに沿ったビジネス行動を行っていきたいところです。