古今東西、永遠に語り継がれる名作や心に残る感動作品に出会えた喜びは何にも代えがたいものです。今回は、映像作品のうち映画で「見逃している」「見たつもりになっている」「いつか見たいと思っていた」という人間に焦点を当てた作品を集めてみました。
時間がある夜や家にいる昼間、休日に是非ご覧ください。きっとなにか忘れたものを思い起こさせてくれる、そして得るものがあるはずです。
映画「素晴らしき哉、人生!」とは?
■ ストーリーと概要
住民のために低廉な価格で住宅を提供していた会社の社長ジョージ・ベイリー(ジェームズ・ステュアート)は、悪徳の同業者の罠にはまり多額の借金を負ってしまう。自殺して保険金で借金を返すため、クリスマスイブの夜、川に飛び込もうとする。
そこへ「自分は天使だ」と言い張る老人が現れ、彼自分の存在しない世界をジョージに見せた。母や妻でさえ自分を知らない現実を目の当たりにしたジョージは、今までいた自分の世界がどんなに素晴らしかったのかを痛感する・・・。
1946年に公開されたアメリカ映画。監督 フランク・キャプラ 出演 ジェームズ・ステュアート ドナ・リード ライオネル・バリモア。アメリカ映画協会が選定する「感動の映画ベスト100」で見事1位に輝く。(画像引用:Wikipedia)
ココがポイント
映画界の巨人 スティーヴン・スピルバーグが大好きな映画の一本として必ず上げるのがこの作品。公開当初はさほどヒットしませんでしたが、テレビでの放映が重なるごとに人気が高まり、ここまでの名作となる長い道のりを辿りました。
ヒューマニズムのバイブルともいうべき「素晴らしき哉、人生!」では、人生最大の危機を救ってくれるものは、妻や家族を始め身近な人、友、顧客、そして彼ら彼女たちを動かしたのは普段の自らの信念に基づく行いだということを改めて気づかせてくれます。
「素晴らしき哉、人生!」は、必見の作品です。
映画「アラバマ物語」とは?
■ ストーリーと概要
1930年代のアラバマで、婦女暴行の容疑で告発された黒人青年トム・ロビンソン(ブロック・ピーターズ)の弁護をするため、白人弁護士アティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)が依頼を受けた。
人種差別が蔓延するアラバマでは、黒人を弁護するアティカスに対しても反発が強く、心無い中傷や批判を受けていた。裁判当日、陪審が全員白人という圧倒的不利な立場で絶望の淵に立たされるが、正義を信じていたアティカスは弁護を行った・・・。
(画像引用:Wikipedia)
ハーパー・リーの同名小説を原作とした1962年公開のアメリカ映画。監督 ロバート・マリガン 出演 グレゴリー・ペック メアリー・バダム フィリップ・アルフォード。アカデミー賞主演男優賞など3部門を受賞したほか、ゴールデングローブ賞、カンヌ国際映画祭でも受賞。アメリカ映画協会が選出するもっとも偉大な法廷ドラマ第1位。
ココがおすすめ
偏見が主流の時代に、たとえ一人になっても正義のために戦う弁護士の姿は2000年代に入っても全く色褪せず、むしろ輝きを持って見えてしまう傑作映画です。
周りの声に流されることなく、自分なりの基軸と価値観をしっかり持って生きていくことの大切さも伝える英語タイトル(To Kill a Mockingbird)も出色。国民の分断やモラルの欠如が露見してきた21世紀に見ておきたい映画が「アラバマ物語」です。
映画「インビクタス/負けざる者たち」とは?
