インターネット視聴者数や行動などを調査・分析するニールセンが、ネットショッピングをどの端末で利用しているかに関して興味深い調査結果を2019年10月29日に発表しました。
ここ数年、スマートフォンによるネットショッピングユーザーが増加していますが、この調査結果ではさらに拍車がかかっていることがうかがえます。
(調査概要:期間 2019年9月6日~9月9日に実施。対象 国内在住の15歳(高校生)以上の男女で、スマートフォン・パソコン・タブレットの端末を利用し月1回以上インターネットにアクセスする合計2,984人)
1:年代別でどのデバイスが利用されているか?
まずはインターネットアクセスについて、どの年代でどの端末を利用しているかを見てみましょう。
すべての年代でスマートフォンが首位になっており、しかも10代から50代まで80%以上の利用率になっています。さらに注目ポイントは、昨年までは利用率トップがパソコンだった「60代以上」もスマートフォンが利用率トップとなりすべての世代でスマートフォンが利用率NO,1になったことです。
2:端末の利用目的は?
それでは次に、なぜその端末・デバイスを利用するのかを見てみます。
パソコンでは、「商品やサービスを購入するため」「買い物に関する情報を得るため」いずれも2017年から減少していますが、スマートフォンはいずれの目的でも増加しています。
特に、直接的な目的の「商品やサービスを購入するため」で、2019年にはスマートフォンがパソコンを逆転したことには注目です。
3:30代以下はどのカテゴリーの購入経験がある?
次に30代以下に絞った調査を確認しましょう。
実際にオンラインで購入したカテゴリーでは、「ファッション」「化粧品」「電化製品」が多く、逆に「生鮮食品」は11%とネットで購入しづらいカテゴリーであることがわかります。
そして実店舗で購入する前にオンラインで購入するか検討したカテゴリーでも「ファッション」「化粧品」「電化製品」が強く、実店舗運営者視点で見ればオンラインに顧客が流れやすいカテゴリーともいえます。
4:30代以下がどの情報を信頼しているか?
最後に、30代以下の若いユーザーは、どのような情報を基に行動しているかを見ます。
分野を問わず信頼度が高い情報源1位は「知人からの勧め」、2位は「オンラインに投稿された消費者の意見」、3位は「ブランドのwebサイト」となり、「オンラインに投稿された消費者の意見」は2017年と比べて12ポイントアップと伸び率が最高を記録しました。
またPAIDの既存メディア(テレビ広告・雑誌広告など)への信頼度はほぼ横ばいでしたが、PAID-DIGITALのインターネット広告(検索エンジンの結果に表示される広告・オンライン動画広告など)は総じてポイントを上げており、ネット広告の信頼度が上がっていることがわかります。
出典
ニールセン 消費者のマルチスクリーンの利用状況
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まとめ
スマホファーストでサイト運用を
どの端末で、どのくらいのペースでネットショップユーザーが増減しているかを知ることは、サイトを作成・運用するうえでとても大切なデータです。
ターゲットユーザーに向けたサイトになっているか、そして5Gなど高速インターネット時代に対応する表示速度になっているか、自社サービスやユーザーに適したレンタルサーバー・ネットショップ作成サービスを利用しているかなど、今一度見直すきっかけになりますので、サイト改善・ネットショップのユーザビリティ向上にお役立てください。
記事作成者プロフィール
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ネットショップ実務士レベル2
情報セキュリティマネジメント
2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトはネットショップ作成サービス/ECカートを中立の視点から比較評価し、始める・切り替える方の立場に立った情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)