誰でもインターネットで情報を発信できる時代、特にオンライン動画はビジネスとして始める方も増え、成功を収める個人も大勢いらっしゃいます。代表的な例としてはYouTuberがありますが、それ以外にもインターネットでレッスンを行ったり受けられるオンラインレッスンも盛況です。
このページでは、インターネットビジネスを始める時に考えたいビジネスモデル毎の難易度やハードルの高さ、そしてポイントを1ページにまとめました。
- インターネット動画配信ビジネスの難易度から考える
- ネットショップビジネスとのリスクの比較から考える
レッスン系オンラインビジネスが最も難易度が低い?
インターネットの動画配信で収益を得るビジネスには大別して下記の3パターンがあります。
実際に、動画を配信して収入を得るのはどれくらい大変な事なのでしょうか?ケース別にみてみましょう。
- 映画・ドラマのように「動画」=「商品」として収入を得る
- YouTuberのように「動画」+「広告」や「投げ銭」で収入を得る
- レッスンなどスキル・技術・ノウハウを動画にして「ツール・手段」として収入を得る
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1動画を商品として売る
最も難易度が高く、類まれな才能がないと収入には手が届かないのが「動画を商品として売る」ことです。
映画やドラマ、アニメなどのエンターテインメント作品やメジャーなスポーツコンテンツなどがこれに当たりますが、一般的にはこの分野にチャレンジして収入を得続けるのはほぼ不可能でしょう。
例えば、日本映画として初めてアカデミー賞作品賞などにノミネートされ、広島や瀬戸内海で約3分の2のロケを行った映画「ドライブ・マイ・カー」は、作品=映像のみでお客さんを集め収益を上げることができる強力な商品ではありますが、だれでもこのような作品が作れるわけではありません。
才能があるか挑戦してみたいという方以外は、鑑賞することに徹したほうが得策でしょう。
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2「動画」+「広告」や「投げ銭」で収入を得る
次はやや間口が広がって、インターネット動画で収益が上がる可能性があるのは動画に広告をつけて見ていただくことで収益を得るYouTuberタイプのビジネスモデルです。
投げ銭で収益を得る、個別にスポンサーから声がかかって広告費をいただくなどのケースもありますが、このモデルのポイントは動画の中でプレゼンをする方の魅力やエンターテインメント性で人を惹きつけることが求められることです。
知名度があればなおいいのですが、一方でテレビで活躍した芸能人がかならずしもネット動画で成功するとも限らず、ネット動画特有の見せ方・魅力の出し方・企画力・制作力も問われますので「動画を商品として売る」ほどではないにしても、このビジネスモデルも比較的難易度が高い部類に入ります。
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3スキル・技術・ノウハウを動画にして「ツール・手段」として収入を得る
インターネット動画で、収益を得られる可能性が最も高いのはこのビジネスモデルです。
配信する方の持つ特有のスキルやノウハウを動画・映像にしますので、ニーズさえあれば知名度や映像制作能力に関わらず、またインターネット動画ですので地方などの遠隔地という場所のハンディにもかかわらず、ビジネス化することは十分に可能です。
趣味(音楽・ギター・ピアノ・フルートなど)やビジネス(会計・確定申告・人材教育)、スポーツ(野球・バスケットボール・ヨガ・ジム)など、分野は多岐に渡りますので、チャンスは無限に広がっています。
ネットショップとは比較にならないリスクの低さ
次に、インターネット上でできるビジネスとして「ネットショップ」との比較をしてみましょう。
「ネットショップ」は商品を仕入れる、もしくは自らで独自商品を作り出せば「ネットショップ作成サービス」を利用して、国内や世界で販売できるインターネットビジネスの代表的なモデルですが、最大の欠点は在庫リスクがあるということです。
また、商品の欠損や故障、顧客の受け取り拒否や未払いなどのリスクもあって、金銭的なデメリットとして事業者の大きな負担となる可能性もあります。
方や、オンラインレッスン系動画配信ビジネスは、基本的には体一つ、アイデアでできるビジネスなので在庫を抱えるリスクはゼロで、商品の欠損・故障もありえません。
ユーザーのキャンセルリスクはあるものの、未払いについてはクレジット決済がほとんどということもあってほぼ防げるという安全性があります。
ココがポイント
新しいチャレンジの時には、できるだけ金銭的リスクを負わないビジネスモデルを選ぶことがとても重要です。副業やサイドビジネスであれば本業に影響せず、プラスになること、最悪を考えてもマイナスにならないことから始めましょう。
配信システムのリスク・コスト比較
ネットショップの商品やオンラインレッスンをユーザーの手元に届ける・あるいは決済をするためには「配信システム」は必須です。
「ネットショップ系配信システム」である「ネットショップ作成サービス」は、基本的に月額数千円+決済手数料4~6%がかかりますので、売り上げが立たないスタートアップの時は赤字になる可能性があります。
「レッスン系配信システム」は無形サービスのため、かつてはこのシステムを独自で構築しなければならない、無形の商品はネットショップ作成サービスでは利用できない、などの制約がありビジネス化することが難しかったのが実情です。
ところが「レッスン系配信システム」については、サービスという無形の商品を全国のユーザーに配信でき、しかも決済や予約・月額継続などのサブスク契約までできて固定費が無料という配信サービスの登場で、状況が一気に変わりました。
具体的には「MOSH」(モッシュ)というサービスでは、初期費用・月額固定費はかからず、決済手数料も3.6%と、ネットショップと比べても格安のコストでオンラインレッスンビジネスを始めることができます。
ここまでのまとめ
- インターネット上で動画を活用したビジネスでは、オンラインレッスンが最も収益を得やすい