■ ストーリーと概要
白人と黒人を分離するアパルトヘイト政策のもと、モーガン・フリーマン演じるネルソン・マンデラは27年に渡り収監されるが、釈放後は南アフリカ初の黒人大統領となった。
真の意味で国の統一を願うマンデラは、これまで黒人を迫害していた政府の役人をクビにすることなく、さらに大統領を護衛するボディガードも、白人を解雇せず黒人との混成チームとした。
しかし国民の中にはマンデラの政策を快く思わないものも多く、統一を象徴する何かが必要だった。
そこでマンデラは、ラグビーをその象徴とすべく南アフリカ ラグビーチームのキャプテン、マット・デイモン演じるフランソア・ピナールにラグビーワールドカップでの優勝を指示する。マスコミなどの下馬評を覆し、1995年ラグビーワールドカップで快進撃を続け、ついにニュージーランド代表のオールブラックスと決勝戦で激突する。
監督は名匠 クリント・イーストウッド。主演モーガン・フリーマン、マット・デイモンという豪華キャスト。2009年アメリカ映画。
ココがポイント
アパルトヘイト政策で完全に分断された国民を一つにするために、マンデラはラグビーチームに白羽の矢を立てましたが、ラグビーはアパルトヘイトを象徴する国民に過去を思い起こさせる負の遺産でした。
マンデラは27年間半畳ほどの牢屋に投獄され、アパルトヘイトの犠牲者でもあったが、なぜアパルトヘイトの象徴でもあるラグビーなのか、同じチーム名を使い続けたのか?
映画「インビクタス/負けざる者たち」は日々、何かに流されそうになる人たちにもきっと響く名作です。
映画「ショーシャンクの空に」とは?
■ ストーリーと概要
若くて有能な銀行家、アンディ(ティム・ロビンス)は妻とその相手である愛人を殺害した容疑で逮捕された。無実の彼は冤罪を訴えるもその声は届かず、終身刑でショーシャンク刑務所へ服役することとなった。
調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)とアンディは親交を深め、ロックハンマーを手に入れた。刑務所長の不正や服役囚同士の争いなどトラブルと対峙ながら、アンディはいつの日か自由になるという希望を持ちながら生き続ける。
ある日、コソ泥のトミーが入所し、彼の話からアンディは妻殺しの真相を知ることとなり再審請求を試みるが、不正経理を知るアンディが社会に出ることを良しとしない刑務所長に握りつぶされてしまった。
1994年に公開されたアメリカの映画。原作 スティーヴン・キング 出演 ティム・ロビンス モーガン・フリーマン。アカデミー賞では7部門でノミネート。
ココがポイント
スティーヴン・キング作品は、ホラー・ミステリー系作品が多いのですが、当作品は生きる希望を伝える「刑務所のリタ・ヘイワース」を原作としたヒューマン・ドラマ。
公開当時の興行収入は低く営業としてはいまひとつだったのですが、内容の素晴らしさから、今では世界の映画ランキングには必ずと言ってよいほど入る名作となっています。
家族を持ったあと、あるいはビジネスである程度のポジションにつく、経験を積んだ後に、もう一度見ると改めて理解できるところも多くあります。「友とは?人生とは?真実とは?」をゆっくり考えたいときに見たい映画です。
映画「天国から来たチャンピオン」とは?
■ ストーリーと概要
アメリカンフットボールのプレイヤー ジョー・ペンドルトン(ウォーレン・ベイティ)は、夢のスーパーボウルの出場直前に不慮の交通事故で死んでしまう。天国で天使に抗議したところ、ミスにより50年も早く天に召されたことが判明。
ジョーは地上に戻れることになったが、自分の身体は火葬されすでに消失していた。他人の体で地上に戻ったジョーは、スーパーボウル出場を目指すものの数々の困難が立ちふさがる・・・。
ハリー・シーガルの演劇「Heaven Can Wait」を原作としたリメイク映画で、1978年公開のアメリカ映画。監督 ウォーレン・ベイティ バック・ヘンリー 出演 ウォーレン・ベイティ ジュリー・クリスティ ジェームズ・メイソン ジャック・ウォーデン。
ゴールデングローブ賞作品賞など3部部門、アカデミー賞9部門ノミネートされ美術賞を受賞。
ココがおすすめ
他人の体を借りて自分の夢を果たそうとするものの、社会の現実や人の在り方・本質を問う深い作品で映画史の残る傑作のひとつです。
人は何をもってこの世に存在したといえるのか?そして初対面の人に恋してしまうのはなぜ?といった人生の疑問の答えもわかります。笑えて、泣けて、心に染みる「天国から来たチャンピオン」は一度は観ておきたい映画です。
映画「海外特派員」とは?
