【市場調査】2020年はQRコード決済が50%突破。オンラインショッピングも行動変容が・・

2021年1月4日

【市場調査】2020年はQRコード決済が50%を越え利用増加。オンラインショッピングも行動変容が

コロナウィルスの影響で、現金のやり取りが減りQRコード決済がどのくらい増えているのか?株式会社インフォキュリオンが「決済動向2020年12月調査」で、各キャッシュレス決済動向やデジタルシフトの状況について、結果を公開しました。

調査概要

調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
対象人数:5,000人
調査期間:2020年12月4日(金)~2020年12月7日(月) 

各キャッシュレス決済毎の利用率

各キャッシュレス決済毎の利用率

最初にキャッシュレス毎に利用率を調べたところ、2020年12月のコード決済アプリの利用率が初めて51%を突破しました。
電子マネーが60%、クレジットカードが79%とここ数年横ばいですので、コード決済が大幅に伸びていることがはっきりと分かります。

年齢階層毎のキャッシュレス決済利用率

年齢階層毎のキャッシュレス決済利用率

世代や年齢ごとのキャッシュレス決済利用率では、コード決済アプリが全世代で40~50%台と若年層から中高年まで幅広く利用されているという特徴があります。

ココがポイント

ポイント還元という経済的メリットと、コロナで接触を避けたい・健康や命を守りたいという安全面の極めて強い動機が、幅広い年齢で利用率を一気に高めた要因と考えられます。

どのキャッシュレスサービスが利用されているか?

個別キャッシュレスサービス利用率

次に、すべてのキャッシュレス決済のうち、どのサービスが利用されているかを調べた結果、1位が楽天カード(クレジットカード)で43%、2位がsuicaなど交通ICカードで37%、3位がPayPay(QRコード決済)で34%となりました。

QRコード決済では、9位に楽天ペイ(15%)、11位にd払い(12%)と着実に浸透しています。

QRコード決済毎の利用率の推移は?

QRコード決済毎の利用率の推移

2019年3月から2020年12月までのQRコード決済毎の推移を見てみますと、PayPayが2020年12月で34%、楽天ペイが15%と順調に伸びている一方、LINE Payが10%前後で横ばいとなっています。

ココがポイント

QRコード決済も、合併・淘汰などで優勝劣敗が明白になってきました。強者のシェアが増え、弱者がますます厳しくなっている状況は今後も続くでしょう。

キャッシュレス決済毎の平均利用金額

キャッシュレス決済毎の平均利用金額

どのくらいの金額が利用されているかのリサーチでは、コード決済アプリが平均1.1万円に対し、クレジットカードは平均4.4万円と高額決済についてはクレジットカードの優位性が際立っています。

キャッシュレス決済を利用する場所は?

キャッシュレス決済を利用する場所

どこでキャッシュレス決済を利用するかについては、クレジット決済が日用品周りや百貨店など高級品まで幅広く利用されているのに対し、コード決済アプリ・電子マネーはスーパーやドラッグストア、コンビニなど普段使いの高さが顕著です。

ココがポイント

ほかには、電子マネーは鉄道・バスなど交通機関での利用が目立っていますね。

1年間で決済方法はどう変わったか?

1年間で決済方法はどう変わったか?

QRコード決済が66%、電子マネーが41%も増加した一方で、現金は44%も減少しています。これは明らかにコロナでの感染リスクを避けることが要因と考えられます。

1年間で買い物行動はどう変わったか?

1年間で買い物行動はどう変わったか?

さらに、買い物について行動変容を調査すると「オンラインショッピングでの食材の注文」「書籍をオンラインで購入」「アプリによる料理の宅配や出前の注文」など、オンラインショッピング・デリバリー・EC関連が上位を占め増加傾向にあります。

1年間で金融サービスの利用はどう変わったか?

1年間で金融サービスの利用はどう変わったか?

最後に、金融機関の利用方法ですがスマートフォンやパソコンの利用で「銀行口座の残高や明細の確認」、「クレジットカードの利用明細の確認」など、現地訪問や紙の利用が減っていることが分かります。

ココがポイント

コロナの影響のほか、金融機関側もネット利用はゼロ円(書面による明細発行は有料)にするなどIT化を促進していることも要因の一つですね。

出典

「QRコード決済の利用率が初めて50%を突破」
PRTIMES

株式会社インフキュリオン

あわせて読みたい

ネットショップ比較

ネットショップ作成サービス・ECショッピングカードASPを徹底比較!料金・費用から商品登録・カート機能、デザイン制作、サポートまで比べます。さらに各サービスごとのミニ解説で概要がすぐに把握できますよ!

もっと詳しく

ネットショップ13社 ショッピングカート料金機能比較
ネットショップ比較:おすすめ作成サービスASP/ECカートシステム 個人法人向

ネットショップを始める時、システムを乗り換える時、「ネットショップどこがいいか分からない!」と悩むほど数多くの作成サービスがあって迷いますね。当比較サイト(ストリームレンタルドットコム ショップ版)で ...

続きを見る

まとめ

決済方法の中心に

QRコード決済は50%以上の利用率となり、決済ツールの一つとして今後も成長することが予想されます。ネットショップにおいてもQRコード決済導入も盛んにおこなわれており、決済手段にQRコードを導入することはネットショップの成長にとっても欠かせないものとなるのでしょう。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅株式会社ストレン 代表取締役社長
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)