YouTube上で動画を編集する ~無料のYouTube Studioを使ってみた~

2020年6月15日

YouTube上で動画を編集する ~無料のYouTube Studioを使ってみた~

動画はそのまま配信してもいいのですが、最低限の編集で体裁を整え視聴者の方が少しでも見やすく、分かりやすくする努力も欠かせません。今回は、YouTubeの管理画面上で、無料で使えるYouTube Studioというアプリケーションで簡易な編集ができますので解説します。

YouTube Studioとは?

従来は、クリエイターツールで動画編集が行えたのですが、時代の移り変わりとともに技術が刷新され、編集ツールも更新の必要性が高まりました。
そこで、クリエイターツールに替わり、編集のほか、動画の管理・アナリティクスなどの分析を加え統合的なアプリケーションとしてリリースされたのが「YouTube Studio」です。

YouTube Studioの動画エディタ

もちろん無料ですし、クラウド上で簡易な動画編集でしたらできますので手っ取り早く導入するこにはお勧めです。それでは早速始めてみましょう。

動画を編集する ~長さをカットする~

YouTubeチャンネルの管理画面にログインし、「動画」でアップロード済みの動画を確認します。なお、アップロードしたい動画があれば「作成」からアップロードします。

今回は、すでにアップロード済みのスマートフォンで撮影した縦長の動画を使います。赤で囲まれた編集したい動画をクリックします。

YouTubeチャンネルの動画管理

動画管理画面でタイトルや説明、サムネイルなどを設定・変更できます。次に「エディタ」をクリックします。

編集したい動画の各種設定画面

動画エディタ画面で、動画の長さを短くする「カット」を行います。「カット」をクリックします。

動画編集でカット作業を行う

動画のタイムラインが青い枠で囲われたのが確認できます。

動画をカットする青い枠が表示される

青い線をドラッグ&ドロップで前後に移動させることで、開始時間を後へ終了時間を前へ変更すること、つまりカットすることができます。
この例では、終了時間を前へ移動し変更します。設定ができましたら「プレビュー」をクリックします。

青い線を前に移動させる

動画の▶をクリックして再生し、動画がカットされているか確認します。画面のタイムラインでグレーに当たる部分は再生されません。
問題なければ「保存」をクリックします。

プレビューで再生確認

保存時には時間がかかりますので注意しましょう。了解でしたら「保存」をクリックします。

保存時の注意事項表示

カット作業前と比べると、尺が短くなり約25秒となっています。

動画がカットされ短くなっている

カットしたい位置に、青い線を移動し保存するだけの簡単な作業です。なお、プレビューをしないと保存できないことに注意しましょう。

動画を編集する ~分割する~

次に、複数個所を分割する作業を行います。動画エディタ画面で「カット」をクリックします。

動画を複数に分割する

動画を分割したい位置に「グレーの縦線」をドラッグ&ドロップで移動させます。
次に、「分割」をクリックします。

分割する場所を指定し分割をクリック

「グレーの縦線」が「青い縦線」に変わり、指定した位置で分割されます。

分割箇所が青い線で表示

それでは分割位置にある「青い縦線」をドラッグ&ドロップで、前方に移動させます。タイムラインにグレーで表示されている部分が再生されませんので、1か所分割されたということになります。

分割位置を移動させる

もう一か所分割する場合は、分割したい位置に「グレーの縦線」を移動させます。

もう一か所分割する位置を決める

分割位置が決まりましたら、「分割」をクリックします。

再度、分割をクリック

分割したい位置で、グレーの縦線が青い縦線に変わりました。

分割位置が青く表示される

青い縦線をドラッグ&ドロップで右側へ移動します。グレーで表示されている部分が再生されなくなります。あとはこの繰り返しで、分割箇所数によって分割作業を行ってください。

プレビュー」をクリックし、再生を確認しましょう。

位置を変更し、プレビューを実施

動画を再生し、問題なければ「保存」しましょう。

再生し確認後保存

動画がさらに短くなり約19秒になっていることが確認できます。これで分割作業は終了です。

動画の分割完了

分割した動画の入れ替えなどはできませんが、分割はお手軽にできますのでYouTube Studioは実用的ではあります。

音楽を加える

YouTube Studioでは、無料で利用できる音楽をBGMとして動画に重ねて利用することができます。
動画エディタ画面で、音符→+音声をクリックします。

音楽を重ねる



多くの音楽が表示されますので、タイトル左横のボタンをクリックして聞くことができます。動画に適した音楽がありましたら、右側の「動画に追加」をクリックします。

音楽を選び追加する

プレビュー画面で、動画に音楽が挿入されました。

動画に音楽を挿入

音楽の開始位置や終了位置は、ドラッグ&ドロップで変更できます。この例では、開始位置をやや遅らせています。問題なければ「変更を保存」をクリックします。

音楽の開始・終了位置を調整

動画修正には時間がかかりますので、問題なければ「保存」をクリックして待ちましょう。処理終了後に、再生確認して動画に音楽が挿入されていることをチェックし作業終了です。

時間がかかる旨の告知

BGMが数多くあるのは魅力ですが、音量調整やフェードイン・フェードアウトなど細かい設定は今のところできませんので、簡易版として活用しましょう。

字幕を追加する

動画に字幕を付けることで、動画をより分かりやすく理解していただけると同時に、企業などは音を切っても無音で動画の内容が分かり、プロモーションにも役立ちます。
それでは、字幕を付ける設定を行いましょう。

YouTubeチャンネルの管理画面で、「字幕」をクリックし字幕を付けたい動画を選択します。

字幕画面

言語設定を行いますので、タブをクリックして言語を表示します。

字幕の言語の設定

動画の字幕で「日本語」を選択します。

日本語を選択

選択した言語で問題なければ「確認」をクリックします。

確認をクリック

設定が完了しましたので、次に「追加」をクリックし具体的な設定に進みます。

日本語設定完了

今回は、マニュアル作業で字幕を作成する「新しい字幕を作成する」をクリックします。

新しい字幕を作成するを選択

動画上に表示したい字幕の文章を入力し、+をクリックして動画に反映させます。

字幕に表示する文章を入力する

字幕がタイムラインにも表示されます。字幕の表示時間を伸ばしたいときは、字幕の右端・赤線をドラッグ&ドロップし、右に伸ばします。

字幕の適用

2つ目の字幕を入力して、+をクリックし動画に反映させます。問題なければ「変更を保存」をクリックします。

2つ目の字幕を挿入

これで設定が完了しました。管理画面に戻り、動画を再生して確認します。

字幕に反映

確認前に、動画プレイヤー側で字幕が表示されるように設定します。

字幕表示設定

再生し、字幕も表示されることを確認し作業終了です。

動画に字幕が表示される

字幕表示が視聴者の動画プレイヤーに依存する点はありますが、テキスト入力で手軽にできる点はメリットです。

まとめ

動画のカットや分割、音楽の挿入・字幕の追加など比較的簡単にできるYouTube Studioで、より動画配信を行いやすい環境となっています。
さらに、チャンネル登録表示など「要素の追加」や、人物のプライバシーを守る「ぼかし」を追加することも出来ます。
基本的な編集をYouTube Studioでマスターして、物足りなくなったら市販の映像編集ソフトでより効果的な動画編集・配信を行ってください。

記事作成者プロフィール

佃 直毅
佃 直毅株式会社ストレン 代表取締役社長
株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修

当サイトでは中立の視点から生活に役立つ情報、ツール・グッズ等ハードウェア、娯楽・エンタメに関する情報をお届けします。

【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業へユーザー移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。

【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)