■ ストーリーと概要
第2次世界大戦前夜のヨーロッパに、ニューヨークのモーニング・グローブ紙記者 ジョン・ジョーンズ(ジョエル・マクリー)が派遣された。特ダネを取材すべく、オランダの政治家ヴァン・メアに接触を図り、平和運動家のフィッシャーが開いたパーティーにともに参加する。そこでジョンは、フィッシャーの娘 キャロルと知り合い恋に落ちる。
ある日、オランダのアムステルダムにいたジョンの目の前で、ヴァン・メアが暗殺された。ジョンは犯人を追跡し、水車の中に本物のヴァン・メアが捕らわれていることを知り、背後に大きな陰謀があることに気づく・・・。
1940年公開のアメリカ映画。監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演 ジョエル・マクリー ラレイン・デイ ハーバート・マーシャル。日本での公開は1976年。
ココがポイント
ロンドンに戻ったジョンが爆弾が落ちるさなかでも、アメリカに向けて発する言葉「アメリカが最後の砦・・」、民主主義の防波堤であることは現代の人々こそ再認識すべきこと、「海外特派員」は永遠の傑作です。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」とは?
■ ストーリーと概要
映画の世界で監督として成功したサルヴァトーレ(サルヴァトーレ・カシオ)は、30年ぶりに故郷シチリア島に戻った。子供のころ、お世話になったアルフレードの葬儀に参列するためだが、彼が働いていた「新パラダイス座」は閉鎖され、解体を待つのみだった。
映画に魅せられたかつてのサルヴァトーレ 少年トトは、村で唯一の娯楽施設の映画館に通い詰めたものの、映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)はトトに厳しく当たったが、やがて映画好き同士心を通わせ始める。
とある日、映画館が火事で全焼する。トトに救出されたアルフレードは命は助かったものの、視力を失いトトが映写技師として映画館で働くことに・・・。
1988年公開のイタリア映画。監督 脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ 出演 フィリップ・ノワレ ジャック・ペラン サルヴァトーレ・カシオ。音楽 エンニオ・モリコーネ。カンヌ国際映画祭審査員特別賞、およびアカデミー外国語映画賞を受賞した。
ココがポイント
あの音楽を聴いただけでウルウルする方も多いのでは。「ニュー・シネマ・パラダイス」に言葉は不要、観る時代によって、楽しみ方や感じ方が変わる不朽の名作です。
主演のトト役 サルヴァトーレ・カシオはすでに役者を辞めており、テレビの「あの人は今」的な番組で経営者として紹介されていますね。
特典映像を含まない劇場公開版と、エレナとの駆け落ちの謎が明らかになるシーン、特典映像と吹き替えを含んだ完全オリジナル版がありますので、ぜひご覧ください。
映画「ローマの休日」とは?
■ ストーリーと概要
オードリー・ヘプバーン演じるアン王女は、欧州最古の王国で、王位継承権を持つ王女。自由のない束縛された生活にうんざりしていたアン王女は、表敬訪問していたイタリア ローマでこっそりと抜け出すことに成功した。
ベンチで眠っていたアン王女を偶然見つけたアメリカ人新聞記者ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)は、彼女を介抱しつつも彼女が王女であることに気づく。スクープを狙ってカメラマンを伴い、ローマ市内の「真実の口」でデートし、ダンスパーティーに参加する。ところが、アン王女とジョーの距離はだんだんと近づいていき、ほのかな恋心が芽生えてくる・・・。(画像引用:Wikipedia)
1953年制作・公開のアメリカ映画。監督 ウィリアム・ワイラー 出演 グレゴリー・ペック オードリー・ヘプバーン エディ・アルバート。アカデミー賞・ゴールデングローブ賞主演女優賞など世界各国で受賞した。
ココがポイント
恋愛映画、ラブロマンスといえば真っ先に思いつく代名詞的な映画「ローマの休日」です。オードリー・ヘプバーンの愛らしい笑顔と演技は男女ともに魅了し、世界各国で映画賞を受賞しました。
ところが、製作当初は当時、大女優であったエリザベス・テイラーを起用する予定でしたが、監督がウィリアム・ワイラーに代わったことで、急きょ無名に近かったオードリー・ヘプバーンの抜擢しこれが大成功。結果として、彼女の出世作ともなりましたね。
映画「道」とは?