- ネットで中心的ビジネス「ネットショップ」と比較しても、オンラインレッスンは金銭的リスクが低い
- 配信システムには多くのサービスがあるので、月額固定費がかからないサービスを選ぶのがポイント
参考:オンラインレッスン同士の競争の激化
ここまではインターネットビジネスの中でも「レッスン系オンラインビジネス」は、リスクが低く始めやすいこと、収益を得やすいことが分かりました。さらに言えば、レッスン系オンラインビジネスは、地方でも、そして外出することなく自宅などでビジネスが行える安全性が高く自分の生活を大切にできるウィズコロナ時代に有効なビジネスモデルです。
しかし、今度は「レッスン系オンラインビジネス」内を見てみますと、競合のレッスンが増えていますのでいかに受講生に知っていただくか、有料で受けていただけるかが大切なポイントとなります。そこで、3つの視点をピックアップしました。
1:ネットでしか受けられないニッチな分野を教える
オンラインレッスンの大きい魅力の一つは、生徒側から見ればネットでしか見つけられない、習えないレッスンを受けられること。
配信する講師側から見れば、自分のニッチな趣味をインターネット経由で教えられる喜び、趣味を共有するうれしさ、共通する趣味を持つ仲間を見つけられることでしょう。
「まさか自分の趣味が」とは思わず、リスクゼロでオンラインレッスンができますので、始めてみてリアクションを見てはどうでしょう。
マニアックでマイナーな趣味であればあるほど、可能性は高まります。
2:最新の分野をレッスンする
習いたくても、新しい分野なので専門家が周りにいない、教えるクラスの人が育っていない分野もチャンスです。ITでいえば「NFT」でアート作品を制作して販売する、NETアートスクールなどは技術的側面・資産形成面にも役立つコンテンツです。
エンターテインメント面や文化、技術で最新分野に取り組んでおられる方は、いち早くレッスン用にまとめてオンラインレッスンの形で露出すれば、オンラインレッスンというビジネスにおいても、ご自身の知名度を上げる面でも貢献すると考えられます。
3:メジャーな分野で特定のポイントに絞る・ずらす
ギターやピアノ、ヨガなど特に生徒の多いレッスンは過当競争気味で、何か特徴がないと生徒が集まらない、つまりオンラインレッスンが継続しないということになりかねません。
特に著名な方が講師をする以外は、「絞る」「ずらす」を意識してレッスンの中身を精査してはいかがでしょう。
例えば「絞る」でいえば、インストラクターではバランスボールのみに特化したバランスボールインストラクター、音楽ではコピーをしたいユーザーの多い特定のミュージシャンに特化する、「ずらす」でいえば語学学習ではマイナー言語に絞る、ボイストレーニングではオンラインでは少ないと思われがちな高齢者向け「演歌」などに敢えて挑戦してみる、など競合相手とがっぷり四つに組まずに隙間を狙ってアドバルーンを上げてみるのも、生徒獲得にきっかけになるかもしれません。
クリエイティブを工夫する
レッスンの中身の話ではありませんが、生徒を募集するときに露出する写真や画像・そして説明文など「クリエイティブな素材」は、決して雑に扱わず丁寧に制作するようにしましょう。
ユーザー・生徒との最初の接点はこの「クリエイティブな素材」になりますし、生徒はここを判断材料とする部分が極めて大きいため、画像についてはフリー素材・有料の画像提供サービス・制作サービスを利用してしっかり作りましょう。
説明文は、重要なキーワードはタイトル・サブタイトルにしっかり入れこむ、レッスン内容を短い文章で的確に説明すると同時に、実績や資格などを表示して信頼性を高める、難しい言葉はできるだけ使わずキャッチーで分かりやすいフレーズでスムーズに読んでもらうよう制作しましょう。
さらにこの説明文は、サイトに掲載されたりすることで検索エンジンの結果としても表示されるケースが増えています。グーグルなどの検索エンジン上位表示からレッスンページへのアクセス増加、ユーザー獲得につながる確率も上がりますので、SEOの知識を身に着けることもお勧めします。
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まとめ
新ビジネスへの挑戦が重要
今まで見てきましたように、オンラインレッスンは体一つでいつでもどこからでもできるため、インターネット上でビジネスを行うには極めてハードルが低く始めやすいこと、在庫を持つ必要がないこと、また配信インフラにも固定費がかからないので金銭的リスクはほぼゼロに等しいことが分かりました。
一方で、オンラインレッスンを講師として始める方も多いので、同じような分野のレッスンとの差別化を考えること、ポイントを絞る、ずらすことの重要さも売り上げを上げ続けるためには考えなければなりません。
なお、動画を通してスキル・ノウハウを伝える技術面と同時に、ユーザー・生徒は講師への安心感、信頼、そして習いごとへの愛情など感情面で強い想いを持っていることも考慮することが大切です。
技術面・感情面の両面をフォローするサービスをしっかり構築して、オンラインレッスンビジネスを成功に導いてください。
記事作成者プロフィール

- 株式会社ストレン 代表取締役社長
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株式会社ストレン 代表取締役社長
MCP,2級知的財産管理技能士
おすすめ情報サイト「マイベスト」レンタルサーバー・ドメイン監修
当サイトでは生活に役立つ情報、ツール・グッズ等ハードウェア、娯楽・エンタメに関する情報をお届けします。
【仕事略歴】早稲田大商卒。東証一部精密機器メーカー、レコード会社を経て2000年 動画配信レンタルサービス「ストレン」起業、マイクロソフト認定パートナーとしてサーバー構築・運用・PR等に携わる。2015年、東証グロース上場企業・お客様と合意の上、上場企業移行後に同ビジネス終了、以降はITコンサルティングとして支援に。
【趣味】プロ野球/MLBなどスポーツ、映画・音楽好き(主に洋楽)
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