【コラム】イチローさん、エルドレッドさん引退で気づかされる“大切なもの”とは?

2019年9月15日、アメリカでは日本人のイチローさん、そして日本ではアメリカ人のエルドレッドさんの引退セレモニーが行われました。イチローさんはシアトル・マリナーズ、エルドレッドさんは広島カープと、チームと国は違えどファンに愛され惜しまれ引退した名プレイヤーです。

【コラム】イチローさん、エルドレッドさん引退で気づかされる“大切なもの”とは?

目次

イチローさんは英語でスピーチを

MLBのシーズン最多安打やWBCの決勝打など、イチロー選手に元気づけられた野球ファンは多いはず。そして、野球の技術や記録はもちろん、ここ一番で活躍する“もっている”プレイヤーだったイチロー選手は、人を引き付ける魅力を持っており、英語で行われた引退スピーチにもその一端が垣間見えます。

イチロー氏引退セレモニー、5分間英語スピーチ全文

今年3月で現役を引退したマリナーズのイチロー氏(45=会長付特別補佐兼インストラクター)の引退セレモニーが、ホワイトソックス戦の試合前に行われた。「ディー(ゴードン)雄星(菊池)今夜は泣くなよ」と笑わせて始まった英語のスピーチは、約5分間に及んだ。

<スピーチ全文>

Thank you.I am so nervous.Okay,let’s do it.Dee[Gordon],Yusei[Kikuchi],no crying tonight.No crying

日刊スポーツ

応援してくれたファンや各チームへの感謝に加えて、チームメートへ「プロフェッショナルとは何か?」という至言を語るその姿勢に米メディアは「イチローこそ真のプロ」と絶賛しました。その言葉のベースには愛情があるので、選手のみならず国内外のファンやメディアに響き、さらなる感動を与えたのでしょう。

イチローの引退スピーチは感動を与えた

エルドレッドさんは長く愛を語る

偶然、同じ日に行われた広島カープのエルドレッドさんの引退セレモニー、約2カ月ぶりにバットを振るエルドレッドさんと、見守る広島カープのスタッフとの間にはすでに暖かい空気が流れていました。

9月15日の試合後に行われた引退セレモニーでのスピーチは通訳を交えて、これまでの感謝、特に通訳、両親・妻・子供たち、そしてファン・同僚、最後に普段は日の当らないところで地道に活動する裏方さんにまで感謝の言葉を述べ、球場内外を感動の渦に巻き込みました。

エルドレッド氏「世界一のファンの皆さん、サポートありがとう」【引退スピーチ全文】

私のために引退セレモニーが開催されると聞いて、西村さんのヘルプがないと実現しないと思っていた。西村さんと松長さんは私が日本に降り立った日からずっと一緒でした。初来日した時は言葉も分からず、何をどうしたらいいか分かりませんでした。この2人は私の通訳でもありコーチでもあり、あらゆる役割を果たしてくれました。私は2人を素晴らしい友人と呼べることがうれしい。ありがとう。

デイリースポーツ

エルドレッド選手は、広島カープに在籍した外国人プレーヤーとしては最長の7年間プレーし、本塁打王を獲得するとともに、セ・リーグの3連覇に大きく貢献しました。とくに印象に残っているのは、甲子園球場で2017年の優勝を決めた時、足を骨折して歩けなかった鈴木誠也選手を背負って球場に登場したエルドレッド選手の姿を今でも忘れることはできません。

技術よりも大切なもの

プロ野球では確かに技術や記録、タイトルは大切です。ただそれだけでは、人を感動させ、記憶に残る名プレーヤーにはなりません。

普段から如何に考え、どう行動するか、そしてその人の内面・人間性・・・・2軍落ちやトラブル発生時など逆境におかれるほどその人の本性は出てきますので、周囲の人は必ず見ています。

とくに、イチロー選手やエルドレッド選手は慣れない異国に来て、言葉もままならずアピールするには限界があったはず、それでもここまで周囲の人々を感動させるのは、両名の普段の活動と内面・人格が、言葉を使わなくても確実に伝わっていたからでしょう。

自分や自社に置き換えてみると

イチローさんやエルドレッドさんのような飛びぬけた技術がないにしても、一生懸命考え行動すること、そして日常を真摯に生きることはできるはずです。

例えばホームページの記事制作で言うと、日々の記事を外注で頼むのも省力化でいいのですが、今一度基本に立ち返って、自分・自社の言葉で綴ってみてはいかがでしょう。言葉を書き続けることで、自分の考え・意見も深くなり、調べることで知見も広まり、文章力も高められプラスの面が多いことに気づかされます。さらに、何のために書くかを深く考え、サイトをご覧になっている方に役立つ情報・貢献するサイト作りをすることの大切さが自然と身に付いてきます。

その結果、自社サイトや商品・サービスにその生きざまがにじみ出て、感じ取ってくれる方が増えるにつれて、サイトを通して購入や来店など行動を起こしていただく、商品を購入していただくことにつながっていると思います。

重要なことは自分の足元・内面にある、2人の引退は大切なことを教えてくれます。

まとめ

今後は、イチローさんはマリナーズの若手の指導者として、そしてエルドレッドさんは広島カープの駐米スカウトとして第二の人生を歩まれます。素晴らしいプレーヤーを発掘し、育て、また再びファンを熱くしてくれることを信じています。

野球やスポーツは、人を元気にし、気づきを与えてくれる大切なもの。行き詰った時などは純粋に楽しみ、迷った時は教訓をもらい、つらく悲しいときは笑顔になりながらスポーツとともに前向きに進んでいきたいと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次