■ ストーリーと概要
乱暴で粗野なザンパノ(アンソニー・クイン)は、国中を旅して暮らす旅芸人。スタッフが亡くなったため、その姉妹のジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)を買い取り、ともに旅をすることに。
女好きで自由奔放なザンパノに苦労しながらも、純粋なジェルソミーナは健気にも付き添い芸の手助けをする。ある日、サーカスの一団として2人は加わることになったが、ザンパノとそりの合わないイル・マットとトラブルを起こし、ザンパノは警察に逮捕される。
サーカス団は、ジェルソミーナに一緒に来ることを勧めるが、ジェルソミーナはザンパノを待つことを選択する・・・。
1954年公開のイタリア映画。監督 脚本 フェデリコ・フェリーニ 出演者 アンソニー・クイン ジュリエッタ・マシーナ 音楽 ニーノ・ロータ。アカデミー外国語映画を受賞し、世界に多大な影響を与えたフェデリコ・フェリーニの代表作。
ココがおすすめ
知恵遅れの女性 ジェルソミーナを演じるジュリエッタ・マシーナの素朴な演技、つぶらな瞳に引き込まれ、彼女が選択した人生が悲しい方向へ進んでいく辛さを身に染みて感じます。
彼女を想起させるニーノ・ロータの音楽についつい涙。最後に見せたザンパノの行動が人間とは何かを物語っています。普遍的な名作、時間を作ってぜひご覧ください。
映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
■ ストーリーと概要
Twitterやfacebookもせず、かつてのヒーロー映画「バードバン」の人気にこだわって時代に取り残されていた俳優 リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、挽回を期して借金を重ねブロードウェイでの芝居に賭ける。
急きょ代役に立てた有名俳優 マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)のキャスティングでリーガンは意気込むが、マイクの才能や災いをもたらす性格に対立が激化する。そうしたなかプレビュー公演を迎えるが・・・。
2014年に公開されたアメリカ映画。監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 主演 マイケル・キートン 出演 ザック・ガリフィアナキス エドワード・ノートン エマ・ストーン エイミー・ライアン ナオミ・ワッツ。アカデミー賞作品賞や監督賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞など各映画祭で受賞した。
ココがポイント
落ちぶれた俳優が、何に惑わされ何に目を眩ませられていたか?
舞台をめぐって俳優同士の激突や、リーガンとその家族の抱える傷、そしてまるで映画の中にいるかのようなワンカット風のカメラワークと、時折現れるSFタッチのバードマン。
見どころ満載で時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
エンディングのあのシーンの意味は?最後まで観客に考えさせる作品で、存分に楽しんでください。
映画「七人の侍」とは?
■ ストーリーと概要
戦国時代、野武士による略奪に困り果てた百姓が、戦うことを決意する。
しかし、戦ってくれる侍を雇いたくても報酬は米しかない。百姓の利吉は方々を探して旅をするが、何のメリットもない話に耳を貸す侍は見当たらず途方に暮れる。
そこへ志村喬演じる浪人 島田勘兵衛が現れ、盗賊たちを退治する。
その強さに利吉は助っ人になってくれることを懇願、やむを得ず島田勘兵衛は受け入れ、三船敏郎演じる菊千代(きくちよ) をはじめ、侍を七人集め村に向かう。
秋の収穫時を見越して武士軍団がついに村を襲撃、七人の侍と村人は一致団結して戦うがその結果は?
1954年公開。東宝製作の日本映画。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。
ココがポイント
言わずと知れた黒澤明監督の傑作。200分以上でモノクロという映画ですが、百姓を助けるために戦うというシンプルなストーリーに、引き込まれること間違いなし。コミカルな菊千代と侍らしい男気溢れる久蔵が特に光っています。
黒澤明監督作品にかかわらず、映画を語るとき原点ともいうべき作品であり、日本の至宝でもありますので、見ていない方は是非時間を作ってでもご覧ください。
映画「ミリオンダラー・ベイビー」とは?
