ネットショップに高速化の波が!STORES.jpが表示速度を大幅改善へ

レンタルサーバーネットショップ作成サービスSTORES.jpとは?

月額無料のネットショップ作成サービス「STORES」が、よりよいネットショップ環境を提供するために、表示速度の改善を実施したことを発表しました。

STORES.jpの調査によれば87%がスマートフォンからのアクセス(2019年7月〜9月の3ヶ月間、Google Analytics参照による算出)であり、スマホ向けのネットショップの売り上げ改善につなげる目的で今回の改善を実施しました。今回は、この表示速度改善などについて解説します。

表示スピードアップは、ユーザビリティ向上の決め手

レンタルサーバー ネットショップ作成サービス STORES.jp 表示スピードアップは、ユーザビリティ向上の決め手

ホームページを持つことはいまや当たり前、1社で複数サイトを所有することも珍しくなく、ユーザーにサイトへアクセスしてもらう難易度も大きく上がりました。

そこで検索エンジンで上位表示をし、より多くの集客を図る手段として大きく2つの手法があり、一つの方法は記事・情報を充実させてSEO対策を施す「コンテンツマーケティング」と、もう一つの方法として、サイトの表示速度を上げてユーザーに快適にサイトを見ていただきながら、検索順位上位表示を目指す「表示改善」がトレンドになっています。

今回、STORES.jpは「表示改善」について対策を施しましたので、もう少し詳しく見てみます。

表示改善の主な手法

サイトの表示スピードを上げる方法として、主に下記の手法があります。

  1. 画像のサイズを可変する
  2. 画像の読み込み順を工夫する
  3. 画像フォーマットを軽量のものに変更する
  4. サーバー・システムを強化・変更する

1:画像のサイズを可変する

レンタルサーバー ネットショップ作成サービス STORES.jpで画像サイズ最適化で表示速度アップSTORES.jpが今回対応した1つ目は、ユーザーが閲覧する端末・配置によって、画像サイズを最適化することで、画像データを縮小し読み込み速度を上げることです。

ホームページの中で、データの大部分を占めるのが写真やイラストなどの画像です。この画像を軽量化すれば、読み込み速度が大幅に向上し、表示速度を上げることができます。

今回の対策では、スマホやタブレットなどの端末や、利用するテンプレートによって適切な画像サイズに自動的に変更することで、最大約55%も画像データを削減することが可能になりました。

2:画像の読み込み順を工夫する

STORES.jpが今回対応した2つ目は、画像データの読み込みの順番を工夫することです。

レンタルサーバー ネットショップ作成サービス STORES.jpで読み込み速度遅延で表示時間短縮通常、ホームページはすべてのテキスト・画像データを読み込んだ後、ページ全体を表示しますので、すべてのデータを読み込む時間がかかればかかるほどページ全体の表示が遅くなるというマイナス面がありました。

そこで、今回の対応ではスクロールに合わせて画像を読み込むLazy Load対応(画像の遅延読み込み)にすることで、すべての読み込みを待たずに表示することが可能になりました。これにより表示する時間を短縮でき、より快適にネットショッピングを楽しめるようになります。

3:画像フォーマットを軽量のものに変更する

将来的な対応として、画像フォーマットを従来のJPGやPNG、GIFからWebP(ウェッピー)に切り替えることも併せて発表されました。

WebP(ウェッピー)とは

WebPは、2010年からグーグルが開発する画像フォーマットの1種で、ファイルの拡張子は「.webp」です。
JPGと比べて25~34%、PNGと比べて28%程度ファイルサイズが小さくなる上に、画質はほぼ変わららないため、将来的にはJPG、PNGに代わり広く利用されることが予想されます。

しかし、現在では一部ブラウザが対応していないなども課題もありますので、代替表示画像などを準備して利用されているのが実情です。

WebPのブラウザ対応状況

出所:Can I use

ブラウザの対応状況が分かる便利サイト「Can I use」の日本語訳を引用していますが、2019年10月24日現在で79.29%がWebPに対応済み(緑表示)。しかし、IEやサファリでは非対応(赤表示)が確認できます。

4:サーバー・システムを強化・変更する

サーバー今回、STORES.jpでは対応していませんが、サーバー自体を高速化する、ネットワークを強化する方法もあります。
システム全体を再構築しなければなりませんのでコストや時間は大幅にかかりますが、サイト高速化には欠かせない改善方法です。

海外のネットショップ作成サービス「Shopify」が、対応していますので、国内サービスも間もなく対応してくるのではとみております。

あわせて読みたい

ネットショップ比較

ネットショップ作成サービス・ECショッピングカードASPを徹底比較!料金・費用から商品登録・カート機能、デザイン制作、サポートまで比べます。さらに各サービスごとのミニ解説で概要がすぐに把握できますよ!

もっと詳しく

ネットショップ13社 ショッピングカート料金機能比較
ネットショップ比較:おすすめ作成サービスASP/ECカートシステム 個人法人向

ネットショップを始める時、システムを乗り換える時、「ネットショップどこがいいか分からない!」と悩むほど数多くの作成サービスがあって迷いますね。当比較サイト(ストリームレンタルドットコム ショップ版)で ...

続きを見る

まとめ

高速表示はユーザーに役立つ

無料のネットショップ作成サービスで成長中の「STORES」。
高速表示の波はこれからますます大きくなり、5Gの到来で表示の早さはネットショップでも大きなメリットになります。

ネットショップを成功させるには、高速表示対応しているサービスを活用することが重要です。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅株式会社ストレン 代表取締役社長
ネットショップ実務士レベル2
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)