マーケットリサーチのMMD研究所が2020年10月31日から11月2日にインターネットで行った「コロナ禍での総合ECサイトに関する調査」が、2020年12月14日に公表されました。コロナ流行前後で、Amazonと楽天市場の強さが目立つ結果となっています。
調査概要
予備調査:全国の15歳~69歳の男女
本調査:Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのメイン利用者
調査期間:2020年10月31日~11月2日
有効回答:予備調査10,000人、本調査900人
調査方法:インターネットリサーチ
総合ECサイトの利用経験は?
最初の質問は「総合ECサイトを利用したことがあるか?」について、全国15~69歳男女10,000人に聞いたところ、1度でも利用したことのある方は90.1%に上りました。
そのうち、どの総合ECサイトを利用したかについては、1位がAmazonの69.7%、2位は楽天市場の68.7%、3位にYahoo!ショッピングが入り46.9%でした。上位3位以外は一桁~10%台と、3強が他社を大きく引き離しています。
ココがポイント
ますますAmazonと楽天市場の競争が激化しており、わずか1%の差でAmazonが1位を獲得しています。
メイン利用の総合ECサイトは?
続いて1度でも総合ECを利用したことのある方、全国の15~69歳男女9,010人に「メインで利用する総合ECサイト」を尋ねたところ、今度は1位が楽天市場で41.4%、2位がAmazonの38.1%と逆転しています。
Yahoo!ショッピングが13.0%と2強に大きく引き離され、au PAYマーケットやPayPayモールに至ってはわずか1%台と、メイン利用は楽天市場とAmazonの独壇場となっています。
ココがポイント
メインで利用する、つまりリピートで買い物をする総合ECとしては楽天市場がAmazonより3.3%上回っています。動機については、下記質問で聞いていますよ。
コロナ流行前後での利用状況は?
「コロナで総合ECの利用を始めたか?」「利用頻度が増えたか?」という利用の増減について15~69歳男女9,010人への質問です。
2020年4月以降に利用を開始した方は4.8%で、利用頻度が増えた方は21.3%になりました。
ココがポイント
コロナ禍で、ネット通販が増えている証左になるデータです。新規に始める方、利用頻度(回数)がいずれも増えていますので、ネット通販市場全体や事業者側の通販プラットフォームも右肩上がりの成長を続けています。
コロナ流行中に利用を始めた理由は?
そして2020年4月以降に利用開始した435人に理由を聞いたところ、Amazonは「品揃えが豊富だから」が36.3%でトップ、楽天市場は「ポイントが貯まりやすいから」が40.1%と理由のトップになっています。
ココがポイント
アマゾンは、商品のラインナップと配送の評価が高く、楽天はポイントへの人気が非常に高いことが分かり、両社の強みの違いがはっきりとしています。
また、アマゾンはポイントという実質的な値引きの頼らないブランディングは、国内のみならず世界でいかんなく発揮しており、今後の国内勢の対抗策に注目です。
出典
「コロナ禍での総合ECサイトに関する調査」
MMD研究所
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まとめ
総合ECの強みを発揮
コロナショックで、ネットショップのうち総合ECの利用スタート・頻度共に増えていることがデータで確認できました。
また、Amazonと楽天市場の強みの違いもはっきりしており、今後も拮抗した戦いが繰り広げられると考えられます。
競争の結果、価格や商品などでユーザーにメリットのあるサービスを提供することで、コロナの不況に耐える環境を作っていただけることを総合ECには期待をしております。