■ ストーリーと概要
母親に愛されず社会の底辺で育ったマギー(ヒラリー・スワンク)は、その唯一の才能であるボクシングでの成功を目指し、名トレーナーとして名高いフランキー(クリント・イーストウッド)の弟子入りを志願する。しかし、女性のボクサーを認めないフランキーは断り続けるがマギーの才能と粘りに根負けし、ついに入門を認める。
フランキーは、勝ち続けるマギーと、反則でしばしば問題を起こすビリーとの対戦を組むが試合終了後に悲劇が・・・。
2004年に製作されたアメリカ映画。監督 クリント・イーストウッド 出演 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン。アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞ほか、ゴールデングローブ賞も受賞。
ココがおすすめ
一見、ボクシングで成功をつかむアメリカンドリームを体現した映画か、と思わせながら後半部分で大きく予想を裏切り、ショッキングな最期を迎えるストーリーは賛否両論ありましたね。
単なるサクセスストリーではなく、死生観、宗教観にまで踏み込んだ内容は、さすがクリント・イーストウッドで、人とは?生きるとは?など深く考えたいときなどに是非、ご覧ください。
映画「ゼロ・グラビティ」とは?
■ ストーリーと概要
地球から60万メートル離れたスペースシャトルで、ミッションを遂行していた宇宙飛行士のストーン(サンドラ・ブロック)。突如事故が起き、コワルスキー(ジョージ・クルーニー)とともに、宇宙に放り出された。
2人をつなぎとめているのは1本のロープのみ。シャトルに生存者はおらず2人は果たして地球に戻ることができるのか?
2013年に公開されたアメリカ・イギリス映画。監督 アルフォンソ・キュアロン 出演 サンドラ・ブロック ジョージ・クルーニー。ヴェネチア国際映画祭でオープニング上映されたほか、アカデミー賞では監督賞など多くの部門で受賞した。
ココがポイント
宇宙を舞台にしたSFにしては、登場人物は少なく人間の内面や、生きるという強い思いが伝わってくるヒューマン・スペースドラマです。
自分がもし、このような状態で宇宙に放り出されたら?と思うとパニックになってしまいそうですが、ストーンの強さ、そして生きるという執念になにか気付きをもらえる地味ながらもインパクトのある作品です。
映画「アーティスト」とは?
■ ストーリーと概要
1927年はサイレント映画の全盛期、大スターのジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は新人女優ペピー(ベレニス・ベジョ)と出合い、自身の映画にエキストラとして出演させる。
トーキー映画の登場でエンターテインメントの世界は激変、ペピーはジョージからもらったアドバイス「個性を大切に」を守り、大スターへの階段を駆け上がる一方で、ジョージはかつての栄光に固執し徐々に落ちぶれていく。
2011年公開のアメリカ・フランス・ベルギー合作映画。監督 ミシェル・アザナヴィシウス 出演 ジャン・デュジャルダン ベレニス・ベジョ。サイレント映画ながらアカデミー賞、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞主要部門を軒並み受賞した。
ココがポイント
かつての恩を忘れず、ジョージに再び表舞台に立つチャンスを与えたペピー、モノクロとサイレントだからこそ伝わる思いやりと愛情が心を打つ作品です。
「やっぱり人間っていいね」としみじみ思わせてくれる映画ですので、人間関係に疲れた時や、目的を見失った時など見ていただきたい名作です。
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まとめ
人生を豊かに過ごすために
今回ご紹介した映画は勝るとも劣らない名作ぞろい。このほかにたくさんの映画があり、いくら時間があってもすべて見ることができないのが残念なくらいです。
ここ最近は戦争や政治、災害と殺伐としたニュースが多く、心が痛んでいる、あるいは疲れている方も多いと思います。国内外の名作には「教え」もあれば、新たな「気づき」、そして一時でも心を安らかにしてくれる「癒し」を与えてくれます。少しでも時間を作って、時には笑い、泣きながら是非これらの作品で楽しんでください。
記事作成者プロフィール
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2級知的財産管理技能士
情報セキュリティマネジメント
ネットショップ実務士レベル2
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトでは中立の視点から生活に役立つ情報、ツール・グッズ等ハードウェア、娯楽・エンタメに関する情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)